―虚実の街―

過去ログ327 2009/11/18 23:38

>万寿
…思った矢先にコレか。やれやれ、しょうのない阿呆じゃのう(建物の奥から空腹を訴える低い唸り声を常に響かせながら重い巨体を現して己の目の前に立ちはだかる足音に溜息を零した瞬間自前の鋭い牙で己の喉笛を食い千切ろうと地面を強く蹴って容赦なく襲い掛かりコンクリートの地面が派手に抉れるも簡単に背後を取っており)
かような獣で妾を食そうなど無礼に値するとは思わぬか…―のう?子犬よ(狼の一撃をかわした際に唐傘が空を舞い全身が雨で濡れていくのも構わず先程から一向に動こうとしない狼の頭を優しく撫でて柔らかい言葉を紡ぐものの空気を震わせるような重みのある声に動こうとしないのではなく恐怖一色に支配されて動けない狼が瞳孔を開いて薄らと開いている黄土色の双眸と目線を交わらせた次には口の端から泡を零して崩れたコンクリに身を沈めてしまい昏倒している様をただ静かに見下ろし)
11/18 23:38

>アーシェス
入室
(小康だった雨にみまかられて、戻るつもりが先日の無首騎士呼ばわりを思い出せば断念せざるべく、丁度良い軒を見れば、暫し身を偲ばせて)
…さて、どうしたものかな。個人的にはどうと言うこともないのだが…やはり、死霊呼ばわりは、ちょっとイタイしなぁ。
(どうにもおさまらぬ雨足を眺めてため息をつき)


【こんばんはです。まちぶせには失敗ながら、お邪魔させていただいてもよろしいですか?】
11/18 23:27

>万寿
入室
(赤い唐傘を開き雨の音のみが聴覚を支配する不穏に満ちた静止の町へと足を運ぶと水溜りの上を底の高い下駄で踏みしめ)…思いの他、雨は強いみたいじゃな。これでは満足に狐火が使えぬのう…ちと弱ってしまったわ(至って普段と変わらぬ口調で自分に不利な言葉を紡いでいると止む気配のない雨音の隙間から微かに聞こえる単数の獣の唸り声に片耳をピクリと震わせ)
11/18 23:02

>アーシェス
退室
(空は一様に暗く、そして厚い…これは、一雨来てもおかしくはなかろうか)
このままでは、あの夜と同じになるかもしれないな…
(もう少し見て回るべきか…わずかに考えるも、首を振れば断念し。後ろ髪を引かれる思いではあるが、踵を返して都へとの帰路へつき)
11/18 22:43

>アーシェス
(ひとしきり、思いのまま歩いてはみたものの…)
聞いた話によれば…ここはなんでも偽りの街だ、とか…。
少しはなにかを得られるかも、とは思ったのだが…
(顎の鋼に手を当てて立ち止まれば、ふうむ、と考え込めば空を見上げ)
11/18 21:55

>アーシェス
入室
(静まり返った街並みを、ただ静かに見回し。なにかが致命的に欠けている気がするが、その実、総てが完璧に揃ってしまっているような…妙な錯覚に襲われながら)
…ふむ
(全身を覆う、黒の甲冑が受ける風は、いくぶんか冷たく感じて)
11/18 21:17

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