塩見 鮮一郎公式 掲示板

過去ログ4649 2025/4/10 1:40

▼世話人
春の夜半
あれほど富士と桜の好きだった男は、
いまやどうでもよくなった。
これが見納めかと、毎年見てきたが、
ことし、男は雨戸をしめたまま開けようとしなかった。

戦争孤児は意固地だった。
父を靖国にささげ、母は寡婦となり、今でいう
シングルマザーになった。
洋品店に勤めた母の帰りを軍靴工場の宿直室で待った。
壁に時計があった。

HP

▼世話人
お笑い
子のいない家庭では、笑い声が聞かれません。
ロボットと人とちがうのは、笑いの有無でしょう。
もういまでは、笑うロボットを作るのは簡単でしょう。
でも、どうですか。

おかしくもないのに笑う人はいっぱいいます。
一方、笑わない人もふえています。
おもしろくないの一言では気がすまない。
クソ面白くもねえ。と糞を頭につけました。
くすっと笑ったのは、少女だけでした。

HP

▼世話人
読書
久保田雅美『最後の夜が終わったら』追補

さきに、文体がどうとか、構成はなどと、批評家ふうなことを
書きました。
改めて補遺を述べて見たくなりました。

最初、なんの予備知識もなく、お送りいただいた作品をめくりました。
眼光鈍化しているので、ゆっくりと読みました。読んでいるうちに起き上がりました。
さまざまな「文化」、とくに映画や小説などの空気がまといついているのも、
それはそれで面白い。それらがよく消化されています。
文体も野坂の名を出しましたが、
その必要はないのです。心理と描写が溶解して、読点句点のすくないシーンが、絵巻物のように展開しています。しかも女性の感性と生理が塗りこめられていて、ため息をつくほどの圧巻でした。
このままでいい。
私小説であろうと社会小説だろうと、どうでもいい。
そんなことは解説家にまかせて、作者は書きたいことを
書いていました。
膨大な根気とエネルギーが注入されています。
超感心超感動しました。

HP

▼滝川
吉原
テレビドラマの嘘。

11歳の頃、萬屋錦之介さん主演時代劇ドラマで、吉原にセリに出される少女役をやらせていただきました。貧窮しておにぎりを売っている村の少女で、悪党にさらわれます。
つぎはぎ着物に江戸時代らしからぬ髪。
突っ込みどころ満載かもしれませんが(笑)
せんだみつおさんに助けられて、籠で逃がせてもらえます。
「破れ新九郎」17日(木)21時より。時代劇専門チャンネル再放送。

当時あまり理解せずに芝居をしておりました。
※頻繁な投稿、これをもって控えます。

https://i.imgur.com/J7fJwU8.jpeg


▼SYUPO
あっ!
訂正していただき、どうもありがとうございました。
仰るように、「巴橋」は西城川と馬洗川が合流したあたりでして、江の川と合流するのはさらに700〜800mほど下流でした。
塩見さんの目は何でもお見通しなので、お白洲にでも引き出されたような心境です。
*鏡花の『風流線』までお示しいただき、恐れ入りました。


▼世話人
偶然だ
よかった。
まさか貴君がやってるとは。
鏡花にもあるらし。
大工事の話。

それなら言っておきますが、
関係ないなら、お節介です。
三次で貴君が橋から見た川は、
江の川ではなく、その支流です。

HP

46504648

掲示板に戻る