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2015/12/18 21:02
☆関西人試合に負けて勝負に勝つ私の心配をよそに、バルサは普通に広州を圧倒して決勝へと駒を進めた。
自慢の三枚看板でなく、スアレスの一枚看板でもあそこまでやれちゃうのか…。
スコアは3ー0。
もちろん、広州は決して守備が脆いチームではない。むしろ鉄壁のブロックだと思う。
事実、ある時間帯までは彼らのブロックは通用していた。
だけどバルサの恐いところは
、ジワジワと相手を弱らせていくんだよなぁ。
堅固なブロックを嘲笑うみたいにして狭い隙間にパスを通し、焦って必死で寄せたら今度はあっさりバックパスしたりして…。
なんつーか、極めて性格悪いサッカーだわ(笑)。
ある意味、広州の方がよっぽど真面目な人たちに見えたよ。
さて、とにかくこれで広島の次の相手は広州に決まったワケだ。
「一回、バルサに強姦されてみたい…」という不埒な夢は脆くも潰えた。
ここは気持ちをリセットし、日曜は広州に勝ちにいこう。
幸い、ウチは中3日で敵は中2日ですよ。
十分に勝機はあると思う。
じゃ、今回は↓の話の続きを少し。
広州の資金力についてなんだ。
こればっかりは、広島じゃ太刀打ちできないよね。
↓に書いた通り、広州は今アリババグループが筆頭株主となっている。
IT業界に詳しくない私ですら、さすがにアリババ創業者ジャック・マーの名前は知ってるよ。
2014年、中国の長者番付で一位だった人だろ?
言ってみりゃ、孫正義中国版みたいな人さ。
で、実際孫さんとジャック・マーは繋がりがあって、まだアリババが小さなベンチャーだった頃(十数年前)に孫さんはマーと会い、初対面の彼と会話して、たった5分で巨額投資を決めたというのは有名なエピソードである。
それほど、マーは当時から強烈なカリスマだったということだろう。
現在、彼はSoftbankの取締役も兼任してるらしい。
で、このマーは中国の杭州出身なんだってさ。
同じ「コウシュウ」でも、広州じゃないんだな?
杭州といえば、以前に岡田さんが監督をしてた杭州緑城がまず思い浮かぶ。
そう、一時期はマーがこの杭州緑城のオーナーになるという噂があったワケよ。
ところがフタを開けてみれば、彼は杭州でなく広州の方を選んだ。
え?何で?ということになった。
なぜなら、その時点で広州は既にビッグクラブだったから。
普通、投資というのは「安く買って高く売る」が鉄則だろうに、彼の場合は敢えて中国で一番高値の広州を買うという判断をしたワケだ。
「安く買う」なら、杭州こそが最適だっただろうに…。
いやね、多分ここが商売センスある人とない人の差なんだよ。
だってマーは、孫さんと判断が全く同じだもん。
というのも孫さんって、実は鳥栖の出身なんだ。
ならば、地元愛からサガン鳥栖に投資をしてもおかしくないよね?
だけど彼は、敢えてそれをしない。
代わりに、鳥栖とは少し離れた福岡で元々の強豪だったホークスをずっと前に買ってたワケよ。
これも「安く買って高く売る」鉄則からは、少し外れている。
なるほど。
孫さんにせよマーにせよ、商売センスある人独特の思考回路なんだろうね。
で、そのジャック・マーが今度はクラブワールドカップを買い取った。
今は「アリババEオートプレゼンツ・FIFAクラブワールドカップ」というのが正式名称らしい。
手始めとして、アリババ的には大会大成功だよね。
だって0ー3で負けたとはいえ、自分たちの広州があのバルサと戦えたんだから。
「試合に負けたが勝負には勝った」とは、まさにこのことだろう。
晴れの舞台、クラブのイメージが悪くならないよう、広州はいつものラフプレーを意図的に封じてたし。
さすがはジャック・マー、そのへんは実にあっぱれである。
だから思うんだけどね、広州は三位決定戦でもラフにはこないんじゃないかと…。
何となくそんな気がする。
つまり、広島は十分に勝つチャンスがあるワケだね(笑)?
2015/12/18(金)21:02
☆関西人広島、準決勝敗退惜敗である。
ちょっとモッタイナイ失点だったね。
あれさえ無ければ、ひょっとしたらひょっとするぐらい広島はそこまで健闘していた。
というか、リーベルは思ったほどの強さじゃなかったし…。
そうそう、今日スポナビの『万全ではないリーベルのチーム事情』という記事を読んで、今のリーベルってホントはあまり強くない、という事実を私は初めて知ったのよ。
彼らがリベルタドーレス杯を制覇したのは、今から数ヶ月前の話。
その時点では、確かにリーベルは強かったらしい。
でもリベルタを獲るとクラブから有力な選手が引き抜かれていく傾向があるとのことで、それもあってリーベルはここ数ヶ月でかなり弱体化したんだってさ。
…なるほど。そういうことか。
確かに今までのクラブW杯でも、「コイツら、ホントに南米王者か?」と首を傾げたくなるようなこともあった。
南米って、色々大変なんだな…。
そういうワケで、今のリーベルは「南米で一番強いチーム」ではない様子。
今日の試合を見て「さすが南米王者、決勝を見据えて余裕の手抜きだな?」と思った人もおそらく多いだろうが、いやいや、案外彼らはそれほど余裕でもなかったと思うよ。
何より、あの数のリーベルサポの前では手抜きなんてできないでしょ。
つーか、リーベルサポ、ちょっと多すぎなんですけど(笑)。
あの人たち、わざわざこの大会の為に会社休んでアルゼンチンから来たのかな?
我々日本人はクラブW杯を甘く見てるけど、南米ではこの大会、とても重要なのかもしれん。
そういや、あのジーコも昔トヨタカップのMVP副賞で貰ったセリカを今でも大切にしてる、という逸話を聞いたことがある。
そうなんだ。
彼ら南米人には、このタイトルは我々が思う以上に価値あるんだよ。
わざわざ会社休んでまで、高い旅費を支払ってまで見にくるだけの価値がある大会だということ。
もういっそのこと、この大会を一度南米開催にしてあげたいぐらいだね。
そうすりゃムチャクチャ強い南米王者を見ることができるだろうし、今の【欧州>南米】傾向を踏まえりゃ、欧州にはそのぐらいのハンデがちょうどイイはずさ。
とにかく、このたびはリーベル決勝進出、おめでとうございます。
彼らもラッキーだったよ。
もし準決勝の相手が広島でなく広州になってたら、私はかなりの確率で負けてたと思う。
あと、広島にしても中2日→中2日の強行日程でなければ、加えて柴崎と野津田の負傷離脱がなければ、正直もう少しやれたと思う。
負け惜しみ?
まぁ、イイや。
心を切り替えて、次は広州戦を頑張ろう!
…あ、まだ広島の次の相手は広州って決まったワケじゃないか。
一応、バルサの可能性もあるわな?
「それはないない!」と皆さん思ってるだろうが、しかしこの大会だけは何が起きるか分からんよ?
