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過去ログ362 2010/7/31 21:29

☆関西人
Jのベクトル
犬飼さんの退任は、「次期役員推薦委員会」の決定が発端と言われており、そこの委員長が川淵さんだったもんだから、「やはり川淵の影響力は依然強い」という見方があるらしい。
でも私は、全く逆の捉え方をしてるのね。実はこの犬飼さんの退任こそ、川淵さんの力の低下を如実に顕してるんじゃないかと。だって、犬飼さんは川淵さんの後継指名で会長に就いた人だよ。それを任期2年で終えさせるなんて、明らかに前任者の後継指名ミスを公表するようなもんだよ。

犬飼さんと言えば、物議を醸した秋春制推進者というイメージが強い。でも協会内にその推進勢力は意外に強くて、新会長の小倉さんや川淵さんは明らかに推進派のリーダー。
一方反対勢力としては前チェアマンの鬼武さんが筆頭格で、あと彼の後継指名によって今回新チェアマンになった大東さんという人も明らかな反対派らしい。ある意味、反川淵派。

また、この大東さんが「Jプレミアリーグ構想」を考えてるという報道も今週あったね。なるほど、これまた川淵さんの「百年構想」とは全くの逆ベクトル。かつて川淵さんと喧嘩したナベツネ的アイデアだもんな。ローカルから全国区へ、地域密着プロビンチアから国際的ビッグクラブへ。おそらくそのリーグに限って外国人枠を緩和し、世界的スーパースターも招聘するんだろ。コンテンツとして世界市場を視野に入れ、放映権ビジネスの拡大を目指す、といったところか。

こういうのって、どう考えてもJのベクトルを真っ二つに割ることにもなるよね。多くの人は英国のリーグ構造をイメージするだろうが、ヘタすりゃ日本バスケにおけるJBLとbjリーグみたいな分裂に終わることも有り得る。

…まあ、本家の英プレミアリーグにしても設立の背景は喧嘩別れみたいなリーグ離脱からの独立、一種のクーデターだったらしいよ。その喧嘩の要因は、やはりお金絡み。放映権やら何やらをお上が一元で管理するもんだから、お金が思うようにクラブ側にまで回ってこない。そういう契約関係は俺達で自由にやらせろよ、と思うのは大きなクラブなら当然の思考帰結。で、クーデターが起きた。
日本の場合はそういうクーデターなんか起こさせずに、お上の主導で「プレミア化」、無血革命ってこと? 一種のナベツネイズムではあるが、Jの将来像としていずれは考えなくちゃならんことだな。
2010/7/31(土)21:29

☆関西人
技術委員長論
次の代表監督が誰になるかはまだ全く解らんのだが、技術委員長の原さんが南米に渡って孤軍奮闘してるとのこと。相変わらずアルゼンチン人を狙ってるんだろうね。もしそこがダメなら、次はスペインに飛ぶらしい。もはや協会は、スペイン語を操れる原さん頼みになってる感もある…。

しかし、こういう極めて重要な契約を取る国家的プロジェクトに、原さんという個人に依存しきってる現状。これを見てて、どこか情けなく感じるのは私だけだろうか?
ひとつ勘違いしちゃいかんのは、原さんは人並み以上にコネクションがあるにせよ、彼は本職の代理人でも何でもなく、決してその道の専門家じゃないんだよ。各国協会がどういう形で代表監督の契約を取ってるかは知らんが、少なくとも日本の場合は契約を取る経緯に専門家の関与が全く感じられない。これは昔からね。

このへん、まだ協会よりJクラブの方が専門家の関与を感じさせるよな。例えばベンゲルやオシムやフェリペなど名将クラスを連れてきたり、シャムスカのような若手の有望株を連れてきたり、明らかに協会より良い仕事をしてると思う。
一方協会は、今までそのJのコネクションを利用するパターンばかりだったでしょ。オフトはヤマハ&マツダ繋がり、トルシエはベンゲル繋がり、ジーコは鹿島繋がり、オシムはジェフ繋がり。独自ルートで契約したのはファルカンぐらい。

そもそもなぜこんなに協会とJで差が出てるかを考えると、それはJの方がその道の専門家が働いてるから、としか言いようがないよ。協会って、今回の原さんの動きを見てても完全に技術委員長個人の裁量に懸かってるじゃないか。まだ原さんは国際的なパイプがある人だから良かったけど、今までの委員長の中にはそういうの全く無い人だっていたと思うよ。そうなりゃ、ついつい日本人監督やJ経験のある外国人に偏っちゃうよね。つまり、自分の出来る範囲の中での人選で終わっちゃうんだ。

技術委員長個人の裁量に大きく左右される構造を今後改善できるかどうかは知らんが、もし改善できないとするなら、せめてその委員長の人選をシッカリしないとエラいことになるね。代表監督が「ディレクター」なら、技術委員長は「プロデューサー」でしょ。コネクションを持たないプロデューサーとか有り得ない。
将来的には、こういう職には中田英が就くべきだと思う。
2010/7/27(火)23:53

