衣服・雑貨店

−『Modisch』−
手ごろのカジュアル服から高級な服、雑貨を数多く扱う店
ファル・イデア・フォン・グレン
市場…活気があるのは知ってるが、人混みに揉みくちゃにされるのは御免だな…
(市場と聞けば己もたまに細葉巻などを買いに行くので知ってはいるが、夜でも人が多いので日中であれば人混みが凄いのだろうと視線を逸らしつつ苦手そうに呟いて)
……ガラが悪く見えないか?
(質問には答えない様子に、特別気にする事でもないので追求はしないが服を見下ろし。己は愛想が良くないし、この髪色でこういう服を着ればガラが悪く見えるのではないかと疑問を口にして)
セリシアーシャ
ふふ、この時間の広場や市場は、もっと凄いぞ。特に、市場は一見の価値がある。
(市場なのは、この女が外廷以外でもっとも好きな場所であり、自ら出向いて買い物をすることが多い場所でもあり。稀少なものを置いていたり、露店商たちの活気に満ちた値段交渉等もあり、ほかの区では見られない光景も多く是非にと勧めて。)
ふむ、なかなか似合うぞ?
(手に取ったのはモノトーンブリーチ柄の五分袖のトップス。首回りがドレープでウエスト部分から斜めに切り落とされ、変わりに真っ黒なウェアが取り付けられているもので。彼の問いかけには素直な感想と共ににっこりと笑顔だけを返して。)
ファル・イデア・フォン・グレン
そうだな…平穏で、良かったと思う…
(子供の姿や笑い声、活気のある雰囲気に平穏であること。それを実感できたし、良い街になって良かったと…たまには肌で感じるべきだと、しみじみ思いながら穏やかに述べて)
……ん?俺?
(服を宛がわれると反射的に動きを止めて見下ろすが、誕生日祝いなのに何故に己の服を選んでいるのかと疑問を口にして)
セリシアーシャ
(それ以上の追及がないのを見れば納得したのかと一人結論つけて。日中の街並みを好意的にとった彼の言葉には己だけではなく、帝国貴族の日々の巡回や街の者たちの日々の生活を垣間見ている立場として嬉しく思い。)
日中の帝都は、本当に活気がある。眠らぬ街とも言われるが…この陽光の降り注ぐ中、皆が笑顔でいてくれることは何よりも励みになるのだ。
(日中に巡回、夜は執務に時間を宛がうことが多いため、この時間の帝都はよく知っており。しかし、ふと目に入った男物のトップスを手に取れば、迷うことなく彼に宛がおうとして。)
ファル・イデア・フォン・グレン
ふぅん…
(断言されても未だ納得してないようだが、声を掛けられても相手が気にも止めていなければ意味がないので、まぁいいかと考えるのを止めて)
そうだな…日中、外に出るのは久し振りだ。俺も変な感じだが、たまにはいいな…街が賑わってるのを見れるし
(前に昼間、行動したのはいつだったかと思い出しながらも相手の言葉に同意して。不思議な感覚だが、夜とは違う街の賑わいを見るのは良いものだと僅かに笑みを浮かべて)
セリシアーシャ
そういうものだ。
(どこか納得いかなさそうな彼の姿に再び思い返すも、思い当たる節はなく。というのも、声をかけられても大体何処へ行くなどと馬鹿正直に答えた挙げ句、エスコートしたいという申し出には馬鹿正直に公爵である己が民にそんなことはさせられないと絶対に譲らないという相手には哀れすぎる暴挙に出ているためであり。はっきりと断言すれば店内へと視線を移して。)
あまり陽射しの中、出歩くことはないのだろうな。今日は不思議な感覚がする。
(出会うのはいつも夜で、日の高い内に会う彼の姿は新鮮だが、暑さで倒れはしないだろうかと俄な心配を胸に押し込むと、ゆっくりと店内を歩きながらも服を見て。)