なぜなら、皆さんもご存じの通り、今年からクラブW杯からトヨタが既に撤退している。
で、トヨタの代わりに新たな冠スポンサーとなったのが、中国IT企業のアリババなんだ。
そして何より困ったことは、このアリババ、実は広州恒大の株式50%を所有してる筆頭株主なワケよ(さらにややこしいこというと、そのアリババの筆頭株主はSoftbankらしいけど)。
…ね?ヤバい匂いがプンプンするでしょ(笑)。
広州の実質オーナーが、いまやクラブW杯の冠スポンサー。
明日のバルサvs広州、変なことにならないかと心配になる…。
2015/12/16(水)23:29
☆関西人MVP昨日、「やべっち」を見てたら2015年のアウォーズ発表をしていた。
と言ってもJリーグの公式なやつではなく、「やべっち」独自のアウォーズ企画である。
MVPは、青山敏弘だった。
…なるほど。「やべっち」らしい人選。
ところで、公式の方のJアウォーズ開催は来週21日らしいね。
ここでも、やはり青山はMVPを獲るのだろうか?
MVPといえば、Jリーグには2年前から始まった「月間MVP」というのもある。
コカコーラが協賛してるやつね。
これはサカマガやサカダイなど、サッカー専門誌の記者が集まって選考してる賞らしい。
じゃ、2015年の月間MVPをざっと挙げてみよう。
【3月】武藤(FC東京)
【4月】宇佐美(ガンバ)
【5月】関根(浦和)
【6月】武藤(浦和)
【7月】佐藤(広島)
【8月】斎藤(横浜)
【9月】西川(浦和)
【10月】俊輔(横浜)
【11月】ドウグラス(広島)
あれ?
青山が入ってないじゃん。
…いやいや、心配するなかれ。
というのも2014年JアウォーズMVPだった遠藤も、実は2014年の月間MVPは一度も獲ってなかったんだから。
どうやら月間MVPと年間MVPは、何の因果関係もないようだ。
事実、月間MVPを獲った関根はアウォーズだと最優秀新人賞を獲れず、月間MVPを獲ってない広島の浅野の方が最優秀新人に選ばれたとのこと。
案外、そんなもんですよ。
勝てば官軍というか、やはり優勝したチームとそれを逃したチームとの差はデカいってことだ。
で、青山の話。
以前から、「なぜハリルは青山を代表に召集しないんだ?」という世間から疑問の声がある。
確かに、私も不思議なんだ。
というのも、彼はハリル代表の初期、ウズベキスタン戦で十分結果を出してたから。
華麗な30mボレー弾を決めて、あの試合では間違いなくマンオフザマッチ級の活躍だったと記憶する。
あれを見て、「今後代表ボランチの軸は青山になるな」と確信したのに、なぜかそうならなかった。
意味は分からないけど、やがて彼は召集されなくなったんだよ。
最初のうちは、私も「年齢だろうな」と考えていた。
彼とポジションがカブる選手として、柴崎と山口がいたから。
柴崎は23歳、山口は25歳。
対して、青山は29歳。
やはり、北京世代とロンドン世代の間の溝は深いのかな〜、と。
だけど、ここにきてハリルの考え方がよく分からなくなってきた。
なぜって、先月には柴崎が召集から外れて、代わりに柏木がスタメンに入ってきたから。
柏木の年齢は27歳。
彼は青山より2つ年下とはいえ、カテゴリーは同じ北京世代じゃん。
じゃなぜ柏木はOKで、青山はNOなんだ?
このへんのロジックが、私にはマジよく分からん。
いっそ、Jアウォーズは青山がMVP獲っちゃえばイイのに。
それがハリルに向けた、またとない推薦状になるよ。
ただ、ここ10年のアウォーズMVPを見てると、この栄冠は必ずしも代表への影響力があるワケでもないようだわ。
【2014年】
遠藤→翌年、代表から外れる。
【2013年】
俊輔→代表召集なし。
【2012年】
佐藤→ほぼ代表召集なし。
【2011年】
レアンドロ→外国人だから関係なし。
【2010年】
楢崎→代表では川島に正GKの座を奪われた。
【2009年】
小笠原→ほぼ代表召集なし。
【2008年】
マルキーニョス→外国人だから関係なし。
【2007年】
ポンテ→外国人だから関係なし。
【2006年】
闘莉王→ジーコは最後まで彼を召集しなかった。
【2005年】
アラウージョ→外国人だから関係なし。
この系譜でいうと、逆に青山はMVP獲りそうな気がしてきたわ〜(笑)。
2015/12/14(月)21:20
☆関西人広島vsマゼンベクラブW杯準々決勝、広島がアフリカ王者マゼンベに3ー0で完勝しました。
素晴らしい〜!
マゼンベは、明らかにオークランドより強かったと思う。
個の身体能力や技術はもちろんのこと、守備でも寄せが驚くほど速い。
特に前半、よくぞあの圧を広島は凌げたもんだわ。
今日も守備は相変わらず、皆がきっちり自陣に引く。
堅いブロックを形成し、個で勝る相手を数的優位で封じる。
地に足のついた、実直な守り方だったと思う。
だけど、驚異的な身体能力を誇るアフリカ人にそれは通用するのか、と。
…通用したね(笑)。
これが少し意外だった。
後半からは完全に広島ペース。
何だか、マゼンベの足が止まってきた。
前半の攻め疲れ?
いやいや、スタミナなら中2日の日程で臨んでる広島の方がキツいでしょ。
おそらく、あれは寒さでマゼンベの足が鈍ったんじゃないかと。
まだ今日の長居は暖かったとはいえ、それでもアフリカ・コンゴのクラブにこの気温は
あまり耐性がなかったんだと思う。
それにしても、広島のCK完成度はさすがだね。
キックの精度も誉めるべきだが、それ以上にゴール前で皆のポジショニングが秀逸。
あれ、敵DFは人についてると逆にやられるわ。
なんつーか、広島のサッカーってロジックがしっかりしてるというか、科学的というか、要は頭良いんだよな。
多分、今日のマゼンベとの差はそこに尽きたと思う。
身体能力では負けてたし、個人の技術でも負けてたかもしれん。
だけど、頭脳は負けてなかったよ。
さて、次は水曜のリーベル戦。
またしても中2日かよ?
さすがにもうターンオーバーはできないだろうし、今日のメンバーが次は根性で頑張らなくてはならん。
正直、勝てるとは思わない。
でも、善戦しそうな予感はある。
南米王者相手に小細工は通用しないし、戦略は今日のやり方しかないだろう。
前半は自陣の数的優位を常に作り、必死に耐える。
あとは、得意のカウンター。
構造は「弱者のサッカー」かもしれんが、リーベル相手に広島は弱者なんだから全然それでイイのよ。
リーベル、決勝のバルサ戦を見越してメンバー落としてきてくれないかな…?
2015/12/14(月)0:53
☆関西人不安な手倉森ジャパン今、手倉森ジャパンはカタールに遠征しており、先日はイエメン相手に強化試合をしてスコアレスドローだったらしい。
来年1月には五輪最終予選が始まるというのに、こんな調子で大丈夫なのか…?と不安視する声も出てきた。
別に、今のU23世代がレベル低いと言いたいワケじゃないよ。
彼らは、かつて「無慈悲」と名付けられるほど圧倒的な強さを示したチームなんだし。
ただ私が不安なのは、今回から五輪出場国の決め方が従来から大きく変わったという点。
なぜか知らんが、今回から「AFC U23選手権」というのが五輪の最終予選を兼ねるという形になったんだ。
一体何なの?そのU23選手権って?
よくよく話を聞くと、この選手権は昨年から始まった新しい大会である。
ちなみに、その第一回大会はオマーンで開催され、優勝はイラク、準優勝はサウジ、三位はヨルダン。
中東勢が上位独占だね?
ちなみに日本はというと、決勝トーナメントで準々決勝敗退…。
で、来年はカタールで第二回大会が開催されるワケで、そこで優勝、準優勝、三位のチームが五輪出場権を得るということになるらしい。
…酷い話だと思わないか?
