塩見 鮮一郎公式 掲示板

過去ログ4660 2025/5/2 4:33

▼滝川
鎌倉。
乳母車の中は私です。

https://i.imgur.com/xBb5Ki3.jpeg


▼滝川
作品
母は絵は描きません。書家でした。
絵は、母の写真をもとに無名の人物が描いたものです。
https://i.imgur.com/vG7fuq1.jpeg
https://i.imgur.com/Aa87tFe.jpeg


▼世話人
母の少女時代の絵
だれが書きましたか。
滝川=早乙女さんが、母の少女時代を知るはずがない。
母自身が描きましたか。
滝川=早乙女さんに似ているように思えます。

HP

▼世話人
読書D
早乙女朋子『バーバーの肖像』

この人たちはどのような関係か。
夢のような、
霧のような、
靄のかかった一族。
俗世を離れて親しく歩んでいる人たち。

その尊い人たちに対して、
戦後のブルジョアジーが金貨をにぎりしめて登場します。
なんと脂ぎった男は横浜の少女の家に週2回やってきます。
それはいやな辛い夜です。
大人は少女を抱き上げますが、身を固くしてがまんします。

鎌倉の上品な紳士と鍋島という商人が対比されます。
とてもうまい人物の配置ですが、
さらに飛躍します。(紙数がつきました。種あかしは1日延長します)

HP

▼滝川
初恋とは怖いもの
母の少女時代の絵です。妖しい宝石。

命の根っことは自尊感情です。
だが、満たされなかった魂は、逆に、のちの自分を豊かにしてくれたのではないかしら。
何を見てもバーバーや母を思い出します。気持ちが叶わなかったことで、いつまでもいつまでも彩りある景色がエンドマークにならないのです。これを初恋と言わずになんて呼ぶのか。

逆に、人生に満足した人間なら、小説を書こうなどと思わないです。

https://i.imgur.com/dDRa7Jb.jpeg


▼世話人
読書C
早乙女朋子『バーバーの肖像』(1996年1月初版)

ネタバレと、盛んにいう。ドラマや映画の批評によく出てくる。
便利だから使いますが、ネタバレなどと言わないで、ネタがバレないようにするのがうまい批評だ。
でも、バーバーの肖像ではどうだろう。
隠されたネタに驚きながら読み進める。のに。

バラしてしまえば、かんたんだ。
少女の母は美しい。無邪気で、すこし妖艶だ。
母と姉と少女は日曜日には、鎌倉の老人の借間をたずねる。
英国風ゼントルマンのモダン老人だ。
少女は老人が父のように思える。
父だといいのに。
入れ歯になっていっしょにいたい。

わかりますか、どういう絵解きになるか。
次回、ネタバレ。
これから小説を読む人は警戒してください。

HP

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