塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板

過去ログ2088 2013/5/27 2:35

▼世話係
いろいろ
いろいろ。
酔眼朦朧。
いいですね。
あとがきで、母の葬送のことを書いた。
いってみれば、焼き場のことだ。
それがいやなら、火葬場のことだ。
書かずに死ぬつもりだったが、
なぜかわたしは、だらだらと生きている。
それがよくわからないが、
私的な母の死は一回かぎりだ。
それは書くべきなのだ。
自分自身の
非社会的なことは書かないようにするのが
礼儀なよ鵜七はプレッシャーが
いまの社会にあるが、
それは絶対に
仕掛けられた罠だ。
みんなが、国家的なことではなくて、
私的なことを、牛のよだれのごとく、
延々と
書けばよいのだ。
国語でいわれたことは、
すべて捨てて、
新鮮な
空気を吸いましょう。
5/27 2:35

▼世話係
推敲は
おのれの顔を鏡に写して
ああでもないこうでもないと
やっているわけだ。
ふっと、今宵は飽きましたね。
物書きやめて、
ほかのことをやる。
第二の人生は
もっと効果がはっきりとする
仕事をする。
5/27 2:00

▼世話係
咲さんへ
舞台も具象、
小説も具象の世界です。
もちろん、幽玄のお能も。
5/27 0:32

▼世話係
12-2
「おれのせいではなくて、自業自得だろ。辰のやつ、あわてやがって、新年のあいさつもしねえで、『あっ、これは、先生。どうか旦那さまにゃ、ないしょにしてくだされ』と手をあわせて、おれをおがんでいやがるのさ」
「よほど、おどろいたと見えますな」
 「おれがな、『ここからのぞいてたか』ときくと、『はい』と、うなずく。おれもしゃがんでのぞいてみたが、よくは見えねえ。『なんだ、なにもみえねえでねえか。ここはだれのうちか』ときくと、辰のやつ、『あのう。お袖のうちで』という。『そうか、ここがお袖のうちか。それはちょうどよかった。見舞ってやろう』というしだいだ」
 「お袖さん、びっくりしましたろう」
と、お多可がいった。
 「ふるびた長屋だ。障子戸の桟もささくれだっていて、指にとげでも刺しそうだ。手をかけると辰のやつがあわてて、『あっ、いまはまずいや』という。『なんでだ』ときくと、『お取りこみちゅうだ』とぬかしやがる。『なに、かまうものか』といってあけると」
と、そこで言葉をきって、お多可をじらした。
 「男がいましたか」
 「ああ」
 「まさか直助ではありますまい。あのときゃ、直助はうちの見世におりましたな」
 「あんまがいた」
 「あんま」
 「茶のもめんの小格子(こごうし)を着たあんまがおった。襦袢(じゅばん)をはおったお袖がふとんにうつぶせになり、あんまは腰のあたりをもんでいたわ。年はよくはわからねえが、きたねえ野郎だった。いつも寺町を流してるあんまだ。あたまはつるりで、やせてひょろり」
 「じゃ、おまえさんにそっくりではねえか」
 くすりと笑った。
 「こやつ、なにをいう。やつはなんといったかな、あんまといゃあ宅悦(たくえつ)ときまってたか。ま、名などどうでもよい。辰にきくと、朝な夕ないりびたって、お袖の世話をやいてやがるそうだ」
 「捨てる神ありゃ、ひろう神ありですね。それで、お袖はどうでした」
 「伊予のことを気にしておった」
 「へえ、それは殊勝な」
 「お袖のやつ、腹ばいになったまま、『先生、このところ伊予の声がしねえが、まさかくたばったのではねえだろうな』とぬかしやがる。お袖の長屋は、仏具屋の土蔵のまうらになる。それで、伊予のわめく声が筒ぬけになっていた。『このところ、しんとしてて、かえって気持ちがわりいや』
5/27 0:16

▼咲
はい
ないから「無」と書く……。はい。
5/26 23:31

▼水前
確かに
円高だと外にも内にも「てえへんだ、てえへんだ」と騒ぎますばってん、円安になると無口になるとです。
5/26 17:56

20892087

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