塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板
過去ログ2049
2013/4/20 14:22
▼岡坊三州屋なゆさんのブログを訪ねると、
先生が☆付きで写っていましたね。
やっぱり、先生はお酒がお似合いです。
懐かしかったわ。
4/20 14:22
▼世話係9-2「もうそんな時か」
つやはよだれを手の甲でふいて着物になすりつけた。
「おれの夢でも見てたか、ははは、赤い顔をしてるべえ」
めずらしくきげんがよい。
「ばか。なにをいうかと思うと、とんだうぬぼれ」
といいながら直助を見ると、ふたえまぶたの目がぎらついていた。興奮している。つやの寝すがたに気持ちをつのらせたのでないのはわかる。そばにもこない、手もにぎらないし、口をすおうともしなかった。
「よくへいきでねむれるな、昼日中に」
といい、直助はまだにやにやとしている。
「なにがあった」
と、つやがたずねると、あわせの肩をそびやかしてうら庭へ歩いて行った。
「ちっ、なにを考えておるのか。そういや、おっかさんもよくこぼしておった。男ってえのは、へいぜいはうすぼんやりしてるくせに、いざというときにゃ悪ぢえがはたらく。なにをやらかすかわかったもんではないと」
ひとりごとをいいながら、つやはあくびをした。土間におりておかまに米をいれて研いだ。しばらくおいて、かまどに火をつけたとき、先生とお師匠が駕籠で帰ってきた。
「つや、なにをぼうとしておる。だいじなことだから、よく思いだしておくれ。甚兵衛さんのほかに、だれかこなかったか」
と、お師匠がくりかえした。だれがきたのだろう、居眠りをしていたというわけにもいかない。こまって、
「あのう、見世にゃ直助さんがおったから、わしにきくよりは」
と、ちいさい声でいってみた。
「もう直助にはきいた」
と、お師匠がこたえた。
「大黒屋だ。つや、釣り具の大黒屋はこなかったか」
と、先生がちょこをなめて、ぽつりといった。
「だ、大黒屋、でした」
ねむりこむまえ、たしかに直助があいさつをする声をきいた。
「なに、やはりきたか」
先生はむくりとおきあがった。肩にかかっていた花もようの着物がばさりとおちた。
「いえ、あのう、わしはうら庭の、い、井戸、に、おったので、よくはわからねえ」
と、つやはあわてて打ち消した。直助がなぜ大黒屋のことを話さなかったのか。なにかあると、とっさに判断した。それで、あわてていいなおした。
「直助さんが知らねえのなら、わしにわかるわけがねえ」
「理屈をいうでない」
お師匠がぴしりといい、うたがいぶかい目つきで、つやをじっとにらんだ。
4/20 7:52
▼世話係歌舞伎の「さあ、さあ、さあ」ですね。
ボートを漕ぐときは
なんといったっけ。
「えっさえっさ」じゃないですね。
4/19 18:09
▼ボートはじめまして文芸学校のウェブサイトからこちらにたどりつきました。
最近購入した本は村上春樹の新刊です。こんな私でも仲間に入れますか。
4/19 17:28
▼咲小梅村さんありがとうございます!
戯曲集にあるらしいと、私も見つけました。助かります!
4/19 16:03
▼世話係暗号だね。
4/19 13:38