塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板

過去ログ3428 2018/11/18 22:33

▼世話係
読書B伊勢
業平青年は天皇のお后(きさき)の住む屋敷内で
少女高子と知り合い、通っていたが
正月になって行方が知れない。

「またの年の正月に、梅の花ざかりに、去年(こぞ)を恋ひていきて、立ちて見、ゐて見、見れど、去年に似るべくもあらず。うち泣きて、あばらなる板敷に、月のかたぶくまでふせりて、去年を思ひいでてよめる。

月やあらぬ春やむかしの春ならぬわが身ひとつはもとの身にして」

名歌誕生です。完全に日本語を習得し、その音のつながりを
楽しんでいます、泣きながら。
11/18 22:33

▼ヒロキ
人手不足。
泥縄政権アヘが恥の上塗り。もう手遅れ!
コンビニ、gsスタンド、介護施設、工場、農場。
年末から、表面化します。
11/18 19:10

▼茶利
夢: 高校の卒業式
先生たちとお別れの挨拶をするために、
並べなくちゃならないが、もじもじしています。
歴史を愛することを教えてくれた大好きな先生がいます。
仕方ないから、並ぶと、ようやく順番が来ます。
墨で書かれた毬のポストカードと、
金とピンク(生の若鳥肉色)の毬柄の巾着袋を渡されます。
先生と目が合わせなくて、巾着袋をじっとみる。
あたたかい涙で毬柄が泳ぎます。
11/18 8:45

▼世話係
読書A伊勢
「むかし、男ありけり。懸想しける女。
二条の后の、まだ帝にも仕うまつりたまはで、ただ人にておはしましける時のことなり。」

まだ天皇の后になるまえの、「ただ人」の名は、藤原高子です。
早くも第三段に出てくる彼女こそ、ナリヒラのベアトリーチェになります。
この恋が生涯、詩人をくるしめるのです。
たわむれにすまじですね。
11/17 23:53

▼世話係
冒頭です
むかし、男 初冠(うひかうぶり)して、奈良の京(みやこ)春日の里に、
しるよしして、狩りに往(いき)にけり。
その里に、«いとなまめいたる女はらから≫ 住みけり。
この男かいまみてけり。
思ほえず、ふる里にいとはしたなくて(似つかわしくないほどで)
ありければ、心地まどひにけり。
男の、着たりける狩衣(かりぎぬ)の裾を切りて、歌を書きてやる。
その男、信夫摺(しのぶずり)の狩衣をなむ着たりける。

春日野の若紫のすりごろも しのぶの乱れ かぎりしられず

「宇治十帖」の姉妹とかさなります。
11/17 1:39

▼世話係
読書@
『伊勢物語』了、
丸太小屋でカーボーイと読みました。
教科書で、八つ橋とか都鳥とか、つまみました。
いや、これは通して原文で読んで、初めて深い味わいを知る。
1200年間、何億もの人が、読んだり写したのもわかる。

平安遷都まもなく、奈良を懐かしみ、逍遙と出かけ、
美しい娘を見た。
200年後、紫式部が、くりかえし盗用する。
「かすが野の
若紫の すり衣
しのぶの
みだれ限り知られず」
在原の業平の青春です。

歌は源融(みなもとのとおる)の
「みちのくのしのぶもぢすり誰ゆえに」
を下敷きにしています。
11/17 0:17

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