塩見 鮮一郎公式 掲示板
過去ログ3671
2020/5/20 4:34
▼咲10年がきますセンセイに初めて出たのが2010年11月でした。まだ、こんなんで、読んでいただき、申し訳ありません。
でも、まだ納得するわけにはいきません。続けます、書きます。ありがとうございました!
5/20 4:34
▼咲ありがとうございます!センセイ、批評をありがとうございます。小説の文は「ぶつかりあってエネルギーになる。筮竹(ぜいちく)のように、いかようにも占える」。とても大きなヒントをいただきました。竜骨の例えで、やっと小説の全体像というものをイメージできました。
小説は、読者が読んでいる時間がすべてで、読み終わった瞬間に果てるものだと、捉えています。センセイの言葉とこの考えで、しばらく書いてみます。
今回の作品に「意図」は、ありました。それが伝わらないのも含めて作品です。シュポさん、わかけんさんからも批評をいただけるとのことですので、そちらを読ませていただいた後にに説明します。
5/20 4:33
▼世話係今夜は咲さんの作品C作品は全5章からなっていて、
最後の1章だけが、夫の視点です。
この五日間、どういう気持ちでなにをしていたのかの
種明かしでもあります。
日々の反復に疲れて、自分探しの家出でした。
ごくちかい場所のホテルで、ひとり過ごしていたのでした。
そして、帰還を決心します。
不安でしたが、
「小走りで妻は寄ってきて、僕に抱きついた」
失礼ですが、これ、なに。
作者の夢なのですか、乙女チックに書きたかったのでしょうか。
小説には、会話や描写や物語の転変など、楽しみはいっぱいありますが、
でも作品の底には、これだけは世間に言いたいという、
「竜骨(りゅうこつ)」が必要です。
5/20 2:18
▼世話係今夜は咲さんの作品B作者にではなく、ここを読んでいただいている方に説明しておきますと、
普通文と作品のちがいは、小説では、できるだけ、
代名詞・形容詞・副詞・接続詞を使わないで、
名詞・固有名詞をいっぱい使用する。ただそれだけです。
今回の咲作品はそのようになっていて、歯切れがいい。
詩や戯曲の文がリズムを大事にするのとはちがい、
小説の文はばらばらがいい。
一文一世界。
それらがぶつかりあってエネルギーになる。
筮竹(ぜいちく)のように、いかようにも占えます。
5/20 1:59
▼世話係今夜は咲さんの作品A初めはのほう、主人公の女性の日常がこまかく描かれます。
住処のマンションは「小林歯科」の隣です。
帰宅すると「キャベツを水切りして」、いろいろ作って夕食。
大好きな異常犯罪ドラマも見て、風呂に入り、
40すぎの裸を見て、「こんな体でよく男の前に出られると思う」と思います。
このあたりの場面は簡潔に書かれていて、
かつての同語くりかえしでやっと走っていた時代と格段にちがい、
小説の文体になっています。作者は著名な劇作家で、10年前、シナリオを読ませてもらったとき、その土俗的不条理劇に感嘆しました。
他者に比較してはなりませんが、ああ、ベケットだ、といいました。
5/20 1:42
▼世話係今夜は咲さんの作品@タイトルは『五日間』。
内容にぴったり、短くてわたし好みです。
第一行目。
「夫が帰らない。気づいたのは午前零時を過ぎてからだった。」
いきなり事件に斬りこみます。
二日目も三日目も、帰ってきません。スマホはつながらない。
それでも妻は、すこしは気にしていますが、はげしく動転しない。
会社に普通に通っています。
そういう関係の夫婦の物語なのです。
妻にも「彼」がいますし、夫はくろうと筋と遊んでいるみたい。
5/20 1:23