いつの間にか、五輪出場国の決め方はホーム&アウェー方式じゃなくなってるんだよ。
アジア代表を中東開催の大会で決めるって、これ、どう考えてもフェアじゃないじゃん?
率直に、やられたな〜と思う。
ちなみに、現在のAFC会長はサルマン氏。中東の王族である。
近年はW杯本大会出場が常に【東高西低】となってるだけに、会長としては何とか【西の復権】を図りたかったんだろう。
よって、新設U23選手権を五輪最終予選と兼ねる形に改革し、その選手権を中東開催にして西有利のお膳立てをした。
もちろん、そんな西への利益誘導を東が黙ってるワケがない。
東のラスボスは、言わずと知れた鄭夢準だ。
ところがサルマン会長はなかなか賢い人で、ライバル鄭の過去における汚職を摘発するなど、うまいこと彼を封じ込めている。
じゃ、仮に鄭がダメなら田嶋さんが頑張れよ、と言いたいところなんだが、まぁ彼が頼りになるワケないわな…(笑)。
本来、こんなことをあまり書きたくないんだが、ちょっとネガティブなことを書くよ。
私の悪い予感として、このままいくと手倉森ジャパンは五輪出場権を逃すんじゃないか、と。
それは手倉森監督が無能だと言いたいワケじゃなく、あくまでレギュレーションの問題さ。
今までの五輪最終予選は、総当たりのリーグ方式でグループ1位が勝ち抜ける形だった。
だけど今回はリーグを上位で勝ち抜けても、最後はトーナメントなんだよ。
日本は、あまりトーナメントが強いとは思えない。
事実、今年のアジア杯でもウチはトーナメントで準々決勝敗退。
あと、ウチはU20W杯出場権を4大会連続で逃してるんだが、これも全部トーナメントで準々決勝敗退してるんだから…。
どっちかというと、日本人は総当たりのリーグより一発勝負トーナメントの方が苦手なのかもね。
学校の成績は良くて偏差値高いクセに、なぜか入試本番ではダメダメで志望校不合格、みたいなタイプだろうよ(笑)。
また、ファンも【トーナメント<リーグ】と普通に考えてるでしょ?
運が作用するトーナメントなんて…、とついつい考えてしまう。
考え方が、お坊っちゃまですわ。
だからトーナメントを嫌い、チャンピオンシップ等プレーオフも嫌う。
そういう甘さが、日本のトーナメントにおける勝負弱さをますます肥大させてる気もするんだけど。
対して中東は、あと韓国もそうだけど、アイツらはお坊っちゃまじゃないからこそ一発勝負強いんだよね…。
まぁ、今さら泣きごと言っててもしようがない。
とにかく、手倉森ジャパンはここで一皮剥けようぜ。
グループリーグは特に心配してないが、問題はトーナメントである。
なかなか越えられない「準々決勝の壁」を何とか乗り越えてほしい。
いくら普段の学校の成績が良くとも、チャンスが一回しかない入試本番にコケれば結局は何にもなりません。
逆にいえば、仮に模試が最悪でも入試本番で良い点とれれば合格できるんだよ。
2015/12/12(土)22:55
☆関西人若手佐藤33歳
森崎34歳
柴崎31歳
ミキッチ35歳
青山29歳
千葉30歳
水本30歳
林33歳
こうして広島の主力メンバーを見ると、案外年齢は高めなんだね。
ユースが強みで若手育成クラブのイメージが強いクセに、意外と若手がスタメンにいないという現実(笑)。
もちろん浅野や野津田など有望若手はいるものの、まだレギュラーではない。
一体、いつになったらレギュラーになれるんだろうか?
上記ベテランの動きを見る限り、まだまだ来年も十分やれそうだぞ?
こういうのは、広島だけの話じゃあるまい。
他のクラブでも
「有望な若手がいるけど、まだベテランが元気だから若手はベンチに置かざるを得ない」
というジレンマをきっと抱えてるはずだ。
現実、U23世代は実戦機会が少ない。
彼らは出場機会を求めて下部リーグ(J2やJ3)にレンタル移籍するパターンも多く、今のU23代表を見てもそこにはJ2やJ3の選手が非常に多いんだ。
そしてJ1であれば、控え選手が多い。
J1でレギュラーの選手なんて、マジで数えるほどしかいないよね…。
こういうのに対し、ベテランを重用するJリーグの監督さん達を安易に責めることはできまい。
監督は、若手育成以上にリーグでの戦績が何より優先だろうからね。
戦力として【ベテラン>若手】なら、そりゃ当然ベテランをとるよ。
あと最近はフィジカルコントロールが昔より進化したのか、オッサンが昔のオッサンほどには衰えない傾向にある。
たとえ35歳でも、昔の25歳ぐらいの運動量はキープできてる感じだ。
私はこれとよく似た流れを、近年のアクション映画を見ててもしみじみ感じるのよ。
いまだアクションスターといえば、まず私たちの脳裏にはスタローンやシュワルツェネッガー、あるいはジャッキーチェンあたりの名前が浮かぶ。
正直、みんなジジイばかりである。
スタローンは69歳。
シュワルツェネッガーは68歳。
ジャッキーチェンは61歳。
付け加えて、「ダイハード」シリーズのブルースウィルスは60歳。
「沈黙」シリーズのスティーブンセガールは63歳。
「96時間」シリーズのリーアムニーソンも63歳。
このへんが、いまだに現役である。
一応もう少し下の世代に目をやってみると、「ミッションインポッシブル」シリーズのトムクルーズが53歳。
「トランスポーター」シリーズのジェイソンステイサムが48歳。
「アイアンマン」シリーズのロバートダウニーJr.が50歳。
「007」シリーズのダニエルクレイグが47歳。
「ワイルドスピード」シリーズのヴィンディーゼルが48歳。
「ウルヴァリン」シリーズのヒュージャックマンが47歳。
…おいおい、下の世代ですらオッサンばっかりじゃん(笑)。
アクションスターに、20代〜30代のビッグネームはおらんのか?
これが不思議なことに、なぜか不在なのよ。
スタローンらが60代になってもなお「エクスペンダブル」等で元気に頑張ってるだけに、上があの調子だと下から芽を出す余地があまりないのかもね。
本来、アクションはフィジカルが最も充実する20代ぐらいが最も輝かなければおかしいのに、困ったもんで上が詰まってるからなかなかビッグチャンスが巡ってこない…。
これは、一種のデフレである。
「実績ある人を使っておけば大コケはないだろう」って、安全志向からくる守りの発想だよ。
「実績ない若手に主役をやらす?…おいおい、それでお前が責任取れるのかよ?」と上の人たちに言われりゃ、確かに返す言葉はない。
じゃ、なぜ70年代では全くの無名俳優だったスタローンがいきなり「ロッキー」で主演できたのか、そして一躍スターになれたのか、そのへんの流れは私もよく分からん。
ただ想像するに、その時代は「デフレ」でなく、「インフレ」だったんじゃないかな?
時代、インフレ、このへんは若手にとって極めて重要なキーワードだね。
正直言って、Jリーグはまさにデフレのど真ん中。
お金、全然動いてないもん。
みんな「コケちゃいけない」と守りの姿勢で、そりゃ実績ない若手に主役をやらすようなリスクを張りたくないわな?
