塩見 鮮一郎公式 掲示板

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6/5 19:08
ヒロキ
まだ在る
神保町のさぼうる。
一人では、敬遠。数人では、集まる機会がない。
やっているなと、通り過ぎる店。
世話人
詩人と別れて、
踏切の向こうの米屋へむかった。
このマチでは一軒だけだ。
天保11年創業が自慢。なんども打ち壊しにあったという。
こちらは自慢ではなかろう。
戦時中は配給制度。
いまはスーパに客をとられた。
またぐちぐち愚痴られるか。

零子、待ってろ。

レールに下駄の歯がはさまった。
取れない。
脱げない。
運命の瞬間が。
ヒロキ
一極集中
緑タヌキと自公、膨大な富の奪い合い。
河の対岸の県は、指を咥えて眺めるしかない。
上振れ消費税の分前も入り、富の偏在が著しい。
世話人
いいです
とこたえた。いやいいです、か、いいですね
の区別が曖昧だ。
それでも、ふたりは「さぼうる」のようなサテンに入った。
下駄履きで着流しでも、ま、無理がない。
「米屋ですか」と、首をもっとふかくかしげた。
「はい。テレビでやってます」とこたえた。
備蓄米のことか、米国在住の孫娘のことか、自分でもはっきりしない。
「古古古ですか」
「はい。コメという字です。十の四隅に米粒を書きます。
米粒なしを口でかこむと田です。米屋の青色ののれんを見に行きます」
 「お茶さめますよ」という。
話に合わせて紅茶を頼んだ。
「猫舌なので」と言わない。書きすぎるのはサイテー。
世話人
むこうから
詩人がきた。鳥打帽をかぶってる。
おはよう。と声をかけた。
おどろいている。日のあるうちに会うのはめずらしい。
深夜にネットで話すのが普通だ。
「お出かけですか」という。
「まあね」と、零子のことはだまっている。「米屋へ」というと、もっとかんがえこむ。
ハンチングが落ちるほど首をかしげている。
「お茶、どうです」詩人はいった。
SYUPO
エール? 茶々?
お話の腰を折ってすみません。
下駄がぬげなくなった話がとても面白いです。
続きを楽しみにしています。