塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板

過去ログ2892 2016/4/29 0:19

▼世話係
読書A
放火犯に仕立て上げられる青年が
坂本部落の者だというのが
小説のテーマ。
1955年の作か。直木賞候補になるが
部落をあつかっていたので、落選。
そう解釈する左翼的な評論家が幾人かいる。

解同の谷口修太郎は、わたしの『黄色い国』のときは、半ば理解者を装ったが、わたしより6年まえのこちらの小説には批判の
急先鋒だ。
4/29 0:19

▼世話係
読書@
葉山修平『日本いそっぷ噺』
戦後まもなくの比叡山と麓の坂本の話。
本で地名はイニシャルで表記される。
主として遊女の視点で描かれる。
寺の山坊が燃えたとき、その犯人として逮捕された男は、
同時刻、遊女と床を同じにしていた。

偽証を迫られる主人公。
4/29 0:12

▼世話係
トーク小屋D

そして、この閉鎖空間では、
小説の形式や作り方だけではなくて、
テーマについて語る必要を知ったのです。

作者はデベロッパーの社員を書くために、
うんと調査研究をしています。
地域住民の説得の仕方まで。
このテーマに関心を抱く人と、いだかない人がいます。
でも、みんながこの小説について議論したい。
作者の姿勢や、社会に向かう態度、生き方なども大事になります。

疲れるけど、そうなのです。
4/28 0:25

▼世話係
トーク小屋C
トーク小屋も、2時間ほどの閉鎖空間で、
選択の自由もなく、100枚、200枚と
読むのを強制される。
さらに、いいたくなくても、感想とか批評を
強制される。

飛行機に乗って、あきらめて、エコノミーにすわっているのと似ています。
4/28 0:24

▼世話係
トーク小屋B
わたしは作者よりも読者の時間が多いです。

カネの移動方向は真逆ですが、
読者は気ままで浮気者です。
たえずきょろきょろしていて、
見つかると、読みます。期待したようにおもしろいかどうか、
賭けもまた楽しめます。
脳の刺激は、胃やなんとかと同じように
つよい快感をもたらしてくれる。

ただ、強制される読書がありますね。
学校、教科書、官庁や企業などでも、
仕事だ、読めといわれる。
出版社はその最たるものか。
4/28 0:14

▼世話係
トーク小屋A
でも、弁解がましく言うならば、
作家はまったく孤独でいろ。
ひとに認めてもらわなくていい。
自分が書きたいことを書いて老いて行け。

みんなは半分はこいつ、アホかと思っているが、
そうではないよ。
わたしは、わたしを捨てている。
だれかと伍すつもりはない。
無冠の作家といわれると、
いやな感じだ。

でも、年とってしまうと、
みんなが書く物がいやったらしく見える
日もある。

つるむなといっても、つるんでいる。
4/27 2:24

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