分かるよ、分かる。
今の時代はバブルじゃないんだから、確かに堅実は大事だ。
欧州みたく石油王が入ってくるリーグならともかく、Jのスポンサーは「堅実な会社」だし。
でもねぇ…。
本気で上を目指そうってなら、そろそろデフレ脱却、インフレを起こさなきゃ何も始まらない。
でなきゃ、ロッキーは日本に生まれない。
それこそ「コケてもイイじゃん(笑)」と笑い飛ばすほど豪気なオーナー(アンチ堅実なタイプ)がいれば、一気にインフレは起こるんだけどなぁ…。
2015/12/11(金)23:48
☆関西人クラブワールドカップ開幕はい、今日からクラブワールドカップ開幕です。
…といっても、世間はさほど盛り上がってないような気もする。
今回で第12回というからそれなりに歴史を重ねてきたというのに、仮にW杯や欧州CLの人気が「10」としたら、この大会は相変わらず「1」ぐらいのレベルかと。
辛抱強く継続してればそのうち権威が出てくるだろう、ぐらいに昔は思ってたんだが、実はそういうもんでもないみたい…。
この大会は、国内でいうと「ゼロックス杯」のイメージと酷似している。
あのゼロックス杯も、構造は【リーグ王者vs天皇杯王者】で「真の日本王者決定戦」みたいにキャッチーなお膳立てなんだけど、その割に大会の権威はイマイチでしょ?
みんな、「プレシーズンマッチのひとつ」ぐらいにしか考えていない。
クラブW杯もまさにそんな感じで、「むしろ昔のトヨタカップの方が良かったな〜」と言うファンすらいるんだよ。
せっかくFIFA冠になったのに、何とも哀しいことです。
で、今夜の広島vsオークランド戦。
正直、面白くなかった。
初戦突破すれば次は中2日で日曜に試合とあって、森保さんも今日はベテラン温存のターンオーバーを決断。
そこは別にイイんだ。
浅野や野津田ら若手の先発は、もともと見たかったからね。
ただ、何か知らんけど試合が始まると故障が続出。
雨の影響なのか?
結局、交替カード3枚を全部負傷交替に使わなくちゃならなくなり、もうゲームプランもヘッタクレもあったもんじゃないよ。
広島にとっては、ひたすら我慢のゲーム。
それでも2ー0で勝利したんだから、これは広島が強いのかオークランドがだらしないのか、よく分からんわ。
ターンオーバーした割にチームは消耗させられたし、主力の柴崎と清水が次戦離脱っぽいし、収穫といえば佐藤・ミキッチ・森崎のベテラントリオを温存できたことぐらい。
大会のツカミとしては、かなり最悪だったかも…。
私は、興行ってツカミこそが重要だと思うんだけどね。
あのラグビーW杯があそこまで盛り上がったのも、ツカミが衝撃の南アフリカ撃破だったからこその話でしょ?
あれで、みんな一気に惹き付けられた。
奇しくもあの大会、優勝はニュージーランド代表(オールブラックス)だったんだけど、そのニュージーランドもサッカーでは正直大したことはない。
前大会3位というからもっとやるかと思ってたが、あの状態の広島相手でも全く崩せてなかった。
コイツら、大会は7回目の出場で、本来なら一番場慣れしてるべきじゃないの?
一方の広島は広島で、支配率が約30%ってのはひとつの意図だったんだろう。
でも、それはコアサポに理解されても「お茶の間」には絶対理解されないぞ。
きっと素人目線では、「レベルの低い試合」にしか見えない。
なんかさ、サッカーの内容が玄人すぎるわ〜。
「うわっ、5バックからのカウンター!スゲー!」って、そんなの玄人しか喜ばないって。
ツカミってのは、もっとシンプルに「一芸」で魅せるべきよ。
たとえば、浅野のスプリント。
たとえば、野津田の無回転。
たとえば、青山のキラーパス。
お茶の間は、そういうキャッチーなのを求めてるんだから。
「相手の良さを消すサッカー」より、「自分の良さを出すサッカー」。
今日の広島は前者の色が強く、少なくとも地上波向きではなかった。
かなりスカパー向きだよ。
きっと玄人目線では、決して悪くない試合だっただろう。
でも日テレは敢えて手越をメインMCにしてるんだし、最後には明石家さんまも出してくるんだし、これじゃパッケージと中身のギャップがちょっとね…。
まず間違いなく、さんまさんは今日の試合見てないはずだ(笑)。
まぁイイや。
ツカミは日曜に再設定しよう。
次は佐藤・ミキッチ・森崎も出て、いよいよ広島は本気モードである。
生命線の青山が疲弊してないか、少し心配だが…。
2015/12/11(金)0:04
☆関西人広島への期待明日は、クラブW杯開幕戦となる広島vsオークランド戦。
当然、夜19時から日テレで生中継となる。
スゲーじゃん。
これで広島は、12/2→12/5→12/10と3連続で地上波ゴールデンタイム中継だよ。
ここまでの連鎖って、今まであったっけ?
しかも12/5のチャンピオンシップ第2戦は、ありがたいことに視聴率二桁を達成したという。
これはコアサポのみならず、ある程度ライト層も見てくれたということでしょ?
で、そういう視聴層はチャンピオンシップ2試合で広島というチームを何となく把握したと思うし、明日の試合に向けて予備知識も十分できたワケよ。
おまけに、まだ12/5から数日しか経ってないから余韻は消えてない。
決してチャンピオンシップはクラブW杯の予選じゃないにせよ、これだけ日程が繋がってたらひとつのパッケージと言ってもイイよ。
だからチャンピオンシップを見た視聴層は、それこそ連ドラの続きを見るような感覚で普通に明日の試合にもついてくると思うのね。
というワケで、明日の放送でもまた視聴率二桁いくんじゃないかと私は期待するんです。
なかなか、良い流れですぞ〜。
とにかく、オークランドには勝たなきゃね。
心配せんでも、普通にやれば勝てるって。
だって、仮に広島が内弁慶だったとしても舞台はホームなんだよ?
大丈夫、広島は強い。自信を持って臨んでくれ。
それにオークランド側として、こんな大会直前ギリギリに決まった対戦相手を十分なスカウティングできてるワケないんだ。
まぁ、仮にスカウティングされてても特に心配ないよ。
なぜなら広島って、Jリーグで1stステージの勝ち点が34、2ndステージの勝ち点が40。
成績は、1stより2ndの方が良かったんだ。
私の解釈として、1stとは「自分の良さを出すステージ」だと思う。
なんせ、全てのチームと年度初対戦だからね。
まだ敵のデータ収集量に乏しく、色々と策を講じるよりもまずは自分たちのサッカーを表現することが先決。
それに対し、2ndは「相手の良さを消すステージ」という要素が入ってくるのね。
だって、そこで対戦する相手は少し前に一度戦った相手ばかりだから。
敵チームを分析するだけの情報は1stで十分に蓄積できてるし、お互いがそれを踏まえてどう戦うべきか、という次元の高い攻防になる。
だからこういう言い方をすると少しアレだが、私は1stの覇者より2ndの覇者の方がぶっちゃけ価値あると思うのよ。
1stは、勢いだけで押し切ることもできるだろう。
だけど、2ndでそれは無理だ。
よくあるパターンとして、1stで大活躍してた選手が2ndで急にブレーキかかることもあるでしょ?
あれはコンディション面の理由もあるだろうが、それ以上に敵から研究されたという意味の方がむしろ大きいだろう。
で、それを踏まえて考えてほしい。
広島だって、十分に研究されたはずなんだよ。
あれだけ特徴のハッキリした戦術だし、決して攻略法がないことはないんだ(特にサイドとか)。
それでも広島が2ndで勝ち点40を稼いだ、という事実をまずは直視してよ。
これ、マジで強いとしか言いようがないじゃん?
