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過去ログ66
2005/10/18 0:16
☆関西人ユニット論守備というのは約束事の遂行の連続。「Aがニアをマークする時はBが必ずファーのスペースをケアする」みたいな感じで、ロジカルに動くことが要求される。しかし、不慮の事態が多いサッカーという競技の特性上、ロジックだけで全て対応できるわけではないのも事実。「思考」するより「条件反射」する方が対応できるもんだよ。その「条件反射」とはロジックと対極のモノであり、連携で言うなら「アウンの呼吸」みたいなもんだろ?というのがジーコ流の守備哲学じゃないかな。その「アウンの呼吸」の領域に至るには、ある程度メンバーを固定しないことには始まらない。と、そこから彼の「ユニット」信奉が生まれたんだと思うよ。対してトルシエの場合。彼はロジックの浸透から入った。「条件反射」に匹敵するロジックを構築し、全員に徹底した。だから森岡の代わりに宮本が入ろうが、中沢の代わりに松田が入ろうが、変わらぬクオリティを維持できたわけだ。当然、そうなると色々な「個人」の組み合わせが可能。さて、この二つの対照的な守備アプローチだが、どっちがノーマルかと言えば私はトルシエの方だと思うよ(フラット3という特殊システムは別として)。普通、守備はロジックから入るもんだろ。多分ジーコ流のやり方は世界的に見ても少数派じゃないかな。このところ毎試合失点し、守備の再構築を要求されてる今だからこそ、見直すべきだと思うんだが。ロジックの結果として「ユニット」が成り立つならいいが、「ユニット」をまず前提にしてるのはちょっと変だよ。
2005/10/18(火)0:16
☆関西人パルミさんへ誤解を招く表現をしてしまったかな。ここで言う「ユニット」は、相性の良い選手同士の組み合わせ、というニュアンスではないよ。「ユニット」を決めるのはあくまでジーコであって、その価値基準はよく分からないんだ。例えば守備陣において初代ユニットは秋田・松田(森岡)・名良橋・服部だった。彼らに替わったユニットは宮本・坪井・山田・三都主。丸ごと入れ替えたことについてジーコは、宮本を中心としたサブユニットが紅白戦でいい動きをしてたことを挙げていた。宮本が評価されたわけでなく、ユニットが評価されたんだよ。ジーコのユニットに対するこだわりは「田中誠がいなかったから4バックにした」発言が象徴してる。あの時、控え組に優れたCB(優れた「個人」)がいなかったわけじゃないんだよ。でも彼はユニットに固執した。最近になって、東アジア選手権で新サブユニットが披露された。坪井・茂庭・茶野・駒野・村井。彼らはそれなりに健闘した。だからこそ、ウクライナ戦でも茂庭・坪井・駒野が先発することになったんだと思う(茶野はコンディションの問題で召集されてないが)。村井はなぜ先発しなかったんだろう?そのへんはよく分からない。しかし、先発の三都主が途中交代する場面は本当に久々に見たな。今までめったになかったことだよ。ひょっとしたら、ひょっとするんだろうか?いや、それは無いだろう。例え三都主という「個人」がスランプでも、「ユニット」がスランプというわけではないのなら、そこは触らないだろう。それが私は気に入らないんだが。
2005/10/17(月)22:40
☆パルミ関西人さんのユニット論がちょっとわかりにくいんですが、ジーコがユニットを大切にするなら、アレックスと坪井と同じチームのトゥーリオは選ばれるべきだし、中沢とのコンビなら松田も選ばれるべきでは?
もうちょっと詳しく関西人さんのユニット論について聞いてみたい
2005/10/17(月)19:42
☆とも助和とフレンチ食欲の秋にちなんで自分も一筆
和食とフレンチについて
例えば大トロだとしてもフレンチは香辛料をふりソティにしてソースかける
和食は生肉のまま刺身で食べる
食材に対するアプローチが全く違う
この文化はサッカーでもあるもんで
ジーコは選手(食材)をまずチョイスしてシステム(レシピ)を構築していくよね
ジーコ監督のサッカー観とは
『選手(食材)を最大限に活かす』
これは和食の精神に通じる
中村、小野、中田英寿といった日本最高の食材を調和させようとシステム(レシピ)には驚くほど柔軟に何回もシステムを変えてる
対してトルシェはまずフラット3という戦術(レシピ)にこだわり それに合った選手(食材)をチョイスしてあてはめる だから、レシピにあわない中村を外した。
これはまさしくフレンチの精神に通じる
フレンチはレシピがあって食材をチョイスする
トルシェシェフのフレンチはそれなりの評価を受けた
ジーコ板前のコンフェデで日本のサッカーは海外のジャナーリストから「遅攻なのにクリエイティブ」と前評判はなにげ高いが美食倶楽部(トップ10)には入会できるのかな?
