塩見 鮮一郎公式WEB 掲示板

過去ログ3386 2018/8/12 1:28

▼世話係
隣の女
ときどき見かけたが、名も知らない。
話したこともない。そんな方と朝まで飲んだ。
「お幸せに」といって別れた。
「ありがとう」と女は言った。
結婚式前日に食事をした女をいま、思いだした。
「なにかお祝いを」というと、
「食事に付き合って」という。
ひろい座敷にすわり机がならんた店で、和食にした。
彼女は飲みたかったのだろう。
外に出ると、もう一軒という態度だ。
ほたしは10は年上で、あした結婚する男も知っている。
タクシーを呼んで乗せた。
結婚直前は、そんなもんか。
8/12 1:28

▼世話係
立ちあがると、
ふらついて、すこし酔ったか。
電車はあるのか、もうないのか。
知ったことか。
隣にいた女が、いいこと、もう一軒、行きましょうよといった。
女はあす、売れっ子の海洋冒険作家と結婚する。
とたんに、濃密な空気が充満し、
それは20代後半の女もわかっている。
(書いてて疲れた。なんという作家か、わかる人はわかります)
早く亡くなりましたが、彼女は存命かな。知りません。
8/11 3:28

▼世話係
川端康成1
わたしと、もっとも縁遠い作家です。
作品の内容も、その生き方も。
73歳で自殺する。
ノーベル賞を三島がもらっていれば、
ふたりとも死ななかっただろう。
よく言われたセリフです。
だが、川端の死とこの賞は関係がない。
受賞のセレモニーにつきあったことで、よしとしてほしい。
それが、つぶやきでしょう。
もちろん、おカネはいただきたい。
でも、死とは関係がない。
8/11 2:21

▼世話係
読書2
SF仕立てで、いまより2000年さきのネオ・ヒューマンが、
いまの社会を見ている。流行っていたもろもろの文化は、もはや意味すら不明だ。
ITは消滅しているが、それ以前の鉄でできたモーターとかローレックスのカメラとか、20世紀の産物が、放射能汚染の土地に生きていた。

西欧文明の死を描くのは陳腐でしかないが、
ネオ・ヒューマンがギリシアの哲人の言葉を最後に引用するのは、
ウエルベックの思い入れだろ。
いつも書いてきたが、かれのどの作品も、ヨーロッパ文化の枠に束縛されたままだ。
「失われた優越」から自由になれない作者に、
アジアの人間はなんと言えばいいのか。
翻訳者の解説は、いつもゆるい。
8/10 0:46

▼世話係
読書1
ウエルベック『ある島の可能性』了
いつから読み始めたか。『源氏物語』と併読していたような。
2年にもなるのか、そんなことはないだろう。
800枚ほど。
面白くなかったのではない。
面白かったので、少しずつ読んだ。活字が読めるうちに読了したい。
それでがんばった。
代表作はほとんど読んだが、
いずれも露骨な性描写と思索が交差する。
始めの内は、ヘンリーミラーを思い、性の描写から思考が
深まるのかと想像したが、
いまでは、ウエルベックの性器や恥毛の話は、ただのキャッチフレーズで、
抽象的な論述の息休めのようなものか。
あざといやり方かもしれませんよ。
8/10 0:20

▼世話係
無関心の後悔
皇室という言葉も、構成員にも、支持する論客にも関心はない。
なんですか、皇室関係の姫が市民の男子に会い、恋に落ちた。
ローマの休日ですか。
婚姻は「両性の合意のみに基づいて成立する」
日本国憲法がある限り、だれも邪魔しない。
皇室そのものが、憲法のみにおいて保証されている。
守らなければ、かれら自身が路頭に迷うのです。
途中退位も憲法違反ですが、孫か娘の自由恋愛をこわすのは、
24条違反です。
わたしにとっては、どうでもいいことですが、
だれも今回の米国放擲について語らないのは、
国家神道が復活していて、それを国民が容認した。
8/9 0:45

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