塩見 鮮一郎公式 掲示板
過去ログ3675
2020/5/27 9:18
▼わかけん咲さん4人生の締めくくりに小説を書く。それはそれでアリ、だと今は思います。まったく否定しません。人生いろいろ、小説もいろいろ。
咲さんは、それとはちょこっと違うプレーヤーとして登場し、いまも先発完投型として、初回からマウンドに上がってますね。
ゲームをシメるだけではない、一人で投げ切るピッチャーとして。
「竜骨」とは、そういうところから生まれるのかなあ。
9回表裏、18回のゲームには、いろんなドラマがありますね。どのドラマも真剣投球。会社はよくわかるけど福祉は適当でもいいや、では9回まで持ちません。
5/27 9:18
▼わかけん咲さん3ここから、何を書くか、書くべきか、迷います。
面白かったかといえば、面白くなかった。
上手に書けているし、無駄もない。ラストの議論はあるものの、書き出しも、プロットの立て方も、高得点でしょう。
でも、小説に引き込まれなかった。最初から最後まで。
主人公や登場人物に魅力がない。というのは個人的過ぎるかもですが、僕にとってはそうでした。
作者の「意図」はこの掲示板で明かされましたが、小説の「竜骨」ってそんなものでしょうか。
塩見さんは、何も語っていませんけど、僕はそう思います。
5/27 9:10
▼わかけん咲さん2海外ドラマを挟んだのも、日常や通俗を書きたかったという作者の言葉もうなづけます。
文体、選ばれる言葉もしつこくない。それもその通りで、一部ファンがいるかもしれない作者の執拗な独特のベッドシーン描写も、ない。あっさりと書かれて、主題がぶれない。
僕の感想が遅くなり、答え合わせの後でこれを書いているので、ここまでは、みなさんの単なるまとめですね。
5/27 9:01
▼わかけん咲さんの小説から届いた順で感想を書きます。
とくさん、少々お待ちを。
ラストは、これでもいいし、不在のままでもよいかな。
(夫が最後まで不在の方が謎めいて好きだが、手垢にまみれるか)
読むにつれ、これは「サラリーマン(会社)小説」だと思いました。
会社のことは、微に入り細にうがち、書かれている。
タイヤのことが書かれた先達の会社小説のように。
ややひかえめな勝ち組と、福祉事務所の家族、負け組の構図もある。
少し脱線しますが、福祉系の書き方が少々雑で、10年付き合っていればやがて分かることを、10年目に初めて気づくのはリアルではない。
取って付けた役割の気がします。
5/27 8:48
▼世話係読書スティーヴン・ジョンソン『感染地図』(河出文庫)読了
わたしがコロナについて書くことを知った西口さんが参考にと送ってくれた。
すぐ読みました。
翻訳の文庫は数年まえに刊行されていました。ペストの話ですが、
コロナ禍とクロスするところが多々あります。
ロンドンのわたしの好きなソーホーが舞台なのもいいです。
ジキルとハイドの舞台てす。
はじめ、高級住宅街、かれらが去ったのち荒地。貧民層が
集まってきて、酒と売春の街。いま酒と芸術と観光客の街。
5/27 1:44
▼SYUPOいえ、どういたしまして少しでもご参考になりましたら幸甚です。
ラストから逆算して、プロットを組み立て直すやり方もあるとは思います。例えば、4P「海外ドラマ」で母親は銃で撃ち殺すのではなく、青酸カリ入りの飲みもので殺害するというエピソードにしておき、いかにも意味ありげに最後の「コーヒー」と重ね合わせるとか?(全く同じ飲みものですと、ベタすぎるでしょうが……)
でもそれは、咲さんの書き方とは違いますよね。
とにかく、「海外ドラマ」の使い方が面白く、それとストーリーがどのように重なるのか、どうズラすのか、一種サスペンス的な興味もあいまってドキドキしながら読みました。良かったです。
5/26 11:09