塩見 鮮一郎公式 掲示板

過去ログ3721 2020/8/22 2:18

▼世話係
金の卵
という虚言に、わたしはいらつきます。
PREFに引用した文を書いたときのわたしの心は、
60年たったいまも、憤りと涙です。
ひどいじゃないですか。
東北に経済的な困窮をもたらしたのは、農林省の無策でしょう。
その窮乏する農村に、女衒(ぜげん)のような目を光らせて、
中卒を根こそぎ買い取り、
労働力の不足している首都へ送る。
これ、安寿と厨子王じゃないですか。
国家が奴隷商人じゃないですか。
金の卵はいま70代でしょう。功なった人も、
資本の破断機でばらばらにされた人もいたでしょう。


▼世話係
PRF
上京して就職すれば、給与は保証されるし、住まいも用意されます。気候の変動ばかりを心配をしている農作業よりは、はるかに安定します。そんなふうに、就職担当の中学校の先生から言われると、子の将来は東京にしかないと親は思います。まだ十五にもならない男子を手離すのですから断腸の思いだったでしょう。なれない都会で中学を卒業したばかりの十五の子がやっていけるのか。そういう田舎の女たちの心配など無視して、経済至上の社会、あなたがいう「エポック・エコノミー」が始まりました。


▼世話係
PRE
戦後の復興は都市部からすすめられ、膨大な資本が道路や鉄道に投じられた結果です。このころ、石炭は「黒いダイヤ」ともてはやされますが、一方、もう「瑞穂(みずほ)の国」とは言いません。疲弊した農村では、一家の大黒柱の男子が出稼ぎに行く始末です。
東京大改造のため労働力が必要になると、だれが画策したのか、農村の中学生を呼び寄せます。学校単位で卒業生を説得し、「夢の東京」の上野駅に集団輸送し、「金の卵」と命名しました。なんという巧妙にして、いやらしい演出でしょう。それをマスコミは批判もしないで、お先棒をかつぐのです。戦争末期の特攻隊の徴集に似ていませんか。


▼世話係
サヘルの旅
という番組でした。1時間が短かったです。


▼長野のせんせ
Nの旅ラン
という番組で何度かみました。
街の印象や人との触れ合いの語りなかなかでした。


▼世話係
サヘル・ローザ
まったく知らなかった。
わたしが見る番組とはすれちがっていた。
初めてクロスして、彼女の言葉、というか思考の道筋が新鮮でした。
そして、養母のフローラという女性と正面から向き合うことで、一途な人間の献身と決意のすごさに触れる。それを言語化する努力はほぼ成功している。


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