塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板

過去ログ2029 2013/3/26 7:18

▼世話係
4
「だって、そりゃそうだが、ぬかみそをよくかんませろ、なんていうのさ。かんますなんて、なんのことかわかりゃしねえ」
 「ははは、そうか。そりゃ、だれにもわからねえよな。つや、もうよい。寝ていいぞ」
 不意に話をつづけるのがめんどうになった。つきはなすように、
 「もう、行け」
といった。
 「へえ、おやすみなさいませ」
 ねむそうな声でいい、出て行くと障子を音をたててしめた。
 「ちっ、がさつ者め」
 舌打ちして、どんぶりの酒をあおった。患家(かんか)の茶問屋の口ききとはいえ、瀬戸物直しの家の子などを下女(げじょ)にかかえなくてもよかったのではないか。顔は色白、一見すなおなので、妻のお多可は気に入っているらしく、あれこれと立ち居振る舞いをおしえているが、生まれてこのかた、しつけなど受けたことがないから、なかなか身につかない。正月がくるともう十五になるというのに、いまだに粗野でしかない。
 十五。
十五歳といえば、初めて会ったときのお多可がその年であった。つやなどとはくらべものにならないほど、しゃんとしていた。ああいうのを、かゆいところに手がとどくというのだろう、あがりかまちに腰をおろすとすぐに桶をもつてきて足を洗ってくれた。おざなりではなく、指のあいだまでをていねいにふいた。爪がのびていると、はさみをもってきて切る。それが商売とはいえ、親身なもてなしだった。
3/26 7:18

▼岡坊
はい。
味わいました。
都心とは思えない、いい花見の場所ですね。
3/25 17:14

▼世話係
こちらで、雰囲気を
http://nayu-kanpai.blog.so-net.ne.jp/2013-03-25#more
3/25 13:11

▼岡坊
無事に(?)
帰宅できてなによりです。
桜もきれいですねえ。
酒日和。
3/25 12:25

▼世話係
おはよう
カメラの駄目画像を削除していたら、
一駅のりすごし。
戻りに乗り換えたのはいいが、
また一駅乗り過ごし。
行ったり来たり。
酔っていると気をつけますが、
節酒しましたので、
かえって、へま。
一眠りして目覚めました。
いろいろ労わって頂き
ありがとう。
3/25 4:32

20302028

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