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過去ログ300 2007/8/1 17:30

▼ねずみ穴
敬愛する世話係さま
晴明に関して、資料が少ないことはよくわかります。

しかし、それに対して、世話係さまが、「その少ないなか、野放図に自分の妄想を物語る」という言い方に引っかかります。

おそらく、野放図に見える文章でさえ、自分の語る一行に縛られていく構造があると思いますが、それもまた、野放図の世界だと世話係さんは考えますか?

つまり、最初が、野放図であれば、何をしても野放図なのでしょうか?

あるいは、であれば、最初の一行を何に頼るのでしょうか?

やはり、数少ない杭なのでしょうか?

するする抜けていくほどない杭ならば、野放図になるしかないのではないでしょううか?
それとも、ならばその対象は、書く対象ではないと切り捨てねばならないのでしょうか?

切り捨てるというのは、自分の範疇としてです。
だから、誰かが書いても、俺は楽しくはないよ、というように。

少し、ややこしい領域ですが、
気になったので、あえて書きました。

うまく会話が続けば行幸です。
8/1 17:30

▼世話係
そうでした、思い出しました。
むかし、晴明について書けないものかと、関係の京都の寺や堀川を歩いたことがありました。結局、あまりにも史料がないので止めました。
わたしは野放図に自分の妄想だけで物語るのは好きではありません。いたるところに先人が書き残した杭が立っていたりするなか、するすると抜けて行くのがいい。口うるさい編集者の妨害をはねのけるのがいい。
そういえば、晴明の本、小学館文庫でもあるでしょう。わたしが飲み屋で会ったことがある人が書いたもので、つまらないのだけど、晴明ブームだということで売れていました。
8/1 17:02

▼ねずみ穴
ねんのため
晴明に関しては、説話を中心に何箇所かの記述が見られますが、彼のその人に言及したものは、ほとんど皆無のようです。
夢枕氏の力がどの程度かわかりませんが、晴明という生身の人物のしっかりした造形は、夢枕氏が初めてだと思います。
それ以後、何人かが、晴明を書いていますが、すべて夢枕氏の影響下にあるように思われます。晴明の人物像を夢枕流、野村万齋チックな人物ではないように画策したものについても、やはりどうしても夢枕晴明を払拭しづらいようです。
以上は、もちろん、私見です。

ただ、夢枕原作ではありますが、岡野玲子のマンガは違います。

といったところが、わたしの理解する「陰陽師」夢枕獏著の輪郭です。
浅薄ではありますが――。
8/1 11:35

▼ねずみ穴
了解いたしました。
ありがとうございました。
よって立つところが、わかりました。
私感=私観ですが――。
7/31 15:56

▼世話係
西荻村さま
たぶん同じだと思います。ただただレンズの劣化か、撮影者の目の老衰の賜物でしょう。
7/31 14:01

▼世話係
うしろです、ねずみ穴殿
たぶん、なにをやってもいいのが、「小説=稗史」なのです。いかに騙して、面白くやるか。ただ、それだけです、「私感=私観」では。
7/31 13:59

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