だから、繰り返し言おう。
広島は、もっと自信をもってクラブW杯に臨めばイイ。
それは「チャンピオンシップ制覇」「リーグ年間勝ち点1位」という輝かしい看板もさることながら、もうひとつ、「2ndステージ覇者」という意外と黙殺されがちな看板の方も実は忘れちゃイカンのだ。
2015/12/9(水)23:29
☆関西人広島軸+ガンバ軸続きね。
仮に今の日本サッカーには広島(浦和)3バック軸とガンバ4バック軸の2大ベクトルがあるとして、代表は今後このふたつのうちどっちを採るべきかというより、むしろこのふたつをうまいこと融合させていくべき、というのが私の率直な考え方なのね。
↓の書き方ではまるで私が3バック擁護派みたいだから、そこを誤解ないように敢えて補足を書いておきたい。
というか、3バックvs4バック論争は何も今に始まった話じゃないでしょ。
それこそ加茂さんの時代から紆余曲折あったよ。
後にジーコはそのふたつの両立を目指し、相手によって使い分けてたと記憶する。
オシムもそうだった。
ザックもそうだった。
アギーレは基本4バック軸だったものの、「守る時は4枚、攻める時は3枚」という流れの中でのシフトチェンジを実現させていた。
ここまでのそういう流れを踏まえると、今さら3バックvs4バック論争、どちらかを捨てる発想なんてナンセンスも甚だしいと思うわ。
ちょっと前置きが長くなってしまったが、それじゃ私なりのシミュレーションとして、広島(浦和)3バック軸の日本代表を↓に示してみます。
・・・岡崎
・・香川・本田
長友・・・・原口
・柏木・・ハセベ
槙野・吉田・遠藤
・・・西川
え?原口がサイドハーフ?と思うかもしれんが、ここに突破型を使うのがキモ。
敢えてサイドでガンガン仕掛けていき、それによりセンターの岡崎らをステルス化するんだ。
ただし、この戦術ではサイドハーフのスプリント回数が多く(最終ラインまで戻ることもあるから)消耗が激しい。
タフマン長友はともかく、さすがに原口は90分無理かも…。
ということで、原口の交替は既定路線とする。
で、その交替を契機として【3バック→4バック】を仕掛けてみるのも面白いんじゃないかと。
たとえば、【原口out →宇佐美in】で
・・・・本田
香川・・ウサミ・・岡崎
・・柏木・・ハセベ
長友・槙野・吉田・遠藤
・・・・西川
というシフトチェンジをしてみる。
見ての通り、交替選手は1名だけだがコンセプトはガラッと変わってガンバ4バック軸だ。
本田を最前線に起き、仮想パトリックとしてみた(笑)。
日本人で重装甲戦車といえば、やはり彼が一番イメージ近いし。
あと、遠藤航はオジェソクのイメージね。
あと、宇佐美は守備センスないからサイドよりトップ下がイイし、それも敵の足がやや止まってきた時間帯を狙った投入だと、あのややこしい足技は効くと思うんだ。
サイド突破の原口から、ワンツーで中央突破の宇佐美へ、というコンセプト変更。
意外と、悪くないんじゃない?
ポイントは、日本には複数ポジションをこなせる人材が結構いること。
CBとSBを両方こなせる遠藤航や槙野はいるし、いずれは車屋あたりもくるのかな…。
そういや、ザックは酒井宏樹をCBとして起用する計画を持ってたみたいだね?
代表監督離任の際、それが完成しなかったのを非常に心残りだと言ってたよ。
多分、ザックにとって酒井は343のキーマンだったんだろうなぁ。
あと、ポリバレントといえば長谷部だね。
もともと、トップ下からGKに至るまで様々なポジションの経験がある選手だ。
今はクラブでSB、代表ではボランチ。
何か、元ドイツ代表主将のラームみたいになってきたな(笑)。
それこそ監督のアイデア次第で、彼はもっと面白い使い方できると思うんだけど。
2015/12/6(日)23:25
☆関西人広島Jリーグ制覇A広島と浦和が似たチームなのは当然として、広島とガンバもまた似たチームだと思う。
どっちも昔からユースに強みがあり、繋ぎに適したタレントを数多く輩出してるから。
あと、両チームとも降格を経験し、J2でチームを鍛え直して昇格後すぐ結果を出した経緯もまた酷似してるし。
ただ、戦術的には少し違う。
それは3バックと4バックというフォーメーションの違いからくる話として、どちらも繋ぎ重視、テクニック重視でありながらもビルドアップの形態には各々違いがあるんだ。
まず、一番分かりやすいところでセンターFWが違う。
広島は佐藤(あるいは浅野)で、ガンバはパトリック(あるいは長沢)だ。
つまり広島は小柄で、一方のガンバは大柄。
この違いは、FWにクサビが入った時に分かりやすい差異を生んでいる。
たとえばパトリックは、クサビを受ける時に敢えて敵DFを背負うことが多い。
背後からの圧力を受け、並のFWならそれで潰されてしまうんだが、さすがパトリックは体躯とパワーでそれを食い止める。球を失わない。
彼がそうしてる間に、ガンバの選手たちはポジショニングをズラし、敵ブロックの隙間へと侵入する。
それがガンバの特徴でもあり、要は中央突破型なんだよね。
これはワンツーなど繋ぎで中央突破を狙うからこそ、一番前には敢えて筋肉の鎧、重装甲戦車が必要だってこと。
一方、広島は違う。
なぜなら、佐藤は重装甲戦車じゃないから。
しいていうなら、ステルス戦闘機かな?
ポストも上手いことは上手いが、決して本軸ではない。
あくまで本軸は、敵のレーダーに映らないところからの急襲爆撃だよ。
いかに中央の彼が敵レーダーに引っ掛からないようにして、球を敵陣深くまで運べるかが広島にとって最大のキモ。
ということで、ビルドアップは必然としてサイド攻撃となる。
ミキッチ、清水、柏、彼らアウトサイドが仕事をしなきゃならん。
この両者のやり方、決してどちらが優れてるかという話をしたいワケじゃない。
どっちにも良さがあり、またどっちにも弱点はあるよ。
だから「どっちが優れてるか」という話じゃなく、「どっちが日本人に適してるか」という話をしたいんだ。
私の結論はハッキリしている。
そりゃ広島だよ。
なぜって、両クラブの外国人を見てりゃ明確。
やはり、パトリックの代わりを日本人で見つけるのは難しいわ。
確かに長沢は期待以上に頑張ってたけど、でも長期的にはどうかな〜。
一方、広島はミキッチの代わりに柏が入っても普通に機能をしていた。
というか、あの消耗が激しいポジションに35歳の大ベテランを使ってること自体、最初から交替が織り込み済みだと思うけど。
「でもドグの代わりは日本人におらんやろ?」という意見もあるだろうが、私は別にそうは思わん。
少し前までシャドーは石原や高萩が普通にやってたし、今の柴崎晃誠だって十分効いてるし。
じゃ、日本代表で考えてみよう。
今の代表は、1TOPに重装甲戦車型ではなくステルス戦闘機型の岡崎を起用している。
そして、アウトサイドには消耗とは無縁の長友という上下動の申し子がいる。
そして、シャドーには色々人材が豊富なのは言うまでもない。
と考えていくと、意外と広島型のコンセプトはハマると思うんだよね。
槙野など3バックのサイドをできるCBもいるし。
ただひとつ、広島型に不安要素もある。
それは、国内で結果を出しててもACLなど国際舞台では結果をまだ出してないという点。
ひょっとして、国内市場限定のガラパゴス規格なの?
