―紅海―

そこは夕暮れでも無いのに真紅に染まる海
様々な物が流れ着き、守るように水属性の強い魔物や怨霊が現われる
ファル・イデア・フォン・グレン
ほんと、ある意味 酔狂だよな
(嘲笑と聞けば、どういう意図で付けられたかは定かではないので否定は出来ずに黙ったまま見つめ。だが気に入っていたと続いた言葉に可笑しそうに笑って、"酔"との言葉には違う意味もあると告げて)
…いや、素直だと思っただけだ
(いけない訳ではないが、前向きなのやら素直なのやらと、前の発言をハッキリ言えてしまうのは凄いと感心しつつ溜め息混じりに述べ)
…いちいち言うな…
(唇に触れられ何かと見れば次ぐ言葉。言葉にしてしまえば気恥ずかしく、僅かに眉間を寄せるも応えるように唇を寄せて)

【自分もそろそろかと思っていたので、了解です^^】
セリシアーシャ
残っているが、嘲笑であることには変わらん。…とはいえ、気に入ってはいたのだがな?
(要は小バカにされたものである、というのは理解していたのだが、周りから見ても、己が皇帝陛下を敬愛しているのは一目瞭然だったという証拠でもあり。)
なにか、いけなかったか?
(呆然とするさまには、何か失言だったかと、不思議そうに首を傾げて。しかし、続く言葉とともに頭を撫でられれば考えても栓無いことであり、彼の言う通り、今の幸せこそが大事にしたいもので。背に回した手にキュッと力を込めれば、右手の指先でそっと彼の唇に触れようとして。)
ファル、…キスを。

【とっても名残惜しいのですが…そろそろ時間も時間ですし、次かその次辺りで退室しようと思います〜。】
ファル・イデア・フォン・グレン
半々だろ?"戦乙女"ってのが残ってるんだから。
(完全に見ていなければ、それらしい名も残らないだろうと。神属である字が残っているなら、半分は残っているのではと己の推測を述べてみて)
独占…。…まぁ、面倒だから正体明かす気はねぇけど。
(己の評価に対しての言葉は当然とばかりに見返すも、独占との発言には言葉を失い、呆気に取られて暫し目を瞬くと漸く我に返り、それに対しての言葉は見付からなかったがプライベートまで騒がれて過ごすのは嫌だからと明かす気は無い事を告げて)
さぁな。そうならないと解らないが、敬愛から恋愛に変わる可能性もある。とはいえ、今のままで良いなら気にする事じゃねぇよ。
(魔界で見てきたから可能性の話をするが飽くまで仮定の話で、己は今こうしていられるなら良いので、目を伏せた相手の頭を撫でようとして)
セリシアーシャ
確かにな。「魔酔いの戦乙女」などと中傷で字をつけられた辺り、周りの見解は神属として見ていないものと同じだったのだろう。
(言われてしまえば、己もそれはひしひしと感じていたことで。今でこそ影を潜めたその呼び名ではあるが、「魔に魅入られた神」と言われているも同然で。)
自分でそれを言うのか?……だが、私にとっては都合が良い。“ファル”を独占できるだろう?
(もし帝国皇帝が彼だと知られれば、権力に溺れる女が彼を奪おうとするのは目に見えており。そんなものと対峙するなど、御免であると、彼の正体など誰も知らなくて良いのだと独占欲以外の何物でもない理由を告げて。)
時間…?では、もし、陛下が私の側にいたのなら、私の気持ちは今とは違っていたのだろうか?
(もし、そうであったのなら少し悲しいものだと、仮定でしかないと分かっていても、そう思って少しだけ目を伏せて。)
ファル・イデア・フォン・グレン
お前は半分除外だろ?ここに居るんだから
(半分と臆する事無く告げるが、神界から離れている辺りは頑なではなく柔軟であるから神属全てがそうだと言うつもりはないらしく、相手を見下ろして)
…今のままの俺が皇帝だったら……俺がもし都民だったら不安だな…
(己の事でありながら、今の己では庶民的で国を任せて大丈夫かと不安になる…厳しい判断で述べると溜め息を吐いて)
俺も最初は、お前は皇帝を見てた気がする。でも、いつからだったか変わってたな……まぁ、皇帝より俺と過ごした時間が長かったからか…?
(相手を見下ろしたまま最初に感じたイメージを告げると、己も定かではないが変わっていったのは感じていて。変わった要因だけは何となく推測として挙げて)
セリシアーシャ
それを私の前で言うのか。…あながち間違ってはいないが。
(純血統の神属である己を前にスッパリと言い切る辺りが潔く、思わず突っ込まずにはいられなかったものの、同属ながら否定はできず。)
確かに今、第三者にこちらにおわすは帝国皇帝であらせられると伝えたところで、都民は驚くばかりだろうな。
(この現状を見て納得はまず無理だろうと、それは言えていると頷いて。)
……そういえば、…そうかもしれん。私にとって、赤は帝国の色。そして陛下の色だった。それなのに今は、ファルのことばかり…。
(一度は顔を埋めたが己自身をみていると言われれば、はたと今しがた気づいたかのように思い当たるものがあって顔をあげ。それはいつからだったろうかと思案しても、本当に気づかぬうちにそうなったらしく、何が皮切りかも分からずに、自分自身のことでありながら不思議そうに首を傾げてみて。)