☆関西人
犬飼会長退任A
犬飼さんは退任になったが、強化委員長の原さんは留任なんだそうだ。というより、むしろ昇格したとのこと。ならば代表のスペイン化路線は今後も継続されるということであり、これは一応犬飼さんの置き土産か。
あと、小倉新会長は秋春制移行の路線も前任者から引き継ぐとのこと。これは意外なことでも何でもない。なぜって小倉さんはFIFAの理事なんだから、世界カレンダーの統一に反対であるはずがないんだよ。秋春制は別に犬飼さん独自のアイデアなんかじゃなくて、本来はFIFA側からの提案として始まった話。小倉さんは立場からして、そのへんの流れは誰よりも知ってる人だよね。

しかし強化路線および代表監督の人選はほぼ前任者の流れを継続、さらに秋春制への考えもほぼ継続。これだったら、犬飼さんを辞めなきゃならなかった理由がボヤけてくるよね。秋春とか、そういうこと自体が問題じゃなかったってことか。むしろ彼のパーソナリティが問題だったんだ、としか捉えようがないよな…。

さて、あとは興味深いトピックとして、岡田さんが理事として協会入りしたことは見逃せないよね。おおっ、いよいよ田嶋さんの対抗馬として次期会長候補のラインに乗ったか!と一瞬私は喜んだんだが、よくよく話を聞くと彼は「エコ担当理事」ということらしい。どうやら、彼の大好きな環境問題にJFA理事として取り組むとのこと。
っていうか、JFAでエコに取り組むって一体何なの?
まず真っ先に思い浮かぶのは、緑化運動として「芝のピッチを日本全国に増やそう!」ってやつ。ミスターピッチが出てくるキャンペーンね。
私の想像だが、おそらく岡田さんは今後ミスターピッチの「中の人」になるんだと思う。JFAの「エコ担当」って、それ以外に私は仕事が思い浮かばない。何にせよ、暑い季節にご苦労様です。

あと岡田さんのことだから、CO2削減にも積極的に取り組むことだろう。サッカーで二酸化炭素を減らすには、まず選手の呼吸を減らすことが先決だね。それはすなわち、「走るサッカー」の否定。長友が1試合で13km走るとか、冗談じゃない。そんなに走ったら、どれだけ大量の二酸化炭素を放出することか。
エコの観点に立つなら、今後推奨すべきは「走らないサッカー」。出来るだけ呼吸を少なく抑え、二酸化炭素放出を最低限に抑える。それが環境に優しいサッカー。
2010/7/26(月)19:41

☆関西人
犬飼会長退任
犬飼さんが退任らしいね。やはり、「出る杭は打たれる」ということか…。
想像するに協会内の革新派と保守派に主導権争いがあって、実態はまだ保守派が強いんだろうよ。こういうのはJFAだけでなく、どこの会社でもよくある話。犬飼さんもかつて浦和でそういう保守派と戦ったんだろうが、しかしその時は主導権を譲らず見事あそこまでの実績を上げることができた。
その時と今回とでは一体何が違ったかといえば、それはJFAと浦和の構造のギャップ。浦和は企業だが、JFAは企業じゃない。どちらかというと、お役所の方にニュアンスは近い。

今までは、川淵さんという絶対的な政治家とそれを取り巻く官僚達、というのがJFAのひとつの図式だったよね。ところが次に入った犬飼さんが政治家というより民間企業人のスタンスだったワケで、それに対する官僚達のアレルギー反応があったんだと思う。

ちょっと前まで話題になってた民主党vs官僚の図式にも近いワケで、最近の民主党を見ててもやっぱり革新派って大変なんだな〜、と思う。
管さんは税制改革を唱って世論を敵に回し、犬飼さんは秋春制移行を唱って世論を敵に回した。本来、ああいう環境の中で改革派が保守派に勝つには世論を味方につけなきゃ絶対無理なワケで、その点では犬飼さんは最初から難しかったのかもしれん。小泉さんが保守派を押し切って郵政改革を成し遂げたのも、あれは世論を味方につけてたからこそ。

個人的には、もう少し犬飼さんの奮闘を見ていたかったんだけどね〜。次の小倉さんは立派な人だが、年齢的なことを考えても間違いなく長期政権にはならん。流れとしては、今回副会長に繰り上がった田嶋専務が最終的な本命だろうね。今まだ52歳だし、かなりの長期政権を築くと思う。

おそらく、田嶋さんと犬飼さんでは目指す方向性は似たようなモノだとしても、スタンスが全然違うのよ。田嶋さんは、JFAアカデミーを創ったくらいだから育成の道に信念を持ってる人でしょ。それこそ「百年構想」の通り、百年かかることも覚悟するスタンス。
一方犬飼さんは、企業の人だからね。企業人ってのは、百年なんて呑気なこと考えてたら市場競争に敗れて潰れちゃうだろ、だから百年と言わず数年で営業結果を出せ、ってスタンス。周囲の官僚達からは「この人、何でこんな急ぐの?」って思われてたんだろうな。
2010/7/25(日)22:17

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