むしろ国際規格に近いのはガンバの方だ、という声も根強い。
このへんを一度ハッキリさせる為にも、是非広島にはクラブW杯で結果を出してもらいたい。
オークランド戦は、確か木曜日だっけ?
当然連戦で疲労回復できてないと思うが、ここで散るとイメージ悪いよ。
だってオークランドは大会常連とはいえ、普段は学校の先生やってます、みたいなアマチュアチームなんだから。
プロリーグのJ王者として、初戦突破は必須ノルマだろう。
ちなみに現在のリーグ三強のうち、ガンバと浦和は各々大会3位の成績をおさめている。
今度は、広島の番だ。
意外と彼らは、強いチーム相手ほど相性良いんじゃないかな?
だって押されてもこっちは5バックをいとわないし、むしろ相手がイケイケできてくれた方が、佐藤や浅野にとって大好物のライン裏が広がるからね。
目指せ、大会3位!
ここで結果を出せば、ハリルもフォーメーションを少し再考するかもしれん。
2015/12/6(日)14:43
☆関西人広島Jリーグ制覇晴れて広島が年間王者になりました。
おめでとうございます。
いや、ガンバも健闘したと思う。
連戦の疲労蓄積はハンパなかったはずだが、少なくとも前半までは互角以上に走れてたんだから。
さすがに後半はもたなかったけどね。
それは前半に飛ばした影響もあるだろうが、もうひとつはジョーカー浅野の存在だよ。
浅野って、実に便利な戦術駒だと思う。
広島は彼がいることによって、「攻撃に少人数、守備に大人数」という最も効率良いサッカーを後半に実現できたんだから。
一方、ガンバはそういう効率良いサッカーをあまりできない。
だって彼らの戦術はショートパスの連鎖がキモだから、必然として攻撃する時は皆が揃って上がらなきゃならんし、またラインも高くしなきゃならん。
だからこそ、そのラインの裏を浅野に急襲された時は、どうしても上下動のスタミナ消費が激しくなる。
結局、ガンバはその上下動で消耗させられた感じだね。
なんか、広島の術中に見事ハマった感じだ。
そうやって広島はガンバを弱らせつつ、あとは第一戦と同じくF1式タイヤ交換。
サイドのメンテナンスとして、予定通りミキッチと清水を下げた。
まさに勝利の方程式、って感じ。
一応スコアこそ1ー1のドローだったが、やはり広島の方が一枚上だったと思うよ。
しかし現地観戦してたハリルは、この守備的な試合内容にやや不満だった様子。
ホワーイ?ジャパニーズピーポー?という表情をしていた。
彼は、まだ日本サッカーをあまり理解できてないようだ。
そもそも、森保一と長谷川健太がどういう人物かもよく分かってないんだろう。
今さら言うまでもないことだが、ポイチとケンタは「ドーハの悲劇」の当事者である。
あの試合、二人ともスタメンだった。
おそらくあの悲劇はいまだ二人にとって忘れられないトラウマだろうし、だからこそ誰よりも1点の重み、1失点の怖さを分かってる人たちなんだよ。
それもあってか、二人とも指導者としては守備の構築を第一義にしてるよね。
そして、このチャンピオンシップもまた1点の重みが如実に出たんだよ。
もしも第一戦、アディショナルタイムに広島の3点目が入ってなかったら?
あそこで仮にドローだったら、今日はガンバが先制した時点でそこから両監督の采配は全然違ってきたはず。
ガンバが早くに守備固めをした可能性すらある。
そうなりゃ、結果はどうなってたか全く分からん。
だからある意味、第一戦におけるあの3点目はドーハ同様、大きく運命を変える1点だったのさ。
正直、今日のガンバには2点目をとる余力はなかっただろう。
だけど、一方で第一戦の3点目を防ぐ余力はその時点であったはずなんだよ。
もう悔やんでも遅い。
まさにドーハが再現されたんだ。
だからハリル、物足りなかったのは分かるんだけど、もう少し今日の試合の本質を理解してくれよ。
これをもってレベルが低いとか、私はそういう風に考えてもらいたくないぞ。
2015/12/5(土)23:47
☆関西人時代今さらの話だが、ここ何年かで明らかに3バックが復権してきている。
Jリーグでは広島も浦和も結果出してるし、「やっぱ日本人には3バックだよね」という声が徐々に増えつつあるかと。
流行って、やっぱりループするんだね。
10年ぐらい前なら、3バックは「ダサさ」のシンボルだったはず。
なんせ、スタイルとしては80年代ファッションだからなぁ(笑)。ケミカルウォッシュジーンズみたいなもんだろう(笑)。
ところが不思議なもんで、最近のファッション誌を見てるとケミカルウォッシュが再び脚光を浴びてるようだし、奇しくもそれと時を同じくして3バックもまた不死鳥のように蘇ってきた。
ある一定の期間を経過すると、逆に「ダサさ」は「カッコよさ」に変換されちゃうのかもね。
ただし、30年前のケミカルウォッシュと現在のケミカルウォッシュはテイストが少し違うのと意味は同じで、3バックもまた30年前と現在のとではメカニズムが変わってきてるだろう。
昔の3バックといえば、【右ストッパー+左ストッパー+リベロ】が基本形だった。
センターはリベロ。
ところが今の広島や浦和を見てると、必ずしもそういう機能ではない。
広島だとセンターは千葉、浦和だと那須、これは空中戦など対人に強い選手が使われてる感じかと。
そして左右は広島だと塩谷+佐々木翔(本来は水本だろうが)、浦和だと槙野+森脇という人選。
思えばハリルは塩谷をSBで召集してるし、ザックも槙野と森脇をSBで召集していた。
つまり、彼らは【半CB・半SB】なんだ。
そういうのを敢えて3バックの左右に配置するあたり、昔の3バックとは機能がやはり変わってきてるんだろう。
ポイントは、試合の流れの中における最終ラインの枚数調整が機能として織り込み済みだということ。
時に、左右CBがワイドに開いてSB機能を果たす。
もちろん、こういう枚数調整は特に目新しいやり方でもない。
今から20年以上前にクライフはこの3バック機能を既に提唱していて、興味ある人は彼が書いた戦術テキストの古典「美しく勝利せよ」を是非読んでみて?
その著書の中で、クライフが「SB」と表現するのは↑の例でいうと塩谷や佐々木、槙野や森脇ということになるのね。
また、広島でいう森崎、浦和でいう阿部あたりがクライフ流では「リベロ」ということになる。
…分かりにくい?
まぁ、このへんはまた別の機会に詳しく。
ただね、クライフの思考と今の広島・浦和の思考がイコールになるかというと、実は明らかに違う部分もあるのさ。
なぜなら、クライフの最終ラインは4→3や3→4の枚数調整があっても、基本3→5というのはさすがにないから。
これは、日本ならではのアレンジだと思う。
↓にも書いた通り、これをやるとWBに異常な運動量を求めることになってしまうし、ただでさえクライフは体力重視のサッカーは創造性なくて嫌いだと公言してた人である。
一方、日本は長友や岡崎の輸出が成功した通り、「ヘタクソは運動量でカバー」みたいな成功事例が多い。
だから、5バックも安易に「ダサい」と揶揄できんのだ。
むしろ、これが最新モードだ!という人も実際いたりして。
まさにケミカルウォッシュ(笑)。
ある意味、時代だねぇ…。
さて、話題を少し変えます。
今夜、日テレの金曜ロードショーで「007スカイフォール」をやるらしい。
私は最近の007を見てて、つくづく「時代は変わったなぁ」と思うのよ。
だってさ、私が子供の頃の007はショーンコネリーやロジャームーアがボンド役だったんだが、当時のボンドって「とにかく女にモテる」「美女とエッチの合間に仕事をする」「だけど仕事は完璧」という華麗なスーパーヒーローだったのよ。
だけど今のダニエルクレイグ版は、ちょっとボンドのキャラが違う。
何かいつも眉間にシワを寄せて悩んでるし、無口だし、美女とエッチする回数も昔ほど多くない。
見た目も昔のボンドは端正な甘いマスクだったけど、今のボンドはどっちかというとワイドで危険な香りがする悪人顔である。
で、私は歴代ボンドの中でも今のダニエルクレイグがダントツ1位で好きなんだよなぁ…。
昔の荒唐無稽なアクションヒーロー像と違って、今のボンドにはスパイとして等身大の妙なリアリティがあるのよ。
これも、時代のニーズってもんだろう。
思えば、最近では「バットマン」もそうだろ?
