−中庭−

北側皇宮『外廷』の中心にある緑豊かな中庭
草花が華やかに育ち、遠方には聖域となる皇帝の愛す樹林の森が覗く
セリシアーシャ
置きレス
ファルがそんなふうに思ってくれるのなら、守られる側というのも悪くない。…案外、子供ができても良い父親になるかもしれんな。
(抱き留められればそのまま抱きついたまま、染々とした口調にクスクスと小さく笑みをこぼしたものの、守られるている自覚はあると同意を示して。そうして彼が想いを強くするというのなら、子供ができたとしてもなんの問題もないような気がしてふと呟いて。)
………………何でもない………か、勝手に見るな。
(彼が喜ぶ意味がわからない、そう思いつつもどうしたと問われると返事に困り何もないとやり過ごそうとしたものの表情を見ようとされるとは思わなかったらしく、視線を感じて無意識にそちらへと自らも視線を移動させれば赤くなったその顔を見ることは容易だろうか。慌てたように反対側へとそっぽを向いて、これ以上見られないように回避しようとして。)
ファル・イデア
置きレス
……そうだな、変わったのならそうなんだろ。…今思えば、意識的に大分変わったかもな……守るものがあるってのは凄いものだ…。
(切っ掛けと共に役に立ったと告げた相手に頷いて応えると腕が伸びてきた事で次の行動が分かり、だからといって拒むこともなくその腕へと抱かれて己も背へと腕を回し。その間に色々と以前とは異なる部分を感じて根本に何があるのかと思考すれば、大切で守るものが増えてそれがこれ程の影響を与え己を変えるとは凄いものだと、妙に染々とした口調で漏らして)
それはよく分からないが…。でもいいんじゃないか?少なくとも俺は嬉しい……って、どうした?
(甘やかしているつもりもなく、またそれが欲張りと云えるのか疑問で僅かに眉を寄せる。だが受け側の己が良いなら構わないだろうと伝えたところで相手の様子に気付き、肩に埋めている顔を見ようとして)
セリシアーシャ
置きレス
ファルにとって、きっかけは私だったかもしれないが…それでもこうして自分の意志で気をつけてくれたのだろう?だから、変わったと思ったのだ。心配性も、少しは役に立ったということか?
(心配しすぎと思われているかもしれないし、それに対して見返りなど考えたこともないが、それが功を奏しているのならそれもそれで良いというものだと思えて。何より彼の口から気をつけているのだと聞けて溢れる喜びに彼の手から自らの手を離すと、両手を彼の背へと伸ばして抱きしめようとして。)
ぎこちなさ?……………それは……ファルが、甘やかすから…きっと、欲張りになってしまったのだ。
(言い方を変えたとてよく分からないと眉を寄せたものの、ぎこちなさが無いと聞いてどういう事かと不思議そうにして思考を巡らせて。それで辿り着いたのは、甘えたいときはどんな時でも享受されてきた事を思い出し、だからつい、彼ならば何でも許してくれると思っている自分がいるのだと気づいて。気づいてしまえば何と強欲なことかと、何よりそれだけ彼が好きなのだと言っているように思えて恥ずかしくなり声は小さく、赤くなった表情を見られないよう彼の肩に顔を埋めようとして。)
ファル・イデア
置きレス
……そうだな…それはあるかも知れない…。前は自分の体のことは考えてなかったな。今はそれで、どれだけ周りに影響を与えるのかが分かったから気を付けてはいる…
(相手の様子を何故に得意気なのかと見ていれば、過去の己に抱いていた思いを聞いて視線を不意に落とし振り返ってみると、確かに己の事など考えた覚えが無かったことに気付く。そして今となっては多少なりと自己管理をするようになり、以前とは違って変わっていたのだと漸く自覚するといつの間にと不思議そうに首を捻り)
いや、そういうのとは違うが…言い方が悪かったか…。甘え方が上手になった…?…まぁ何にしても、悪い意味じゃない。ぎこちなさが無くなって良かったとは思ってる。
(思いの外、大きな反応を見せた相手に否定しながら言葉を間違えたかと考える。少し言い方を変えるもニュアンスは違うが言葉としては同じ意味のような気がして形容しがたいと思えば、意味が異なることを伝えてから遠慮とかが無くなって良い変化なのだろうと告げる。あとは対応する己の問題だと言葉にしないものの、軽く肩を竦めてみせ)
セリシアーシャ
置きレス
私の言葉が蔑ろにされていたとは思わないが、時々ファルが危うく見えていたのも事実だ。だから許容されると、少なからずファルが自分を大事にしてくれていると思える。
(納得した様子にそうだろう?とどこか得意げに笑みを浮かべると、以前感じていた不安はもう姿を消しているのだと心境の変化を吐露して。)
……………あ、甘え上手?!なんだか悪い女のように聞こえるのだが…。善処すべきか?
(思いもよらないことを言われて目を丸くし、良いのか悪いのか判断がつかず何より彼を身勝手に振り回しているのだろうかと、言葉のイメージから気をつけたほうがいいのだろうかと問うて。)
ファル・イデア
置きレス
……へぇ…そうだったのか……。確かに…言葉を受け入れて貰えるってのは、嬉しいものか…。
(首を傾げたかと思えば続いて漸く説明がなされるも、正に己に無頓着だったと思われる生返事を返す。説明を聞いたところで当時も自覚がないから覚えておらず、どちらにしても分からないままのようで。だが似たような事と、己に置き換えて考えると相手に対して感じた覚えがあり得心したように自身の顎に手を添えて)
…………お前もまぁ、変わったよな……素直というか、甘え上手になったというか……。
(要領の得ない返答に納得した様子で、あれで伝わったのかと思っていると撫でていた手が頬へと移され擦り寄ってくる温もりを感じつつその仕草を見つめる。先程の話ではないが、相手も以前では考えられない発言や行動が増えて嬉しいものの時おり反応に困ると少し弱ったような笑みを浮かべ)


【のんびりペースにはなりますが、宜しくお付き合いくださいませ〜】