塩見 鮮一郎公式 掲示板

過去ログ4624 2025/2/25 15:07

▼世話人
読書I詰b
そして男の部屋で新年を迎えるのですが、
この男の年格好を、博多の兄ちゃんに合わせています。
わたしの感想と意見ですが、
この男が兄ちゃんなら、あまりにもメルヘンチックです。
どちらとも取れるような描写と会話がありますが、
作者はちがう人と考えているよで、それなら容貌も考えも全然ちがうほうがいい。少女になりきっている主人公には、彼は流しの兄ちゃんでしかないのです。

冒頭にもどる円環は大事ですが、
一周したとき、さざえ堂のように、一階上にもどる。
助走する前の長い物語で語ったことを作者は引き受けて、
最初のブランではなく、自己を裏切るようにラストに進みたいです。
たとえば、少女は流しの歌に映画を重ねて、傑作を夢見ていただけ。港にいた流しふうの男、博多の兄ちゃんも、彼女と大晦日をすごすような男ではなかった。男から見れば少女もプロデューサーの女はどのように見えたでしょう。
(了)

HP

▼世話人
読書I詰b
そして男の部屋で新年を迎えるのですが、
この男の年格好を、博多の兄ちゃんに合わせています。
わたしの感想と意見ですが、
この男が兄ちゃんなら、あまりにもメルヘンチックです。
どちらとも取れるような描写とかいわがありますが、
作者はちがう人と考えているようです。
そうなのです。容貌も考えも全然ちがうのです。
でも少女になりきっている主人公には、彼は流しの兄ちゃんでしかないのです。

冒頭にもどる円環は大事ですが、
一周したとき、さざえ堂のように、一階上にもどる。
助走するまえの長い物語で語ったことを作者は引き受けて、
最初のブランではなく、自己を裏切るようにラストー進みたいです。
たとえば、少女は流しの歌に映画を重ねて、傑作を夢見ていただけ。港にいた流しふうの男は、博多の兄ちゃんも、彼女と大晦日をすごすような男ではなかった。
(了)

HP

▼世話人
読書I詰b
そして男の部屋で新年を迎えるのですが、
この男の年格好は、博多の兄ちゃんに合わせています。

わたしの感想と意見ですが、
この男が兄ちゃんなら、あまりにもメルヘンチックです。
ちがう人なのです。容貌も考えも全然ちがうのです。

でも少女になりきっている主人公には、流しの兄ちゃんでしかないのです。
冒頭にもどる円環は大事ですが、
一周したとき、さざえ堂のように、一階上な戻る。
助走するまえの長い物語で語ったことを作者は引き受けて、
最初のブランではなく、結語へ、自己を裏切るように進みたいです。
たとえば、少女は流しに映画を重ねて、傑作を夢見ていただけ。港にいた流しふうの男は彼女と大晦日をすごすような男ではなかった。

HP

▼世話人
読書I詰a
12月31日、ラストです。
ほかのブロックの2倍ほどの枚数を用意します。

昼すぎ、おしゃれして渋谷へ向かいます。始まりの10月31日、2ヶ月前に出かけたときと少しだけ似ています。でも今日はターゲとはなく、あてもなく、流しのように、さまようことになります。映画館に逃げこみますが、大晦日は早じまいです。電車で中華街へ。はじめての打ち上げで大騒ぎをした記憶にみちびかれたのです。二次会では朝陽門を抜けて港へ行きます。明かりを散りばめた遊覧船を見送ります。映画のシーンです。レンガ壁の店をさがします。

このユリシーズばりの彷徨のあいだ、これまでの生活や映画にこめた思いが、もういちど語られます。
助走です。
助走したあと、詰めの詰めになります。
流しがの兄ちゃんがバーの鉄製の扉から出てきたのです。

HP

▼世話人
読書H作者
作者について知りたくなるのが俗情である。
が、年齢なども知らない。
20年ほどまえ、文藝学校のわたしのクラスに1年間通ったという。
古い名簿を探して、「こぼし」に掲げた。
『最後の夜が終わったら』の主人公は、藪原麻美で、久保田雅美と似ている。アサミとマサミ。
かなり自伝的な要素が強いように読み込んでみた。

本作を書き終えて、今日まで8年間、筆は取らない。
つまり、『最後の夜』は、最後の作のつもりで書いた。
構成を熟慮し、時間をかけて錬成した。
その熱意が、いまも微熱を発して、読者を魅了する。

ちなみにこのときの文藝学校は東中野の画家のアトリエを
仮の教室にしていた。
神田の蕎麦屋のビルに移るのは2006年2月7日です。

HP

▼世話人
読書G筋c
メモ的ストーリー

月曜日の病院の場面が出てきて、はじめて、
先週末にくりひろげられたオージーの意味がわかる。
すでに主人公は最悪の宣告を覚悟していた。
悪腫は切除される。
『相棒』に出てくる篠原ゆき子は白バイでパトロール中に
銃弾で撃たれるが、その傷跡を見せて、男性とつきあえないという。テレビでここまでやるか。
われらが主人公も同じで、円山町に向かった。

病院で術後の説明を受けたあと、出社、職場の雰囲気や入社のいきさつなどが、さり気なく語られるが、当人は屈折している。
いい仕事がひとつもできなかった悔恨、自信喪失、社内での孤立。
プロデューサーらとの会話にからませて、映画についていろいろと語られ、かつて流行った芸術家小説を思い出したりした。Vシネマなど、昭和以降についてはなにも知らないが、
主人公のからまわりする映画への執着に共感できた。
大晦日が近づいてくる。

HP

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