これも昔は典型的なアメコミのアクションヒーロー物だったけど、近年のクリストファーノーラン監督「ダークナイト」三部作から妙にリアリティあるブルースウェイン像が時代のニーズにうまくハマったんだ。
そう、時代のニーズはリアリズムだよね。
そりゃロマンとファンタジーもイイけど、世知辛い現代でそれをやられると逆に「絵空事」として少し醒めちゃうんだわ。
サッカーでも、モウリーニョがラインを下げて結果を出したあたりから世界的に何かが弾けたように思う。
クライフは、それこそファンタジー満載スーパーヒーローのショーンコネリー版007だよ。
だけどモウリーニョはまさにダニエルクレイグ型ヒーローだろうし、その延長線上にきっと森保一もいるんだろうな〜、と思う。
意外と、長谷川健太もそうだよね?
ちなみに、クライフは近年こう言っている。
「今の時代、もし私が監督をやるなら、343はさすがにやらない」
2015/12/4(金)20:06
☆関西人チャンピオンシップ決勝準決勝に引き続き、またしても手に汗握る名勝負となった。
さすが、チャンピオンシップである。
まず、ガンバの運動量に驚いた。
とても120分の死闘を土曜日にしたチームには見えなかったよ。
気合いだね。
しかし、それを上回った広島にとにかく脱帽である。
一人退場の恩恵があったとはいえ、終盤の追い込みはもう鳥肌モノだった。
つまらんミスで失点、ようやく追い付いてたけどすぐにまたその後に失点、というパターンは普通なら心が少し折れるよ。
だけど彼らはバタつかず、最後まで「広島らしいサッカー」を諦めなかった。
その「広島らしいサッカー」は何かって、サイド攻略だったと思う。
スタメンはミキッチ&清水の両翼、終盤は交替して柏&山岸の両翼。
やっぱ、このシステムはどうしても両翼が消耗するんだよね。
だって彼らは守る時に最終ラインまで下がり、攻める時はWGとして前線まで上がるという長い距離の上下動を繰り返す。
よく似たシステムの浦和は準決勝でやはり宇賀神&関根の両翼が消耗してて、途中で宇賀神を平川と替えたのはイイが、関根をそのままにしてたら最後は足が痙攣して走れない事態にまでなっていた。
両翼のメンテナンスは、この戦術におけるキモ。
おそらく、F1のタイヤ交換みたいなもんである。
その点、今回の広島はちゃんとタイヤ交換をできた分、準決勝の浦和よりも機能を落とさず終盤に臨めてたよね。
だからこそ、最後まで「広島らしいサッカー」を完遂できたんだよ。
一方、ガンバはどうだったか。
彼らも「ガンバらしいサッカー」をできてたよ。
ただ、あのレッドカードだけは悔やまれる。
やむなく長谷川監督は【宇佐美→米倉】で凌いでいたが、あの交替、当たり前だけど計画通りではない。
広島が計画通りのタイヤ交換、および計画通りの【佐藤→浅野】をできたのと比べると、ガンバは大事な最後の一枚を急場凌ぎに使わざるを得なかったというのが何とも…。
多分、健太は「仕上げのリンス」をしたかっただろうになぁ。
でも、あのレッドは致し方ない。
どんなにモメても、ああいう場合手を使ったら即アウトだから。これはサッカーにおける基礎中の基礎。
W杯で頭突きをしたジダンは有名だが、あの場合ですら手だけは絶対使わなかったワケでしょ?
このへんをオジェソクも分かってないはずがないんだが、よっぽど何か酷いこと言われたのかな…?
まぁ、今さら悔やんでも遅いけど。
とにかく、これで次戦ガンバは2点差以上の勝利でしか優勝できないところに追い込まれた。
守備の堅い広島相手に、しかも広島のホームで2点差?
ああ、キツいね。
でも最近、微妙に長谷川監督が冴えてる気がする。
どんな布陣で臨んでくるのか、楽しみである。
2015/12/3(木)1:01
☆関西人疲弊するJ1A続きね。
じゃ、今度はJ1の過密日程問題、海外リーグと比較してみてどうなのかを考えてみよう。
このへんはクラブ数が少ないアジア圏はともかくとして、欧州あたりと比較してみると意外と日本と似たようなもんである。
いや、むしろ試合数ではあっちの方がキツいかもしれん。
だって、こっちは18チームのリーグ構成なのに対して、あっちは20チーム構成が主流だから。
必然としてリーグが全38節となり、これだけで日本より4試合も多いことになる。
ただ、国内カップ戦は日本の天皇杯・ナビスコのように2大タイトルがある国は少なく、大体は1大会なんだそうだ。
…あ、でもプレミアなんかはFA杯とあともうひとつあるわな。
だからプレミアの日程は厳しいと言われてて、他の国のようにウィンターブレイクが設定されておらず、たとえ正月でも試合をやっている。
「じゃ、Jリーグはプレミアよりマシだね」と考えるのは少し違うと思う。
なぜなら、あの国は雪があまり降らないからこそ、ウィンターブレイク無しでもリーグが成立するんだ。日本とは前提が違う。
そして、ウィンターブレイクを廃止することによって試合を分散できるから、日程詰め込みという意味での「過密」はむしろ日本の方が酷いかもよ?
あと、プレミアは文化としてターンオーバーがかなり定着している。
それがまだ不十分(最近ベスメン規定の改正が実施されたばかりだし)の日本は、今なお一握りの選手ばかりがコキ使われてるんだ。
一方で、なかなか実戦機会に恵まれない若手も結構いるんだけどね…。
このへんを鑑みて、以前から「ナビスコU23化」は提案されてたと思う。
もっと若手登竜門としての大会に特化しましょうよ、と。
私も、その意見に賛成である。
…ただ、やはり実現は難しいわ。
そんなことすりゃナビスコはさらにマイナー化してしまい、今はフジテレビとタイアップして少なくとも決勝はかなり盛り上がってるのに、それをみすみす放棄することになる。
仮にも今まで散々お世話になったナビスコさんに、それこそ恩を仇で返すような決断になるだろう。
よって、私なりに今思いついたのはナビスコの「発展的解消」。
それが何かって、早い話が今のチャンピオンシップを「ナビスコ」冠にするんだよ。
それなら、まだナビスコさんに義理が立つと思う。
何しろ、決勝は夜19時半からの地上波中継だよ?
ナビスコ決勝は今までも地上波中継だったけど、その放映はあくまで昼間。
旨味は、どう考えてもチャンピオンシップの方にある。
確か、今の冠スポンサーは明治安田生命だっけ?
