塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板

過去ログ2007 2013/3/1 8:09

▼岡坊
咲さん
引っ越し、大変ですねえ。
我が家も、いまだに段ボール箱に入ってる本があります。捨てるときは死ぬときかねえ。と、思ったり。
お体、気を付けてくださいね。
3/1 8:09

▼咲
飽きました……
ようやく、生活空間を確保しましたが、残りは一番の難問の本です。いつか捨てるんでしょうが、まだ持ち続けるとは……疲れ飽きてきました。うんざりします、それが生活というもんやなあと、くるくる回る洗濯物をまた見つめました。
2/28 18:03

▼世話係
花子は
花見の誤字。
2/28 15:42

▼世話係
花子延期しない?
4日学校で、6日花見は
飲み過ぎでしょう。
桜が遅いか早いか。
もうすこし様子を見たいです。
2/28 15:41

▼蜘蛛
お岩さんの妹
啖呵を切って仙台堀に飛び込むお袖ちゃんにほれぼれ。
わたしも、お袖ちゃんの妹になった気分。
頑張らなくっちゃ。
2/28 8:40

▼世話係
31
「おれはおめえに、もううんざりだべえ」
 手首をはげしくうごかして、お袖の手をふりほどいた。
 「ま、ま、まあ、直助、おまえはなんということをいいやる」
お袖はぼうぜんとして直助を見つめていたが、ひとつうなずくと、
「ああ、直助。おめえがあたしを見すてるのなら、そのまえに、あたしはここで死んでやる」
と、赤い鼻緒の下駄をそろえてぬいだ。あっというまに、海辺橋のらんかんによじのぼり、器用にそこへ立った。両腕を天たかくあげたため、はでな着物のそでがめくれて、二の腕までもがあらわになった。
海辺橋にさしかかっていた人たちが、どっとかけよってきた。お寺まいりの者、柴を背にかついだ老人、水売り、ゆでたまご売り、げたの歯入れなど、それに通りかかった長屋の女たちまでが押しよせた。
 「なんだ、けんかか」
と、浪人者が刀の柄(つか)をたたいた。
「なに、入水(じゅすい)か」
と、むつかしいことをいうのは儒者であった。
 「早く、とめねてやらねえか」
と、庄左衛門にむけて老婆がさけんだ。
 しかし手をのばすと、お袖は仙台堀に飛びこもうとするので、
 「短気はよせ」
とか、
 「死んで花実が咲くものか」
とか、庄左衛門は説得してかかった。
「直助、おめえもなにかいってやれ」
というのだが、肝心の直助はぷいとよこをむいたままだ。
 「おぼえてるがいい、直助め。あたしゃ、きっと化けて出ますよ。あの元禄のまえのころ、四谷左門町にお岩さまというのがいて、亭主をほかの女にとられたのをうらみ、死んだあとも、みんなにとりついて十数人も殺してしまった。あたいもゆるしはしねえ。直助、おめえさんとつやにとりついてやる。ついでに先生とお師匠、それに万屋のだんなだ。いまじゃ、あたいはお岩さまの妹になったような気分だ。ははは、たのしみにしてまってやがれ。ええいっ」
 お袖のすがたがらんかんを離れて空中にうかび、すこしのあいだ止まった。羽ごろもをまとった天女のように空に舞いあがって行くのかと思ったが、あっというまもない。まっすぐ落下して仙台堀に消えた。
2/28 7:50

20082006

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