塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板
過去ログ2103
2013/6/15 7:35
▼蜘蛛先生年明けから六カ月、毎日が楽しみの日々でした。
最高のプレゼントを本当にありがとうございました。
三角屋敷、王子のきつね、赤穂浪士、四谷怪談、直助権衛兵など、小説から沢山のことを学び、とても楽しかったです。
昨日は「へっつい」で、落語「へっつい幽霊」を知りました。
先生、本当にありがとうございました。
6/15 7:35
▼世話係また葉が落ちそうになったので、午後、駅前歯科へ行き、
セメントで
枝にくっつけてもらいました。
工作の好きな先生のようです。
6/14 23:51
▼咲お疲れさまでしたセンセイ、お疲れさまでした。
土曜はカッパ、追い込み、やります。
そのあと、ただちに小説を書きたいです。
6/14 23:42
▼世話係これでおしまいです。15−2、15−3
の順です。
拙い話に時間を取らせました。
タイトルがはっきりしませんね。
『深川医者殺し』
にしますか。
それだと、ネタバレですか。
6/14 23:10
▼世話係15−2「直助」
と、声にださずに呼んで、必死にすがたをさがした。
日のでたこの時間、いつもは落ち葉をはきよせたり、ちいさい畑の雑草をぬいたりしている。まきの束をかまどのまえにはこび、炭をたわらから取りだしていた。数日まえには雪かきをしていたので、つやも手伝った。継ぎのあたったあわせの背をまるめている男がどこかにいないか。石燈籠のさきの池まで行き、途中の厠もたしかめ、むなしく井戸端にもどってきた。
ひとむれの竹やぶをぬけて小屋へ行き、戸をそっとたたいた。案の定、返事はない。引くとあいた。のぞきこんだが、空気はつめたく、地べたにくりぬいたいろりには火のあともなかった。
つやが異変を確信したのはそのときであった。
やはりなにかが出来(しゅったい)した。
あわてて母屋のうら口へ走りこむと、すぐに血のにおいにつつまれた。きつねを料理したときとはくらべようもない。鼻のおくに侵入してきて、ねばっこくはりついた。いろりの間には、ごはんつぶがちらばり、ちゃわんがころがり、箸がほうりだされている。おひつがあらかた、からになっていた。
よほど腹をすかしていたのか。
「めしを食いやがって、直助のやつ」
なにもかも直助がしたことだと、つやにはわかった。
いろりの間からうすぐらい仏壇の間に入った。あいだの障子があけはなたれていた。座敷には、たんすの引き出しがぬいたままなげだされ、お師匠の下着や足袋がちらばり、おび紐が蛇のようにくねっていた。
開け放たれたふすまのむこうに、おりかさなったふたつのかたまりがあった。先生と師匠にちがいない。つやは足にきたふるえに耐えて、張り替えたばかりのたたみを踏んで、一歩一歩ちかづいた。失禁した糞尿のにおいが、血のにおいにまじっている。手で口と鼻をおおったが、それでも胃の腑がちぢんで吐きそうであった。
6/14 23:01