塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板
過去ログ2073
2013/5/15 16:46
▼世話係あのその「侵略」の定義がはっきりしていません。
なるほど、はっきのさせると、
日本は米軍に侵略されているいることになる。
基地なくて平和な台湾を見よ。笑いながら。
5/15 16:46
▼世話係ケータイノメールわたしのケータイは
あちこちのキーを押さないと
成文できないので、
いつも返事を出していません。
不機嫌で無視してるのではないですよ。
5/15 12:49
▼世話係11-3「いや、かたじけござらん。玄関口に扇(おうぎ)の箱がつみあげてございますな。繁盛なによりでございますが、扇子だけだと献残屋(けんざんや)をよろこばすばかり、ちょうどこんぶがございましたので、おもちいたしました」
と、はや盃(さかずき)に手がでた。顔の赤みはどこぞで仕入れたお屠蘇のせいのようだ。しばらく飲んでいたが、町名主は見世とのあいだを仕切る板障子を気にしながら声をひそめ、
「あのう、さしでがましいことで、お耳にいれるのはどうかとまよっておりましたが、酔ったいきおいでもうしあげますと、おたくの直助さんがしきりに先生のことをききまわっておるようでございます。このこと、三角屋敷の万屋(よろずや)さまから暮れにききました。下男が主人のことをさぐるなぞ、おかしなことでございます」
といった。
「は、そんなことがございましたか」
と、庄左衛門は冷静にこたえたが、背すじにおびえのふるえが走った。
「なんですか、直助さんとは板橋宿で知りあわれたそうですが、そりゃ、ここ万年町にこられるまえのことでございますか」
と、こんどは町名主がさぐりをいれてきた。
「はい。長崎で蘭方(らんぼう)をすこしばかり学んだあと、板橋宿で医院をかまえておりました。板橋も飯盛り女でにぎわってはおりますものの、それはそれ、なんですね。やはり江戸がいちばんです」
庄左衛門がわざと言葉をにごして顔をくしゃりとゆがめると、
「人がおおいから病人もおおいわけで」
と、水野吉太郎はうれしそうに解釈してくれた。
「さようでございます」
「先生のお国は摂津(せっつ)でございましたな」
「はい、父が同輩の保証人になりまして、その者の悪事に連座してしまいました。それで一介の浪人になりましたので、わたしは医事で身を立てようと考えたわけでございます」
ていねいにこたえた。うそは、堀部安兵衛の身の上を借りた。
「では、おさむらいさまではございませんか。いやはや、恐れ入谷の鬼子母神です。きょうのきょうまで、ぞんじあげませんでした」
といい、上座からおりようとした。
「なに、いまはしがない町医でございます。どうぞそのままで」
両のてのひらをひらき、指まで扇のようにひろげて、相手をとどめた。
「道理でよい刀をおもちでございます」
と、町名主はそのまま尻をすえたが、ふりかえって床の間を見た。
5/15 2:40
▼世話係ただの飲み会ひょんなことから「みや」に行きます。
18日、午後6時からいます。
お暇な人はどうぞ。
名目のない会なので、会費は実費です。
5/14 17:32
▼咲蛇いいですね〜。吉野さんの本を読んで、蛇へびヘビ、堪能してます。行きたいなあ。るるる〜。
霊異記を読んでます。書いた人、おもろそうです。
5/14 10:56
▼世話係11-2「ああ、それならば、よくきくくすりがございますよ」
といいかけるよりさきに、
「きのうはこの顔でお城へ年始に参上しました。恥ずかしいしだいでございました」
といった。そのことを一刻も早くいいたかったのだ。町名主のだれもが登城して白扇(はくせん)二本を献上できるわけではない。とくに名のある者だけだ。だから、水野吉太郎はうれしい。毎年のようにそのことを自慢しにくる。
庄左衛門はそのたびに、思いだしたくないことをつきつけられる。播磨國赤穂藩大名浅野内匠頭の礼装した列におのれもつらなっていた。千代田城のおおきな石垣に日があたり、松の葉が針のように光った。堀の水が風に吹かれてちいさく波立ち、いく種もの鳥が鳴いた。御三家、御三卿、譜代大名、外様大名ら百数十家の大名の行列が春の到来をよろこんで順次に到着した。町人や百姓たちがとおくから見物している。そのむこうの町家の上空には、火の見やぐらよりもたかく、凧(たこ)が無数にあがっていた。
「水野さま。よくきく塗りぐすりがございます。これ、直助。見世にもどって、おでき・はれもののくすりを用意しなさい」
庄左衛門は町名主の自慢話を封じるように直助にいいつけた。
「はい、おかえりのときに、おもちいただきますべえ」
直助は土間から殊勝に頭をさげた。
先月十四日の夜に修羅を演じたあと、おたがい心をゆるしたのではないが、日々の暮らしには待ったがない。いっしょにやらなければならないことがおおい。それで、おもてむきは、むかしとおなじ、主人と下男であった。
「おいわいのお屠蘇(とそ)でございます」
お勝手からお多可があらわれ、新年をことほぐ言葉を口にした。
「これはどうも。お内儀(ないぎ)さまはいつも、おうつくしいが、こう、着かざられるといっそうにあでやかでございますなあ」
と、水野吉太郎は感嘆してみせた。いや、本心、そのように思っているようだ。
「おまえさん、お供のかたから、扇子(せんす)のほかに、北前(きたまえ)のこんぶをいただきましたよ」
と、お多可は庄左衛門に報告した。
「そうか、そいつはうれしいねえ。水野さま、どうもありがとうございます。お多可、お見世のお供のかたにも、お屠蘇をさしあげておくれ」
「はい」
「いや、かたじけござらん。玄関口に扇(おうぎ)の箱がつみあげてございますな。
5/14 4:01