―紅海―

そこは夕暮れでも無いのに真紅に染まる海
様々な物が流れ着き、守るように水属性の強い魔物や怨霊が現われる
ラディアンテ
置きレス
…凄いわ。治った…!?

(此方の世界に来てから治癒魔法を初めて受け、その温かさに驚くがそれよりも肩の傷が癒えている事に口をポカーンと開けて傷があった肩と目の前の相手を交互に見ている)

か、かわっ…ッ!?ぁ、あー…初めて、なの?

(可愛いという言葉には慣れず、耳に届いた瞬間ビビッと鰭耳が反応し顔は真っ赤。気を遣ったつもりで此方もちゃん付けで呼んだのだが、初めて呼ばれたと聞けばやってしまったと己の顔を隠すように背を向けてしまい)

私は何でも屋なの。
討伐の依頼を受けて…でも、現れたのは全く別の生き物よ。

(目的を話し、肉片と化した水魔達を見下ろす。まだ赤い血液が海へと流れ込む様を眺めたまま言い切ると振り向いて)
アルバ
置きレス
……こんなことしかできないけど、どう?
(静かに祈りを捧げると自らのローブの裾がふわりと揺れる。足元から白金色の光が出現し、少女の傷はじんわりと温まり静かに消えていくだろう。祈りを捧げていた手を下げると、にこりと笑みを浮かべて。)
クーちゃん可愛い。アルバちゃん、だなんて初めてよ。嬉しい。…クーちゃんはどうしてここに?
(歳相応らしい表情が見られると、殺伐とした雰囲気などはじめから無かったかのようにこちらも表情が綻んで。その表情を嬉しそうに見つめてから、どうしてこんなところに居るのだろうかと不思議そうに首を傾げて。)
ラディアンテ
置きレス
治療、できるの?

(今にも何かしそうな格好に、小首を傾げてそのまま動かず任せようと。握手に応えられたならその手をゆっくり解き、久しく呼ばれる方の名前が耳に届けば嬉しそうに口元は弧を描く)

よろしく……アルバ、ちゃん…。

(此処の赤い海に似た色をした尻尾が揺れる。元々ちゃん付けで呼ばれる事すら無かった為、照れながらも呼び返した。その表情は先程まで大太刀を振り回していたとは思えないような、どこか弱々しささえ感じさせるもので)
アルバ
置きレス
(大太刀が渦の中へと入っていくのを口を開けてポカンと見つめたが、怪我を負っていると聞けばヒョイと肩を覗いて。)
良ければ、治療しますよ?
(それくらいならすぐに治せると、既に祈りを捧げる格好をとっており。彼女の名前を聞けば笑みを浮かべて頷いて、差し出された手をとって握手に応じて。)
私はアルバ…アルバ・マグノリア。よろしくね、…クーちゃん。
ラディアンテ
置きレス
(彼女へ向かって足を進めながらも、太刀は虚空に発生した渦へと飲ませていく。両手が空いたところで、体に付着した水魔の血液を払うように拭いつつ、少し距離を空けたところで足を止める)

大丈夫よ…これは彼らの血。
ただ、少し肩を切られたみたい。

(冷静なところから、重傷は負っていないのだろう血を拭うついでに痛む肩を撫でて、傷の感触を確認するとそれを伝える。体が汚れてしまった事に溜め息を溢し、まだ綺麗な右手を差し出し握手求め)

私はラディアンテ。呼びにくければ、クーでも構わないわ。
アルバ
置きレス
(溜め込んだ力が一直線に飛んでいくとなるといかに軽量化したとて相応の反動がある。撃ち放つと同時に身体は弾かれ後ろへ転倒し真っ白なローブは砂まみれ。それでも少女の安否が気になったらしく直ぐ様起き上がってみれば水魔の大きな体が崩れていった。鮮やかな手並みに目を輝かせていたが賛辞とともにこちらへと歩む姿に照れ笑いを浮かべて。)
ありがとう、そんなこと言われたの初めてだわ。…どこか怪我してない?大丈夫?
(強いのは銃の性能と短期で戦いが終わったため。これが長期戦であったのなら、恐らく足手まといにしかならなかっただろう。援護はしたが、前線の力とは偉大なものだと考えていたが少女の身体が血まみれなことに気づけばその血がもし少女のものであったのなら大変だと心配を大いに含んだ眼差しを向けて。)