HP ▼わかけん いずれにしろ 民主主義や近代国民国家の外側に出るのは難しい。不可能かもしれない。そのような知的遊戯が現代思想だったりしますが。それはそれなりに読み物としては面白かったですが、あんまり意味はなかったですね。むしろ、知的なふるまいを「知ったかぶりの役立たず」と蹴散らす論法を、アホなネオリベラリストとそれを歓迎する大衆に与えてしまった。 でも、われわれの身の回りの生活は、たんたんと続きます。民主主義や国民国家を否定したところで何も始まりませんが、生活で起きている周りの出来事を「想像力」で変革していくことは、可能なのではないか。「ケア」の哲学、想像力ですね。などと、グレーバーや平川克美を読んで思った次第です。