塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板
過去ログ1966
2013/1/28 21:38
▼わかけん魚がうまい居酒屋なんすね。
い〜な。
二軒目は、一発ムスメのだるまで決まり。
1/28 21:38
▼蜘蛛のれん越しに覗いたら、カウンターの中のおばちゃんが手招きした。
ちょっと嬉しいけど、ハガキ投函ついでで、お財布は持っていない。
今度ね。きっとね。
高橋に住んでいるので、魚三は本当に近所です。
1/28 21:27
▼世話係森下魚三まで2分のひとがいるのですね、うらやましい。
4、5軒ぐらいは離れてますか。
1/28 18:10
▼世話係つづきE「ここがいたいから、ちょっと診てもらおうか」
いきなり手首をつかみ、ひろげた衿(えり)から胸にみちびかれた。
「おい、おい、人目がある」
「じゃ、こちらにくるといい。ほれ、ちゃんとつかまねえか。こりこりしてるだろ」
胸に手を入れたまま路地に引きこまれた。後架(こうか)の汲み取り口のそばだ。冬だからつよくはにおわないが、一年じゅう日もささない。しめった地面はいちめんの苔であった。
「ここか、いたいのは」
「ばか、そりゃ乳首だろ。あかんぼうでもまちがわねえのに、なんで医者がわからねえ、やぶめ」
「こいつはてえへんだぞ。このこりこりとしているのは、乳岩(乳癌)にまちげえねえ。ほっておくとざくろのようにはじける」
乳房をにぎっていった。
「もういいさ。つめてえ手で気色(きしょく)がわりいや。あのな、どこもいたくもかゆくもねえ。先生と話してえから仮病(けびょう)をつかったまでさ」
「なんだと」
手をぬいて、お袖をにらんだ。
「あたいがまってる人がだれかぐらいわかるだろう。この朴念仁(ぼくねんじん)が」
「これ、お袖。おめえはなんでそんなに口がわるくなった。このおれにむかって、よくもそんなふうにいえたもんだ。おめえのおふくろは取りあげばばだ。ま、同業のようなもんだから、こまったときにゃ、いつも相談に乗ってやった。衝心(しょうしん)であっけなく死ななきゃ、おめえにな、あかんぼうの取りだしかたをおしえこんだはずだが、あのころのおめえは十とすこし、一本立ちできる年じゃなかった。それに、おめえのおっかさんはな、男をかばったのか、それともにくんでいたのか、おめえのおやじがどこのだれかいわねえまま死んじまいやがった。それでおめえは天涯孤独だ。ひとりぼっちになったおめえを不憫(ふびん)に思い、うちの洗濯などを手伝わせ、めしをくわせてやった。あのころは、ほんとに、かわいくてよい子であったがな」
「いまじゃ、法乗院まえの花売りだ。ははは、なにかつごうでもわるいか」
1/28 12:48