塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板

過去ログ1965 2013/1/27 22:05

▼咲
けっころがし
なるほど、カッパも、けっころがしの類ですね。そこにも位があるんですね。マニアックな好みの人間を見つけなければ、カッパは生きていけません。
審査が通りました! 引っ越しの準備が具体的に進められます。明日は本の収集日です。さよならする本を決めました。ありがとう、いままで、みんな。
クモさん、またメールしますね!
1/27 22:05

▼世話係
誤字の反省に
誤字か。
五時にはメシにしよう。
一日二食だから。
1/27 15:59

▼世話係
最後の一行
手首をつかまれ、がいいのだが、みちびかれた、とかさなる。
それで、視点の揺らぎは
気にしないことのしました。
木の香りの誤字が前のほうに
ありましたね。
どうもボケてます。
1/27 10:33

▼世話係
つづき
D「深川で新所帯をもった者が仏壇を買いにきた。万屋はおおいに繁盛し、三角屋敷にあってもここだけは通りに面した二階屋だ。
 「先生」
と、小僧がまちかねた声で呼んだ。主人から、同行しなかったのをしかられたのだろう、青ざめて真剣な顔つきをしていた。まだ十二、三だが、紺の前かけをつけ、商売がら手首に数珠をぶらさげている。
「おう」
と、手をあげかけたときだ。三角屋敷の路地から女がぬっとあらわれ、十徳のたもとをつかみ、
 「ちょっとまちな」
と、声をかけてきた。
 「これはおどろいた。いきなり、きれいな年増がおいでなすったか。なんだ、お袖ではねえか」
「なんだは、ねえだろ」
と、お袖はにらみつけた。右目の端に血のかたまりがあって星のように見える。べつだん物を見るのに不便はなさそうだが、当人は気にしいて、あちこちの寺社に願掛けしてまわっている。たしかに、目の赤星さえなければ美人画になってもおかしくない。
「なんでこんなところに立っておる。昼間からけっころがしのまねか」
と、庄左衛門はからかった。「けっころがし」はござを物かげにしいて手早くことをすませる。そのぶん、そば三枚ほどの値だが、岡場所にすらかかえてもらえなくなった老女や病気持ちがおおい。
「人ぎきがわるいことをいわないでおくれ。あたいの住まいがどこだか、これ先生、わすれっちまったのか。ちょうど万屋のうらになるのさ。だから伊予がわめくのがよくきこえる。きこえてそとにでてみると、万屋から丁稚(でっち)の辰が走りだし、まもなく万年町から医者がかけつけてくるって寸法だ」
「なるほど、よくわかったが、それでおれになんの用だ」
「ここがいたいから、ちょっと診てもらおうか」
いきなり手首をつかみ、ひろげた衿(えり)から胸にみちびかれた。
1/27 9:10

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