塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板
過去ログ2098
2013/6/8 15:28
▼岡坊がまん。10回近く推敲したが、うまくいかない。でも、がんばろう。これが、わが限界である。と、思うまで。
自分で不出来だとわかるのも、
辛いね。
6/8 15:28
▼世話係三・一一その前夜もうできてるみたいだ。
きのうまでは、まだまだと思い、
最後は辛くてもがんする。
そう星川さんにいったりしたのは、
おのれに向けてでもあった。
でも、まだ手離さない。
誤字もあるし、
紋切り型の表現もあるだろう。
出来はどうなのか、
自分でわからないのも
辛いね。
6/8 1:29
▼世話係14-2そのとき、敵の得道具(えどうぐ)が垂直におちてきた。第二撃だった。もう意識がもどっていたから、これは体をねじってさけた。赤穂でならった柔術が役に立ったのかもしれない。長い太刀だと避けきれなかったが、さいわい脇差であった。
「お多可、賊だ」
とさけんだ。こんどは声になった。おおきな声は恐怖でふるえていた。
「は、はい。なんですか」
お多可は返事はしたが、すぐにはおきない。
「お多可、逃げろ」
庄左衛門はころがって、お多可に体をぶつけた。
「お水ですか。またふつか酔いで頭痛がするのですか」
「な、なにをねぼけたことを。押しこみ強盗だ」
賊はあせったにちがいない。こんどは刀をふりかざし、間合いをとることもなく、ふりおろした。おちつきはなく、めったやたらだ。
「しろうとか」
と、庄左衛門はつぶやいた。武芸の訓練をした者ではない。
「どうかしたか。ああ、あなた、あぶない」
お多可は目ざめると、なにがおこったのかを瞬時に理解した。昨夜も相伴(しょうばん)していたが、庄左衛門のような深酒ではない。はや覚醒し、わずかな光のうちに敵のうごきを見てとった。「ああ、あなた、あぶない」といいながら、お多可は庄左衛門をかばって体を投げかけてきた。
「おめえこそ、あぶねえ」
庄左衛門はあわてた。寝巻をまとった体をだきとめたものの、直後、一太刀をあびたのか、お多可は海老ぞりになり、ふるえた。
「い、いたい」
お多可がしがみついてきた。
「よくも傷つけたな。もうゆるせねえ」
庄左衛門はお多可をわきにどかして立った。
再度、刀をふりあげている賊の脚をはらったが、すねに足のさきがぶつかったぐらいだ。ふらついたところを、逆につきとばされた。
「なにやつ」
よろけながらも、庄左衛門は見世とのあいだの戸板にわざとぶつかった。戸が帳場にむけてゆっくりとかたむいて、音もたてないでしずかにたおれた。くすりのつよいにおいとともに、光がへやをみたした。
朝日ではなくて、満月の光であった。
さしこむ光の角度から、寅の刻(午前四時)だろうと見当をつけた。ちようど、浪士が吉良邸に討ち入った時刻だ。
「なんだ。おまえさんは直助ではねえか」
お多可がさけび、口を手でおおった。おどろき、あきれた声だ。
6/8 0:23
▼小梅村おえりゃあせんのうなるほど。故長門勇氏の名セリフ。意味がよくわかりました。共通語には出せない実感があります。
6/7 11:14
▼世話係おえんというと、
だめっ、です。
おえん、おえん
は、ダメなものはダメです。
始末におえん
は、どうしようもないですが、
語源は果たしてなにかなあ。
6/7 11:14
▼わかけんおえん初期の岡山が舞台の作品にもしょっちゅう出てきますね。
おえんは、終われない、という意味ですか。
始末におえんと同じ。
6/7 9:40