―紅海―

そこは夕暮れでも無いのに真紅に染まる海
様々な物が流れ着き、守るように水属性の強い魔物や怨霊が現われる
ラディアンテ
置きレス
……っ、はぁっ!

(水魔の腕が振られるより先に、胸元を貫通し抉られたそれは大きな隙を見せた。見事に援護し切った彼女へと一瞬ちらりと視線を向けたが刹那、水魔に空いた風穴を中心に十字に太刀を振るう。銃弾を無数に受けても尚攻め続けたら生命力から警戒してか、着地の際に念のためと両腕までも切断し肉片と化した水魔は砂の上へ静かに落ちた)

……貴女、強いわ…。

(返り血を浴びて全身血塗れだが、平然としている少女は桃色の片目をそちらへと向ける。雨に打たれて血は多少洗い流されているが、このまま帰るわけにもいかないだろう。肩に傷を作っているが何とも無いらしい、虚空を裂くように太刀を素振りし血を払い落としては相手へと近付いていく)

おかげで助かったわ。
有り難う。
アルバ
置きレス
(無数の銃弾を受けてなお少女を襲わんとする敵の動きに、この世界の魔物とはこんなにも強いのかと思いながらジリジリと少しだけ間合いを詰める。距離は近ければ近いほうが殺傷力も高くそして命中率も高くなる。その間に一体へと辿り着いたのを見れば一度は銃を下ろしたが、次の手へ出るため肩幅大に足を広げてしっかりと砂を踏みしめる。もう一度銃を構え直せば内蔵されている風の晶石が力を使っているらしく機械音が大きく響き銃口に風の力を使って銃弾に風を集め、ローブをバサバサと翻しながらその瞬間を待ち。)
間、に…合えぇえーーっっ!
(少女へと襲いかかるように腕を振り下ろす姿を確認すればほぼ同時にトリガーを引き、風の力によって更に強く強化されたその銃弾は光線のように一直線に水魔の胸を大きく抉るだろう。果たして少女はどうなったろうか。)
ラディアンテ
置きレス
……わかったわ。

(静かに、たった一言の返事のみを返し一瞬の迷いもなく腕を切断した事により返り血を浴びる。銃を扱う彼女が現れた事で、他にも通う者がいるかも知れないと察し討伐するのを決めている為、躊躇い無く斬る事ができるのだ。控えていたもう一体の水魔が噛み付こうと飛び掛かるも、言われた通り回避に専念して銃弾の嵐に巻き込まれない位置を保つ。片腕を失った水魔も続けて腕を振り下ろすが肩を爪先が掠め一筋の小さな傷を作るのみで、彼女の射撃により二体の水魔は身動きが取れない程にまで怯むだろう)

すぐ、楽にしてあげる。

(銃撃に反応した二体の水魔は向きを変えて少女の方へと撃たれながらも近付いていくが、それを黙って見ている訳でもない。ざっ、と砂浜を蹴るように撒き散らしながら跳躍、水魔のうなじへ着地すると二本の太刀を鋏のように扱い片腕を失った方の水魔の頭を切り落とした。血を吹き出しながら更に海を赤く染めるのを見下ろしながら、水魔の体を土台に跳躍してもう一体へと向かったがトドメを刺すよりも早く水魔は少女へと腕を振り下ろすだろう)

……っ、間に合わない。
アルバ
置きレス
(無事であることを確認したのもつかの間、敵へと向かってかけて行く姿に逃げないのかと驚いて、手に持つ大太刀を軽々と扱う姿にあの小さな身体で、どういう事だと目を見開いた。しかしその少女の一撃と同時に魔物の大きな手が振り下ろされようとするのに気がつけば狙いを定めて2丁拳銃を構え、今度は連続して合計6発をその手に向けて発砲する。先程よりも玉数は多い上に少女の太刀がその手を切断すれば水魔は苦しむように声を上げて。その間に更に殺傷力を上げるべく2丁拳銃を合わせて旋回させると小銃へと変化させて。)
貴女、一度避けてっ。敵の気をこちらに向けるから、隙を見て首を獲って欲しいの。
(紅い海が血にまみれて更に赤く染まっていく。それを横目でチラと見やりながら、狙いは完全に定まっており、もし少女がこちらの言葉通りに一度は避けるのならば、殺戮の名を冠するアサルトライフルの姿をしたこの小銃からは無数の銃弾が発砲され、魔物の至るところを撃ち抜くだろう。)
ラディアンテ
置きレス
……っ!?
…大丈夫。

(雨音に混ざる発砲音に鰭のような耳が跳ねた。一頭の魔物が頭部に受けた銃撃によりよろめき、後退している隙に肩越しに振り向いてその主の姿を確認した。コクりと頷き、中々の射撃精度があるだろう彼女と二人なら安全に討伐出来るかもしれない)

助かるわ。

(少女には大きすぎるだろう二本の太刀は軽々と扱い、よろめいている魔物へ向かって駆け出し二本同時に斬り上げ攻撃を放ったが、魔物も対抗するように鋭い鰭の刃が備わった腕を振り下ろす。援護があればそのまま斬撃は通るだろうが、援護が無ければその腕を弾き、魔物の隙を作り出すだろう)

【こんばんわ、是非とも宜しくお願いします!】
アルバ
入室/置きレス
(普段は日中など外には出られないが雨によって覆われた太陽に少し足を伸ばしてみた。白いシスター風ローブを身に纏い砂浜を歩いていたところに現れた少女と大型の水魔。驚いて目を見開いたのも束の間タッと小走りに近寄りながら直に武器を手に取り、2丁拳銃へと形成して。水魔とも少女とも距離をとり水魔へと銃口を向け躊躇うことなくトリガーを引くと、2丁から発射した銃弾は頭部に命中し。)
そこの貴女、大丈夫!?

【こんばんは、お相手よろしいですか?】