塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板

過去ログ2500 2014/8/23 15:48

▼世話係
7月の暑さはなにくそですが、
いろんな遊びをしましたが、
後半の暑さには
辟易して、
腰砕けです。
テートもしないで、老後をやってます。
8/23 15:48

▼世話係
プチマリ 18
コロコロ、黄色いさくらんぼ。
 どこへ行っても、この歌か。
 喫茶店のドアが開いた。ちがう。私は椅子に体をうめてコーヒーをすする。
 喫茶店のドアが開いた。プチマリだ。彼女はピンクのカーディガンを着ていた。彼女は私をすぐ見つけて、少し笑った。だが、私はその微笑がすぐくずれるのを見、彼女が非常に緊張しているのを知った。
 彼女は座った。
 試験はどうだったの。
 まだ結果は分らないんだ。プチマリ、本当に。
 心配ね。
 彼女はウエイトレスに何か注文した。
 ここ、いつか、あんたと来たことあるわ。デモのあった日だったかしら。
 プチマリ、今日の君はいつもの君じゃあない。どうしたんだ。何かあったのか。
 ええ、あったわ。あんたと相談するわ。
 ぼくも五万円について話があるんだ。
 私が先に話すわ。
 彼女はしばらく何もいわなかった。張りつめた彼女の表情は醜かった。
 だが、私はその時、何を考えていたろう。はてしない空虚な宇宙についてであったかもしれない。私は自分の存在をかつてないほど深く感じ、私以外のものの存在を疑っていたのかもしれない。
 私が先に話すわ。
 誰かが、何かをいっていた。
 私、結婚するの。あなたじゃない。
 暗い永遠の宇宙の果ては、時間の果てと、いみじくも結びついているのではなかろうか。
 私、どうしても結婚しなければならないの。
 プチマリの目が、私の表情をうかがっている。
 聞いているの?
 私はテーブルの上に静かに横たわっている彼女の白い手、疲れた手、なつかしい手の上に、そっと私の手を置いた。
 聞いてるよ。はっきりと聞いたよ。
 私、仕方がなかったの。
 分るよ。何もいわなくてよかったんだ。
 私、悩んだわ。でも仕方がなかったの。
 その人、お金持かい。
 ええ、ええ。
 それはいいことだ。君は苦労してきたからね。今度は幸福になる番だよ。
 幸福など、分らないの。
 誰も何も分りっこないんだ。
 いったい生命って何なのか。この粘液質の物体。生命によって宇宙は自覚されるが、生命のない宇宙は何なのか。何で自覚されるのか。
 あんた私をおこらないのね。
 マリエッタとドリアンは温かい相手の唇にふれる。暗い校庭で相手の体をまさぐり、求めあうかもしれない。彼等はそれを、愛と信じるのか、性欲と信じるのか。
8/23 1:16

▼世話係
読書
開高健の『輝ける闇』読了。
小説は形容詞から古びると言いながら、
形容に熱心だ。
いい出来だと思うが、45年前と同じ感想で、
ラストが交戦場面なのが好きでない。
8/22 21:36

▼SYUPO
世話係さま、岡坊さま
ありがとうございます。

うちの町は広島から70kmほど離れており、雨はほとんどふりませんでした。
水害のあった日、巨大な鷲の翼に似た雲が空を流れていました(流言蜚語の類ですが……)。
8/22 12:38

▼岡坊
ご無事で
なによりです。
8/22 7:05

▼世話係
お帰り
というのは親御さんかどうか。
ま、どっちに行っても、お帰りか。
広島イコール雨という認識が東京人。
貴君の土地はそんなに降らなかったではない。
それとも、降りましたか。
8/22 2:36

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