塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板
過去ログ2498
2014/8/20 23:43
▼世話係プチマリ 16 ミジンコキャラメルのネオン。
甘くておいしいミジンコキャラメル。
ああ、私は行かねばならない。うそだ。ウソだ。叫びつづけた私の声はしだいに小さくなる。私はそこに立っていた。私はドアを押さねばならない。押そう。小さい酒場。お金持の大学生と先生が酔いつぶれる椅子。あわれな装置。音楽はレコードのキシミにのって、オカネをチョウダイ、チョウダイね。いらっしゃい。この人あまりお金はなさそう。 中学に通ってられる方がお宅にいらっしゃいますか。と私は問うた。ボッチャンね。いると思うわ。そこのドアを開けて奥へ入ってちょうだい。
私は便所くさい通路を通って中へ入った。台所があり、女が三人、食事をしていた。私を見ても、誰もなんともいわない。私は用件をつげる。一人の女がしぶしぶ立って、私を奥の日当たりの悪いじめじめした部屋につれていった。
女は座布団も持ってこないで去った。私は立ったまま待った。二十分ほどして、先ほどの女が、男の子をつれてきた。
この人があんたに用事があるんですって。あんたこの人、知ってんの。
ぼかあ知らん。男の子は体をゆすりながらいった。マンボズボン。ふてくされて、一人前ぶる。
ぼくはマリエッタの兄です。
ドリアン、あんたまた悪いことしたんでしょう。そばにいた女がいった。
お前は早くお店に出ろ。
おあいにくさま。近ごろはお客がすくないのよ。女はしゃべりながら、でも出て行った。
私はドリアンと向いあって立つ。
君はマリエッタを知ってるだろう。
知ってるよ。だけどぼくは何も悪いことしはしない。
君はマリエッタが好きかい。
そんなこと、知らんよ。
マリエッタと仲はいいね。
知らんよ。でも兄さん、誰がそんなこといってた。先生か？
そうだ。君のことは先生から何もかも聞いたよ。
顔色の悪い女はいった。あなたの妹さんがドリアンと接吻しているところを見たという生徒がいましてね。私はうつむいた先生の顔を見つめる。表情を見つめる。うそだ。ウソだ。そんなことは。
マリエッタとドリアンは、うすぐらくなりかけた教室の中で、あたりに人気のないのを見すまして接吻した。短いスカートからのびた白くて長い脚はけいれんする。彼女の手はおそるおそるドリアンの肩にまわされる。
お兄さん。ぼくは何もしない。マリエッタがぼくのほうに来ただけだ。
8/20 23:43
▼蜘蛛北の国からお帰りなさい、咲さん今日の東京の暑さには参つたでしょ。
8/20 22:53
▼わかけんはいザマミロ
です。
8/20 22:43
▼世話係オキナワ漱石に勝ちましたね。
8/20 13:25
▼咲砂いまの高校生も、砂は持って帰るんですね。
札幌から帰りました。人に見送られるのも、人を見送るのも、さまざま。私の、死の周辺を考えています。
8/20 12:02
▼わかけん全員沖縄出身沖縄興南が優勝した年は痺れました。
プロ予備軍化している現代高校野球に奇跡が起きた。
カネをかければ強くなる（虚チン軍）というセオリーを打ち破れ、と言いたい。
8/20 7:58