塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板
過去ログ2051
2013/4/24 8:54
▼大魔神αアルアルアルアルアル
アルファー
うーん。。。
4/24 8:54
▼世話係9-6こうか、つや」
「まだ、いてえ」
「口かずがおおいアマだ」
「そのあと、わしが盗みぎきしてたら、きつねの肝のことをふたりで話してた。代金をきょうもってくる約束になってたんだろう」
「そんなはずはねえけど、そうか、ばれたか。ばれっちまったか。年内はわかるめえと思ったがな。こいつを元手に賭場で倍にして、半分もどせばすむと思ってたのだが」
直助の声ががらりとかわり、わざと歯をむきだしている。
「そいつは、浅知恵というものさ。どうするつもりか知らねえが、早くどうするかきめたほうがいい。だからこうしてこっそりと注進にきたのだ。カネをけえして、『こいつをあずかってました、おそくなってすみません』とかなんとかいってあやまりな。それがいちばんいい。逃げる手もあるが、そうなりゃ、わしらはもう会えねえ」
つやは必死にしゃべりながら、直助のふたえの目を見た。いろりの炎がひとみにうつって、ちらちらとゆれていた。右目のしたのあざが赤黒くふくれているのに気がついた。
「なに、大黒屋の番頭がきたのを見たものはいねえ。知らぬ、存ぜぬで押しとおしてもよいだべえ」
「番所につきだされたらどうする。取りしらべはずいぶんにきついというわ」
つやはため息をもらした。
「いや、そんなこたあ、あんめい。そんなことがないとわかったから、ネコババした」
「いってえなんのことだ」
「あのな、先生は赤穂にかかわっておるべえ」
直助はおもおもしくいった。不安そうであったのが、自信をとりもどした声になっていた。
「赤穂って、あれか。忠臣蔵の四十七士か」
「うんだべえ。先生はあいつらの残党か遺族だべえ。くわしくはまだわからねえが、身をひそめているにちげえねえ。中島隆碩という名も、ほんとうの名かどうか、わかったもんじゃあねえや」
「そういや、そうだな。医者というより、さむらいみてえに見えるわ。歩き方も、こういうふうに肩をゆすり、背筋をのばし、そとまただ」
「そうだべ、つや。おめえはかしこい。なによりも、あの目つきがくせものだろ。じろりと人をにらみやがるべえ」
「それで、どうしてそんなことがわかった。大黒屋の使いの者がおめえにいったか」
「いんや、このこたあ、おれのほかはだれも知らねえ。よいか、つや。先生は師走になると毎年おちつかねえ。
4/24 7:59
▼世話係9-5「なに、つやか。えろう早くきたもんだ」
と、すぐに戸があいた。
「ていへんなのだ」
つやは直助を押しのけるようにして、わらが散乱した土間に入った。
「どうしたべえ。雨にぬれてるでねえか」
直助はすぐに心張り棒で板戸をとざした。
土間の中央には、手づくりのいろりがある。土をほり、まわりに丸石をならべただけだ。枝のついた木を左右に立て、そこへかな棒を水平に置き、なかほどに鍋をぶらさげている。湯気がのぼり、みそのにおいがした。いもを煮ている。
「あの、あの」
まわりを見まわした。板の間で油皿の火がもえていた。土間には、くわやすき、ざるにほうき、竹ざおにもっこまでがある。吊るし柿のように梁からぶらさがっているのが、きつねの肉だ。もうかなりかわいて、血の色もない。
「なんだ、つや。雨にぬれてるでねえか。もっとおそくなってくると思ってたもんで、夜なべになわをなってたべえ。さあ、こっちにきやがれ。もう、先生も師匠も寝たのか、へっ、それとも、あれを始めたか。こうやって」
と、直助は両手をひろげてつやをだいた。むっとするにおいで息がつまる。ぼうっとなってしまう。