2005/10/17(月)0:37
☆関西人個人的には、ジーコの素材選びにおける「ユニット」志向はあまり好きではない。本来なら守備陣でも「個人能力」が素材選びの基準であるべきだ、と私は思ってる。「個人能力」が基準ならば、例えばDFならば松田や闘莉王あたりがメンバーに入ってくるはすなんだが、入ってこない理由はそれこそ「ユニット」のニーズに対する問題に尽きる。もったいないなあ、と思うよ。対して宮本の場合は、それこそ「ユニット」のリーダーとしてのニーズから絶対的な存在になってると思う。この板でも頻繁に宮本不要論は出てるが、彼に対して「身体能力が無い」とか「フィードが下手」とかバッシングしても、その指摘はジーコにとってみれば極めて的外れなんだよ。それは「個人能力」の範疇の話だからね。少なくとも「ユニット」重視のジーコは、そんな部分に宮本のアイデンティティを求めていない。もし本気で宮本不要論をジーコに伝えたいなら、こう言った方がいい。「宮本はユニットを統率できてない」と。そういう事態ならば話は全然別だ(決して今がそういう事態ではないよ)。その時こそ、松田や闘莉王に対する待望論がようやく信憑性を帯びてくるだろう。繰り返し言うが、私は選手の選考基準は最終的に「個人能力」であるべきだと思ってる。既存「ユニット」のキープの為に、「個人能力」の優れた人材を無視するのはナンセンスだと思う。ジーコの調理法は素材が命、なんだからね。良い素材は貪欲に使う、鮮度の落ちた素材は使わない、というスタンスでいってほしい。正直、三都主あたりの鮮度はかなり怪しくなってきてるぞ。
2005/10/17(月)0:31
☆老婆心ジーコをシェフとするならば、不可欠なものがある。
シェフの命とも言えるソースだよ。
例えば最高級の食材を揃えられず、かといって手を加えるような時間もない時どうするか?
シェフがプロである以上、粗末なものは出せない。
でも、そこに素材の味を引き出すような、とびっきり美味しいソースをかけるんならソコソコの料理にはなる。
では、ソースとは何か?
監督として修羅場をくぐり抜けた経験に裏付けられた「腕」だろうね。悪いながらも勝ちに繋げるセンス。
W杯という海原雄山並の食通を相手にそれが出せなければ美食倶楽部入り(W杯好成績)は厳しいぞ。
2005/10/16(日)22:02
☆関西人シェフ・ジーコの素材のチョイスには特徴がある。先日のウクライナ戦で、主力の田中でなく坪井を先発させることについてジーコは試合前に色々語っていたのだが、その中で「坪井は紅白戦でよく茂庭と組んでいい動きをしてる」というようなフレーズがあった。そう、昔からこの板でもよく話題にした「ユニット」の考え方が今でも強くあるんだよ。ジーコは初期の頃、スタメン組だった秋田や名良橋らをアルゼンチン戦の大敗後に全員切り、宮本らを中心とした新しい「ユニット」に丸ごと入れ替えた。今年の東アジア選手権でも、若手をテスト起用する際には主力組をごっそりと控えに回した。ただしこの「ユニット」思考、主に守備陣に関してだと思うんだけどね。攻撃陣に関しては、2TOPの組み合わせは色々試してるし、MFについても今まで松井や小笠原を単体としてハメ込んだりもしてる。要は、守備陣は「ユニット」で、攻撃陣は「個人能力」で、というニュアンスじゃないかな。最近は三都主不要論が日増しに強くなってきてるが、彼を守備陣と捉えるならば(攻撃陣という解釈ならば別だが)、この理屈でいけば彼が切られることはまずあり得ない。宮本を中心とした守備ユニットの中で、単体として主力落ちした例は坪井の負傷・山田の謹慎くらいじゃなかったかな(西の場合はどうだったか覚えてない)。つまり三都主が切られることを望むなら、彼が怪我するか不祥事を起こすか、しかない。どっちも考えにくいよな。つまり世間がどれだけ騒ごうが、三都主はドイツに行く可能性大ということだよ。
2005/10/16(日)17:08