塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板

過去ログ2086 2013/5/26 8:32

▼わかけん
今から思うと
維新前の列島はパラダイスだった気がします。
川や海は汚染されていないし、文化も成熟していた。
維新以降、それらを全部ぶち壊して、坂の上の雲を追いかけた結果の8・15と3・11。
時計も脳みそも、150年くらい巻き戻して考えてみたいと、ワタクシも思います。
弾左衛門や車は、差別を描いているのではなくて、差別も含めた徳川時代の豊饒さを、これまで光が当てられなかった賤民の視点から描いたのですね。
車の小説中で、女にイカれたボンボン侍の留兵衛が、ぶらぶら歩く風景描写にも、それはよく現れています。
5/26 8:32

▼岡坊
原発と戦争
被害状況はもちろんですが、
心のありようも、自然災害と位相が違っているのでしょうね。
5/26 6:47

▼世話係
愚痴
原発の話を推敲していると、
なんだか
胸が締め付けられてくるんだよな。
ひどいねえ。
無茶だねえ。
こんなことやってる人間こそ
アベもふくめてデビィルじゃないのか。
5/26 2:37

▼世話係
12-1
十二、半鐘の音

 「伊予さんの腫れがひいたのですか。それはよかったではございませんか」
と、お多可がいった。
 「まあな」
 「うかぬお声でございますね」
 「なんで快方にむかったのか。奇良湯の効きめがあらわれたと万屋さんにゃいっておいたが、あのくすりでもなおらぬ場合がほとんどだ」
と、庄左衛門はいった。うかぬ声というよりは、憮然とした声だ。腹ばいになっているので、肺がおしつけられて、よけいに声がこもった。
 「伊予さんの運もあるのでございましょう。人の命のながさは、生まれるまえからきまっておるともうします」
 お多可はとなりであおむけに寝ている。高まくらに後頭部をのせたまま、てんじょうにゆらめく、あんどんの灯かげを見ている。
かれこれ四つ(午後十時)になる。つやがおきている気配もないし、となりの干物屋の物音もとだえた。
 「帰りにお袖の長屋へよった」
庄左衛門はキセルを口の端にくわえている。
 「まあ、それはようござんした。それで、お袖はどうしてましたか」
「ふふふ」
と、鼻で笑った。同時にタバコの煙が二個の穴からふきでてきた。
「もう歩けるようになりましたか」
お多可が話のつづきを催促している。
 「いや、まだ歩けねえもんだから、河岸揚げ人夫の肩当てを刺していた」
 入ってすぐのところには、ぞうきんのような四角い厚い肩当てがつんであった。へやのなかに、ぼろ切れがちらばっている。
「それは感心なこと。それで、朝夕の飯(まま)はどうしておりますのか」
「そう、せかすでない。ま、おもしれえからゆつくりとききな。順を追って話してやらあ」
「はい、はい」
「うん。仏具屋をでたあと、ぶらぶらと油堀のわきを通って、うら手へ行ったさ。すると、どうだ。長屋の戸口に人影があって、ふし穴からなかをのぞいていやがる。すぐにゃ、だれかわからなかったが、そばへ行くとなんのこたあねえ、万屋の丁稚(でっち)の辰ではねえか。正月で新調したのか、かすりの着物のぱりっとしたのを着てやがるもんだから、すぐにゃわからなかった。『これ、辰ではねえか』と声をかけるとびっくりして、その場にへたりこみやがった」
「まあ、では、新調したおべべがだいなしだ。あんたも罪なことを」
と、お多可は声をおさえて笑った。
「おれのせいではなくて、自業自得だろ。辰のやつ、あわてやがって、
5/26 2:21

▼世話係
いつのまにか
夜型になっている。
社会的な制約がすくなくなると、
眠いときが
ヨール、夜としますか。
5/26 1:05

▼岡坊
そうけ、そうけ。
(そうか、そうか)
という感じでも使います。
蛇祭りが淡路でもあった気がします。ちょこっと探してみようかな。
5/25 18:05

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