塩見 鮮一郎公式 掲示板

過去ログ4621 2025/2/18 14:26

▼世話人
読書B文体a
ああ、なるほどと予感した。
もうすっかり忘れていた。
平凡パンチに連載の『てろてろ』そっくりの文章を書く青年がいた。
半世紀もむかし。
何作も書き、最後には血相を変えて、
団子坂のうちに持ってきた。
代打で始まって文芸学校の先生をつづけていた。
先生はきらいな職業だ。
教職もとらなかった。
青年が努力家だったので、余計つらかった。
自業自得。スミマセン。
わたしはあなたを作家にしてあげることができません。
ほんとにスミマセン。
いや、弁解すれば、
それほど野坂昭如(あきゆき)の影響がつよかった時代もあった。
「省線三宮駅構内浜側の、化粧タイル剥げ落ちコンクリートむき出しの柱に、背中まるめてもたれかかり、床に尻をつき、両脚まっすぐ投げ出して、さんざ陽に灼かれ、一月近く体を洗わぬのに、清太の痩せこけた頬の色は、ただ青白く沈んでいて、夜になれば昂ぶる心のおごりか、山賊の如くかがり火焚き声高にののしる男のシルエットをながめ、朝には何事もなかったように学校へ向かうカーキ色に白い風呂敷包みは神戸一中ランドセル背負ったは市立中学」

HP

▼世話人
読書B文体a
ああ、なるほどと予感した。
もうすっかり忘れていた。
平凡パンチに連載していた『てろてろ』そっくりの文章を書く青年がいた。
何作も書き、最後には血相を変えて、
団子坂のうちに持ってきた。
代打で始まって文芸学校の先生をつづけた。
先生はきらいな職業だ。
教職もとらなかった。
青年が努力家だったので、余計つらかった。
いや、それほど野坂昭如(あきゆき)の影響がつよかった
時代もあった。
「省線三宮駅構内浜側の、化粧タイル剥げ落ちコンクリートむき出しの柱に、背中まるめてもたれかかり、床に尻をつき、両脚まっすぐ投げ出して、さんざ陽に灼かれ、一月近く体を洗わぬのに、清太の痩せこけた頬の色は、ただ青白く沈んでいて、夜になれば昂ぶる心のおごりか、山賊の如くかがり火焚き声高にののしる男のシルエットをながめ、朝には何事もなかったように学校へ向かうカーキ色に白い風呂敷包みは神戸一中ランドセル背負ったは市立中学」

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▼世話人
読書A作品のかたち
久保田雅美『最後の夜が終わったら』のかたちです。
400字272枚です。単行本で200ページ前後。
最初、数ページは見出しなし、10月31日の日付から、
12月31日まで。
しばらく日付がなにか気がつきませんが、
(ネタばれあり)
とても重要なことだとわかります。

年が変わると乳がんの手術が待っているのです。
新年からは従来の生活が送れないのです。
主人公に与えられている時間は年内。
50ちかいヒロインは、二ヶ月の猶予を
どう送るか。
過去をどう総括するか。
後悔と絶望。焦りと諦念。

とてもうまく設計されています。
日付は11回。プロローグをいれて12ブロック。

HP

▼世話人
読書@
久保田雅美『最後の夜が終わったら』

とてもノストラジックな作品です。
実験的な文体ですが、からまわりしません。
作者の感性と感覚が、読者の感性と感覚に見事にリンクします。
つまり、読者は作者につつみこまれ、つかまります。
わたしもそのひとりです。

作品だけでなく、その周辺の空気も、脳にちくちく入ってきて、いく重にも楽しみました。
映画、都市、政治、論争、オージー、廃墟など、
いつかどこかへ去ってしまったものが、あらわれてきます。
(つづく)

HP

▼世話人
ボスはくそ
あたまごし、そりゃないよナ。
米ロで決めていいことか。
EUもロの侵略に反対して、兵器など供与してきた。
ゼが不満を爆発して、停戦会談からはずされたのを怒る。

しかし、だれもが忘れているが、
ウクライナの市民や農民の意志です。

領土を一部くれてやっても、戦争を止めたいか。
回復まで戦うか。
おんなたちの声にも耳をかたむけよ。

トランプはヨーロッパを無視し、ロシアを利した。
関税で、カナダとメキシコの間にも深い溝をつくった。
孤立する糞ボス。

HP

▼世話人
遠いひびき
先生に夢見る力を
与えた小説として、後世に残るかもしれませんね。

こういうひねくれた表現は大好きです。

ジジは参加しません。もちろん、できないのです。よる年波。
参加できたら、長く忘れていた「あのときめき」を味わえたのでしょう

HP

46224620

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