衣服・雑貨店

−『Modisch』−
手ごろのカジュアル服から高級な服、雑貨を数多く扱う店
ファル・イデア・フォン・グレン
そういう問題じゃねえ。人混みが苦手なんだから、行かねぇぞ
(相手から出た根性論、覚悟の問題的な発言に耳を疑うように眉を寄せ。イヤものはイヤだというように、まるで駄々をこねるように行かないと同じ言葉を繰り返し)
……数着……勘弁してくれ…
(己の言葉を理解してるのか否か、頷いていたが数着と言う相手に「数着って何着?」と思わず心の中で突っ込んでみるも言葉にする前に、相手は次の目的地へと向かっていて溜め息混じりに後を付いていき)
セリシアーシャ
おや、先程はあんなに自信満々だったろう?事前に予定をたてて、その日に行くと覚悟を決めれば問題はない。
(いきなり弱腰になるのを見れば目を瞬かせたが、気の問題かと思い直せば、まるで簡単なことだとでも言いたげに口から出たのは根性論で。)
了解した。ボトムは手持ちで代用できるだろうし…では、あと数着探すとしよう。
(彼の言葉に耳を傾けつつ、頷くも、数着と数を明確にしなかったところを見るに、彼の言葉を聞きたいところだが、万一良いものが多数あった場合に備えて限定せず。さあ次だとでも言いたげに、つい最近取り揃えたであろう新作の秋物へと視線を向けて。)
ファル・イデア・フォン・グレン
…いや、市場は行かねぇぞ…?
(拝見と言われて交渉は出来ても人の多い市場にはあまり近寄りたくなく、特に日中は嫌だというように先程の自信はどこへいったのか弱腰になり)
…それは構わないが、あまり増やすなよ?俺は着こなしとか得意じゃないんだ
(バッグを受け取りながら相手が楽しそうなら良いのだが、着回しや合わせ方を考えるのが面倒になってしまい苦手なのだと、相手が選びすぎないように一応告げてみて)
セリシアーシャ
ほう…。それは、お手並み拝見といきたいところだな。
(露店商相手に自信を覗かせる発言に、大きく出たものだと感心しつつも、いずれはその手合いを見せてもらおうと笑みを浮かべて。)
一度、ファルの服を選んでみたかったのだ。常々、こういったものも似合うと考えていたので、良いタイミングだ。
(合わせれば先程よりカジュアルで、だいぶ彼らしいと一人満足して。差し出された手にその意図を察すれば普段は断るが今日くらいはと己の持つバッグを渡せば“ありがとう”と礼を述べ。)
ファル・イデア・フォン・グレン
失礼な奴だな…人に呑まれはするが、露店商には負けねぇぞ。相場は知ってるんだ、相応の値段でしか買わない
(笑う様子を見れば非難の視線を向けるも、正直に人に呑まれる事は認めてから露店商には負けていないとどこか自信ありげに)
…服の事はよく分からねぇけど、ガラが悪くならなければいい。…まだ選ぶのか?
(己で服はあまり買わず、よく分からないので相手に任せようと思うが更に服を手に取るのを見て、どれだけ己の服を選ぶつもりなのかと些か心配になりつつ。手が塞がってては不便そうだと思えば、バッグを預かろうと手を出して)
セリシアーシャ
確かに、その勢いはあるな。慣れぬものが行けば、間違いなく勢いに呑まれるだろうし…露店商にも敵わなさそうだ。
(彼の言葉に悪いと思いつつもクスクスと笑えば、人の多さに疲れては、露店商との値段交渉など行えなさそうだと告げて。)
そうか?似合っているかどうか…それが一番大事なことだ。似合うものを、無理なく自分らしく着れば、そうはならんだろう。
(がらが悪いということは似合っていないということ。着方さえきちんとすれば、上手く着こなせるものだという持論ではあるが彼のいつもの服装を考えると、それをクラッチバッグを持つ腕に垂れかけると今度は黒のシンプルなパーカーではあるものの、裏にモノトーンのチェック地のついた両ジップタイプを手にとって合わせようとして。)