塩見 鮮一郎公式 掲示板
過去ログ3757
2020/10/18 9:12
▼世話係すべてふつつかな物言いをしましたが、
失礼な段、お許しを。
もっと枚数が必要なのは、そうかと思います。
もう西成を書く人もすくなくなりました。
ぜひ持続してください。
▼咲お礼B娘と息子が結婚するのは、今は簡単です。でも、それだけではないと私も書いていて気づきました。
『母だから』は、娘が母になって子どもを産んで……を書かなければ終わりません。今回の90枚ほどは、全体の5分の1程度だと思います。センセイのおっしゃる親たちの過去も、そこに入ってくるのだと気づきました。次回は、『母だから』のその2を完成させます。
私の戯曲は三一致(時間、場所、人物がリアル進行)が基本でした。そこではできなかった「人の一生を描く」ことが、小説では実現できます。『母だから』で、やり遂げます。
この先、その5まで、どうかよろしくお願いいたします。(その1は10月末でいったん終わりにします。)
▼咲お礼Aこの作品を書いていて、私なりの気づきが多くありました。
文:一文作成の意識は持ち続け、もっと情報を入れるよう努力します。地の文がスカスカです。
描写と説明:どんなグラス、窓から何が見える、ソファに触ってどうなのか、具体的な描写が少なすぎます。地の文がカスカスなのは、描写が少ない点が大きく影響しています。
長編への挑戦:今回初めて、この物語はこの量(100枚以内レベル)では書けないと感じました。私にはこの気づきは重要でした。これまで、100枚を目指して書いていました。書いているうちに、物語が続くことを自然に感じ、そうしたいと決意したことが、秋のおいしい大きな収穫でした。
▼咲お礼@お忙しいところ、批評をありがとうございました。
センセイのおっしゃる竜骨がよくわかりました。(未熟でセンセイのことばの意味さえわからないこともよくありますが、今回は理解できたと思います。)
当事者と傍観者が遠く離れている、お互いを対象化して眺めることしかできない差別の問題を自分なりに提示できたらと願い、続けます。西成シリーズを書いていた頃よりも、地に足がついてきたように思います。
▼世話係読書D咲恵水『母だから』
このテーマが駄目だというのではありません。
それが古びて既視感になるのは、
それについての知識が問題なのです。
むかしのままでは、もう通用しない。
親の世代が生きた若いころの社会がもっとはっきり示される。
現在の社会との落差があるはずで、若い世代ががんばったから、
ふたりは結婚する(できる)のではないでしょう。
半分、時代小説のやり方で、前世紀の社会を描き、
その反差別の思想を相対化して、
今日のアンチテーゼにするというのも、手だと思いますが。
その視点こそが「竜骨」です。
▼世話係読書C咲恵水『母だから』
親たちの世代は、反差別に苦闘しました。
子たちの世代は、乗り越えます。
青年の母が結婚に反対したのは、女性の家庭を差別してではなく、
実は、かれらが結婚して、自分の出自の伝聞などで苦労をかけたくない。
そういう善意であったことが最後にわかります。
工夫して世代をわけていますが、
心底からわきだす怒りか悲しみ、そういうエネルギーがとぼしい。
既視感です。