―紅海―
過去ログ272
2007/5/19 21:42
>九条 凛成程…それ故、ですか…(相手の言葉と現れた人魂により自身の考えが一本に繋がったらしく小さく頷き)
…迷子?……それは意外です(想像していたものとは違った答えに珍しくきょとんと目を丸くし、刹那可笑しそうにくすりと笑みを溢しながら視線はつられる様に紅の海へ向けて)
5/19 21:42
>アルミフィそう…ですの? ―――まあ、私は此方側の存在ですから。
(驚いた様子の彼に少女は小首を傾げた。此方側というのは――― ゆらり。怨の人魂が少女の側に現れ、纏わり、そして消える。此方側、それは闇の種であることの揶揄。―――探るかのような問いかけ。それに疑いをもつ気配は少女にない。ただ、少しばかり答えにくそうに。)
―――多分…迷子、ですの。懐かしい気配に引き寄せられたのです。
(視線は遥か紅い海の方。ぽつり、緩い口調で答えた。)
5/19 21:33
>九条 凛…なかなかの感受性をお持ちのようですね…(『懐かしい』と言う言葉にやはり引っかかりを感じたらしく、闇を討つ者として生まれた自分には感じ得ないその印象に僅か驚いたような様子を見せながら肩を竦めて)
それで…貴女はどのような用事で?(話の切れ目と見、先ほどから容姿からは読み取れぬ何かを感じていたらしく遠い言い回しで相手の素性を探ろうとし)
5/19 21:23
>アルミフィ思念、の?
(返答に少女は瞳を閉じた。緩やかな深呼吸。海風が少女の頬を撫ぜ、黒髪が靡いた。)
―――…確かに。どこか懐かしい感じがしますの。
(その根元を闇に置く少女からしてみれば、この場所の気は心地良く懐かしく感じるだろう。同じ場に身を置く彼がどう感じているかは分からない。それ故に出た少女の主観。口元には薄い笑み。それは彼が滲ませるものとは意味合いのことなるものか。)
5/19 21:14
>九条 凛…紅海です……僕は思念の溜り場と言う名の方が似合うと思っているのですが…(少女より向けられた声に短く場所の名を答え、その海を一瞥した後に少女の方へ向き直り、相手の出現に慌てる様子など一切見せないまま周囲に感じる纏わり着くような嫌な気配に苦笑気味に肩を竦め)
5/19 21:07
>アルミフィ(影から現れたその残滓か、少女の身より黒き灰のようなものが剥がれ落ち、足下の影へと還ってゆく。黒衣の少女、トレードマークの帽子を今は被っていない。閉じていた眼が開かれ月明かりの下晒される朱珠。この海と同じ色のそれ、先客らしき誰かへと向け―――。)
―――此処は、どこでしょう?
(小さく、尋ねた。)
【はい、こちらこそ宜しくお願いいたします】
5/19 20:56