塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板

過去ログ2005 2013/2/27 9:34

▼ミラクル大魔神
鎮座
クルクルクル
クールクル!
ぐうぐうぐう。。。
2/27 9:34

▼世話係
30
おめえが声をかけても、直助が返事をしねえだけでねえか」
と、いいかえした。
すると、お袖はにらみかえし、
 「わかった。もういい、もうなにもいうな。くそっ、おれは先生とこんな話をするために寒空のしたでまってたのではねえ。これ、直助さんよ。なんで先生のうしろにかくれてちいさくなるのか。おめえさんとは夫婦(めおと)のちぎりをむすんだ仲だというのに、このところ、とんとお見かぎりだ。あたしを見るとこそこそと逃げだすのはどういう了見か」
 「お、お袖。おれはおめえと夫婦の約束などしたことはないだべ。兄が妹をかわいがるようにやさしゅうにしてやっただけだべ」
「どこの家でも兄は妹をはだかにして、あんなことをしくさるのか。先生、このいなかもんは、先生とこのおさんどんにホの字になって、あたいをじゃま者あつかいにしてやがる。こいつがあたいをさけているのは、どうせそんなところだ。だがな、どっこい、そうは問屋がおろさねえ」
と、お袖は直助ににじりより、
 「そのおなご、つやはな、直助、おめえのことなどすいてはいねえ。はっきりいやあ、きらってるのさ」
 「こいつめ、なんでそんなことをいうだべえ」
直助はつやのことを指摘されてあわてた。
庄左衛門は助太刀をするつもりで、
 「そういや、直助。ちかごろ、おめえとつやはあまり口をきかなくなったそうだな。うちの師匠がいってたよ」
というと、すぐに、お袖が嵩(かさ)にきて、
 「へへへ、直助さん、おききか。つやというのはおめえがきらいなのだ。上州なまりが耳ざわりなのだ。そうだな、先生。そのこと、先生が三角屋敷のみんなにいいふらしていたではねえか」
 「これこれ、お袖。おれがいいふらしておるなど、とんでもねえことをいうでねえ」
と、庄左衛門はあわてたが、
 「行こ、直助。あんな薄情な女はやめにして、あたしといっしょに年の市に行こ」
と、お袖は直助の手首をにぎった。
 「うるせえや」
と、顔をまっかにして直助がどなった。
 「な、なんとしたこと」
 「おれはおめえに、もううんざりだべえ」
 手首をはげしくうごかして、お袖の手をふりほどいた。
2/27 9:13

▼世話係
戸山公園
お城さん、殿や姫、いろいろと情報ありがとう。
どこに集合するか、
ますます、むつかしいですね。
2/26 17:35

▼お城大好き
戸山公園のこと
「上屋敷跡から下屋敷跡迄尾張徳川家ゆかりの史跡を歩く」で上屋敷跡:曙橋から自證院-西光庵-抜弁天-観音庵と路地をクネクネ抜けて戸山山荘箱根山に入り、最終若松河田で解散となりました。手持ちの地図:東京都公園協会周遊マップ:戸山公園、新宿歴史博物館観光マップ:高田馬場大久保には戸山公園は大久保地区と箱根山地区とがり、副都心線:西早稲田か東新宿(徒歩約6〜7分)が近いようです。
2/26 15:46

▼小梅村
蕎麦屋の火事
焼きそばでしょうか。
2/26 14:32

▼世話係
29
「おお、お袖か。こんなところでなにしてるべえ」
直助は気ばってこたえた。
 「なにしてるもくそもねえだろ。おめえさまをまってたのさ」
 「なに」
 「きょうはなんの日か、ごぞんじか」
「知るか」
「師走の十四日ですよ」
と、お袖は声をつよめた。
「十四日がどうかしたか」
庄左衛門は思わず口にした。頬の肉がぴくぴくした。お袖の父親というのが、もしかして赤穂の浪人なのかと、一瞬、妄想した。
「ははは、先生のばか。はや、もうろくしたか。きょうの十四日と、あすの十五日は、いわずと知れた深川八幡さまの年の市ではねえか。しっかりしやがれ」
と、お袖がおもしろがった。
「も、もうろく」
と、にらみかえしたが、すでにお袖は直助に身をすりよせて、
「いっしょにおまいりしようと、おまえを、こうしてまっておったのさ」
と、ささやいている。
 「な、なにをねぼけたいいぐさ。お袖、おれは主人持ちの身だべえ。いまもこうして患者のところにむかうとちゅうではねえか。じゃまだてするとしょうちしねえ」
と、直助はあわてた。
 「おい、先生」
と、お袖は顔を庄左衛門にむけ、
「あたしは直助と話がある。昼までででよいから、こいつを貸してくれ」
と、おどした。
庄左衛門はにが虫を噛みつぶした顔になり、
 「お袖、おめえだって花や線香売りの仕事があるだろう。直助と話してえのなら、そっちをすませてからにしたらどうだ」
と、さとした。とたん、歯ぎしりをがまんしていた口がぎりぎりと鳴り、形相も一変して、
 「うそつきのやぶめ。おめえがいつも直助をひとりじめにしやがるから、あたしゃこいつと肝心の話ができねえ」
と、つばをとばしてどなった。
庄左衛門もまけてはいられない。
 「なんだと、お袖。あのあと、なんども三角屋敷に直助をつれて行ったぜ。おれがなんでじゃまなどするものか。おめえが声をかけても、直助が返事をしねえだけでねえか」
と、いいかえした。
2/26 8:34

20062004

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