そこはうまいこと、ホリエモンか誰かを動かして調整させればイイよ。
あと、もうひとつ考えられるのは天皇杯とナビスコの統合。
でもこれは、さすがに無理だろう。
「ナビスコ天皇杯」って、そんなの偉い人たちが許すはずがない。
ただ「ナビスコ天皇」、個人的には好きな響きのフレーズなんだけど(笑)。
「そんな小細工より、まずは1ステージに戻してチャンピオンシップ廃止するのが先だろ!」という意見もあるに違いない。
確かに、それは正論だ。
でも私は、もう少しだけ様子を見てあげてほしい。
プロ野球のクライマックスシリーズだって最初こそ大バッシングされてたけど、今改めてアンケートをとると意外にも約6割の野球ファンが肯定してるという。
案外、そんなもんだ。
もちろん、全チーム総当たりのリーグ戦こそが最強を決するに最善の方法。
だからこそ長期リーグを最優先とするのは極めて当たり前のことなんだが、しかし、かといって短期勝負のカップ戦にも決して意義がないワケじゃない。
なぜなら、ACLだって五輪だってW杯だって、ファイナルステージは例外なくトーナメント方式なんだよ。
これはトータルで勝ち点をとればイイとかじゃなく、「この試合を落とせば終わり」という背水の陣が前提。
たとえ主力が怪我していようが、疲労蓄積していようが、芝が最悪だろうが、そんなの関係なく、ただ目の前の相手を倒すしか生き残る道はない。
【たった一度の敗北=死】が有り得る前提こそ、短期カップ戦の真骨頂だよ。
だから私は、国内カップ戦も決して軽視できないステージだと思うけどね。
それは、チャンピオンシップもまたそうなんだよ。
ここで負ければ、せっかく長い時間かけてコツコツと積み重ねてきた努力が、それこそ一瞬にして水泡と帰すことになる。
私は中国の戦記物で「項羽と劉邦」が好きなんだが、劉邦は項羽と戦争を繰り返し、ず〜っと負け続けた人生である。
だけど最後の最後に一回だけ勝ち、そこで項羽を殺して劉邦は漢の初代皇帝となったワケね。
そういうのって、現実にあるワケよ。
その時代に項羽はリーグ戦を全試合勝ってて、間違いなくぶっちぎりの首位だった最強の将軍。
だけど、リーグで勝ち点差10以上をつけてたはずの劉邦と最後にチャンピオンシップを戦い、そこで一回敗北しただけで結局皇帝にはなれなかったという極めて不運の人である。
なるほど。
強い奴が勝つんじゃない、勝った奴が強いんだ、最後に立ってた奴が強いんだ、というのが勝負の鉄則だね。
さて、明日はチャンピオンシップ決勝第一戦。
広島vsガンバである。
先日に120分を戦い抜いたばかりで、満身創痍のガンバ。
パトリックは、メンタルを傷つけられたばかりだし。
もちろん、ガンバが勝つ可能性は低いだろう。
だけどひとつ言うなら、今年のガンバは短期勝負の集中力を嫌というほど培ったチームだ。
ひょっとして、劉邦になるかな…?
2015/12/1(火)15:11
☆関西人疲弊するJ1チャンピオンシップ準決勝の後、ハリルが良いこと言ってた。
「J1のチーム数を減らすべき」って。
おそらく彼は先日の浦和vsガンバを見てて、選手の疲労蓄積を感じたんだろう。
確かに、浦和もガンバもこなすべき試合数の多いクラブである。
特にガンバは殺人的スケジュールともいえる2015年だった。
リーグの全34節に付け加えて、ACLで12試合、ナビスコで5試合、天皇杯で1試合(勝ち残ってるので今後まだ増える)、ゼロックスで1試合、チャンピオンシップで1試合(今後まだ2試合残っている)、合計すると54試合を既にこなしてるワケね。
そして万が一、彼らが広島を下して年間王者になった暁には、休む間もなくクラブW杯に突入することになってしまう。
そうなりゃ、年間60試合を超えちゃうのかも…。
さすがにそこまでいかなくとも、ガンバは最低でもあと3試合は予定が既に組まれている。
つまり、最低でも57試合なんだ。
ハッキリ言って、これは良くない。
【1年=55週】であることを踏まえても、いかに年間57試合が無理なのかは普通に理解できることでしょ。
仮に週1で試合をするなら、全くオフなしでやらなくちゃならん。
でも実際は降雪期もあって、1年のうち8週ぐらいは実質的に試合不可能である。
付け加えて、代表の都合で試合できない週も8週ぐらいある。
じゃ、【55週−(8週+8週)=39週】と仮に計算して、【57試合÷39週=1.5試合】。
つまり毎週1.5試合をこなしていかなきゃ、スケジュールにメドがつかないのね…。
いや、それだけならまだイイのよ。
もっと可哀想なのは、そこからさらに代表召集までされた選手である。
特に今年は、冬のオフシーズンである1月からアジア杯が開催された。
あと、夏には東アジア杯まであった。
さらに追い打ちをかけて、酷暑。
考えてみればガンバだけでも手一杯だろうに、代表でも重用されてる宇佐美は2015年、全く休めてない。
ハリルも「宇佐美は疲れてる」と言ってたけど、そりゃそうだよ。
だって、アンタ毎試合宇佐美を使うじゃん(笑)。
さすがに疲労による不調は指摘されてるが、それでもブッ倒れなかっただけ宇佐美はまだタフな方だと思うよ?
こんな殺人的スケジュールを抱えてる中、なぜか奥様は妊娠したし…。
宇佐美、お前やっぱり凄い奴だなぁ(笑)。
しかし冗談抜きにして、そろそろ真剣に考えなくちゃならんよ。
近年、野球は投手の肩を考慮して「1試合100球まで」とか制限するようになってきてるでしょ?
ああいう考え方、サッカーではまだ広く浸透してないよね。
事実、投手の肩が消耗品なのは皆が認知しても、サッカー選手の膝が消耗品だとは誰も認知してないし。
どう見たって、宇佐美は消耗してるんだけど?
このまま放置しとくと、彼は潰れるかもしれん。
というか、才能ある奴ほど消耗させられてしまうのが今の環境なんだよね。
その点で、ハリルの提唱する「J1チーム数減」は正しいと思う。
減らすのはJ1だけでイイんだ。
だってJ2やJ3は、ACLもナビスコも代表召集もほとんど関係ないんだから。
仮にJ1をチーム数14にすれば、年間試合数は26に減らすことができる。
年間8試合も減らせりゃ、スケジュール的にだいぶ助かるぞ。
たとえば、韓国を見てくれ。
Kリーグは、参加クラブが僅か12チームなんだ。
となると、リーグは全22試合。
それだけスケジュールに余裕がありゃ、当然だけどキッチリ準備してACLに臨めるわな?
ACLにおける韓国クラブの強さは、それも一因だと私は思うんだけど。
もちろんチーム数を減らすことは、イコール興行収入減である。
ここをどう考えるか、だ。
そりゃまあ、1試合当たりの収入スケールを上げていくしかないだろう。
つまり、1試合当たりの観客動員を上げること。
裏を返せば、数万単位の収容装置を持たないクラブはJ1に相応しくない、ということになる。
小さな収容のプロビンチアは試合数が必要だろうが(薄利多売)、大きな収容のビッグクラブはコンセプトが厚利寡売。
アーティストでいえばライブハウス型営業でなく、ドーム興行型営業。
J1とJ2の営業方針は、もっと差別化していってイイと思う。
クラブ数の少ないJ1と、やたらクラブ数が多くて殺人的スケジュールのJ2、って感じでね。
…あれ?
私、ホリエモンみたいなこと言ってる(笑)?
2015/11/30(月)23:49