塩見 鮮一郎公式 掲示板
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2024/12/21 1:29
▼世話人読書E了しかし、カフカは問題を解決したわけではありません。
社内や家庭や教室の平安を壊す人を、擁護するわけには行きません。カツタユカリが追放されるのは、人間は平等に存在してないからです。
『はしごの横木』はすぐれたタイトルで、その意味はギリシャ語では年が更(あらた)まること、一段一段のぼって行くことだそうです。
それを英語で「climacteric」といい「更年期」を指すことになった。作者はそう言っています。
わたしは面白がる知識はないのですが、この語はクライマックスからきているのかも。
更年期は、生殖の義務を果たした、あるいは妊娠することを不安視していた女性が、よかれあしかれゴールに達したという意味かも。
作品の最後の一行は、
九月は過ぎた。私は四十九歳になった。どうなりこうなり今月も生理はあった。
もちろん冒頭の「今月も、生理は来た。」に対応しています。
HP
▼世話人読書E了しかし、カフカは問題を解決したわけではありません。
社内や家庭や教室の平安を壊す人を養護するわけには行きません。
カツタユカリが追放されるのは、人間は平等に存在してないからです。
『はしごの横木』はすぐれたタイトルで、その意味はギリシャ語では年が更(あらた)まること、一段一段のぼって行くことだそうです。
それを英語で「climacteric」といい更年期になったと
作者は言っています。
わたしは面白がる知識はないのですが、これクライマックスからきているかも。
更年期は生殖の義務を果たした、あるいは妊娠することを不安視していた女性がゴールに達したという意味かも。作品の最後の一行は、
九月は過ぎた。私は四十九歳になった。どうなりこうなり今月も生理はあった。
もちろん冒頭の「今月も、生理は来た。」に対応しています。
HP
▼世話人読書Dカツタユカリさんは生理用品を手に持って、
これをしまうとこありますかと、入社当日に主人公の
ナカムラヒロコさんに聞くような女だった。
49歳、いつまでたっても社員の名を正確に言えない。
仕事もできない。
サイテー無能の人間として描かれます。
カツタさんの印象は強烈です。
この人物が登場して、作品の流れが、ぴんと張りつめます。
30歳年上の老人と結婚しています。
最後は、カツタさんが辞めて、事務所は平和を取り戻すのですが、
カフカの変身と同じ構造です。
異物・異端の出現に市民社会がおびやかされる。
邪魔者が排除される。
カフカの場合は、視点は巨大な虫になったザムザ青年に置かれます。
『はしごの横木』は、税理事務所の社員にあります。
最後に、カツタさんが持ち帰るのを忘れた生理用品を
主人公はゴミ袋に投げ捨てました。
HP
▼世話人読書C主人公ナカムラヒロコは、税理士が経営する会計事務所に務めています。
ゆったりとした環境のようで、
ヒロコさん、居心地は悪くないようです。
何人かの同僚が出てきますが、
批評するうえで大事な人物は、
副所長のコイズミキョウコと、
新規に雇われたカツタユカリさんです。
このカツタさんの厚かましいふるまいは、
その非常識さで、
事務所のみんなを混乱におとしいれます。
HP
▼世話人読書@仲原さきめ『はしごの横木』
【消えた@の冒頭に記していました。A以降もこの作品の
批評です。どこで入手できますか。さあ、不親切で、すみません】
HP
▼世話人読書B今月も、生理は来た。無事にと言っていいのかどうか分からない。
と、冒頭すぐ、なにがテーマかを明示します。
女性にとって、生理とはなにか。
うざったいが、来れば、まだ大丈夫。
すぐに主人公の履歴が示されます。
ナカムラヒロコ、9月に49歳になる。
独身、ま、子どもなし。
まだ更年期症状はない。
主人公がじわじわと姿を現す小説も多いが、
最初から
知るべきことが提示される。
いさぎよい。
すぐにどんな職場にいるのかも説明。
読者には親切だが、作者には書く領域が少なくなる。
HP