「そうじゃあねえ。てえへんなのだ」
「あとできくべえ」
直助はつやの口をすいかけた。
「大黒屋のことだ」
と、口をふさがれるまえにいった。
「だ、大黒屋が、どうした」
さっと顔を離して、直助はつやをのぞきこみ、
「つや、まっさおだべ」
と、おどろいた。
「くすり代のことだ。直助、あんた、くすねただろう」
「なに、なに」
「しらっばくれてもだめさ。もう、ばれてる」
「おめえがばらしたか、このあま」
「いや、わしはなにも知らねえとこたえたさ。ほんとになにも気づかなんだ。さっき座敷に呼ばれて、きょうの昼に、だれとだれがきたかとたずねられても、大黒屋がきただろうといわれても、知らねえとこたえたさ」
「ならどうして知れた。おれもきかれたが、大黒屋はこねえとこたえたべえ」
と、直助は思案した。
「うそをついたと思われてるのさ」
といいながら、つやはいろりの火のそばへ行き、じんじんとするしもやけをあたためた。
「おめえ、はだしできたのか」
直助がとなりにしゃがみ、腰にはさんでいた手ぬぐいで赤い腫れをふいてくれた。
「いてえでねえか。そっとしやがれ」
「こうか、つや」
「まだ、いてえ」
4/23 9:06
▼世話係9-4、お師匠がきいている。
「ははは。おめえはなん年、医者の女房をやっておる。くすり代はこちらから額をいわねえのがきまりだ。医者はあきないではない。患者がすきなだけお礼をもってくるのだ。生き肝だって、くすりだ。値段はねえ」
と、先生がこたえた。
つやがさっき見た先生はすでに手足のうごきがおかしく、目も赤かった。かなり酔っていたが、ますます酔いがつのってきたのだろう、声もおおきく、いっていることもくどくどしい。
「そりゃそうだが、相場ってものはありましょうよ」
と、お師匠がたずねた。
「二両か三両かとこか」
「ま、そりゃ大金ではございませぬか。これまで直助がちょろまかしたのは、二分とか三分、それで見て見ぬふりをしてましたが、小判になると、こりゃ、だまってはいられますまい。あなた、もういちど、直助をきつくただしてみてはいかがですか」
「む、む、む」
と、先生はおっくうな声だ。
つやはふとんからぬけだした。あのとき直助が赤ばんだ顔をしていたわけがよくわかった。いまごろ小屋で小判をなめたりかじったりしておるのか。もはや悪事が露見したと伝えよう。いろりのそばを足音もたてずにすぎ、はだしで土間へおりた。もうさむさもつめたさも感じない。心の臓が倍にもふくれあがり、どくんどくんと鳴っている。
小雨がふっていて、しめりをふくん夜気が押しよせてきた。井戸の屋根のしたをすぎた。さきほどまでは、ここで胸をはずませながら、つめたい水で顔や手をあらい体をふいていた。なにもかも、夜半にそなえてであった。いまはちがうことで、胸がどきどきとしていた。
「てえへんだ、てえへんだ」
つやは口のなかでさけんだ。小雨にぬれながら、ひとむらの竹やぶをすぎた。はだしの足が水たまりにつかり、しもやけにしみた。
「直助さん」
庭のすみの小屋にたどりつくと、あらけずりの板戸に顔をおしつけてささやくように呼んだ。
「なに、つやか。えろう早くきたもんだ」
4/22 8:46
▼世話係あいかわらずの健脚ですね。
ついてにそこから三茶まで歩いて、
一杯
いかがですか。
4/21 18:13
▼お城大好き今日も雨の中歴史散歩です豪徳寺駅から世田谷線松陰神社前まで歩きました。世田谷八幡宮-豪徳寺-鳥山川緑道-勝光院-世田谷通-世田谷代官屋敷・郷土資料館-世田谷城-勝国寺-松陰神社と史跡と井伊家・吉良家・桂太郎・広沢真臣・吉田松陰等の墓参りをしました。好いコ-スだと思いました。
4/21 17:48