−映画館−

広く、座席はソファと高級な造りの一般映画館
常に開場していて、日夜関わらずいつでも軽食と映画を楽しめる
スノー
私もよ、笑顔を見るのが好き。(同じだと知り頷くように自分もだと告げ、座れば手を離されしゅんとなりしょうがないかと思って、背もたれにはいつものように寄り掛からず手を膝の上へ、まだかと待ちながらスクリーンを見ていて背もたれに置かれたと知らずに)
……!う…っ…。(暗くなり瞳を輝かせるがスクリーンを遮られ驚くと、キスをされていると解れば暫く瞳を開けたままでいて次第に瞳を瞑り)
白露
ん…誰かに何かをして喜んでもらうのは好きだ。(嬉しそうに頷き席に着くと繋いでいた手を離して、その手を相手の座る席の背もたれに掛けようとし)
…どう致しまして。(照れ隠しに無愛想に礼を返して、映画が始まり会場内が暗転し辺りが暗くなると、不意に口付けようとスクリーンを遮るように覗き込んで)
スノー
…あ…だれにでも、優しいコトはいいコトよ。(瞬きを数回すると思い出したようにあと言い、ニッコリと微笑み白露に告げて)
ふぇ?…ほかの、人?もったいな、い…あ…りがと…。(キョトンとすると不思議そうに紡ぐと、はにかんだ笑顔を浮かべて僅かに頬を染めて御礼を言い、手を引かれて迷わず空いてる席の白露の隣に座り)
白露
う……?(逆に不思議そうにされて、自分も不思議に思っている為に首を傾げて見つめたまま相手の発言を待ち)
嫌とかじゃなくて…他の奴に聞かせるのは…勿体ない…って言うか…何でもない。(相手を見れぬまま言葉少なに途切れ途切れに伝えて、中央より少し後ろの真ん中らへんの席を見付け手を引きながらその席に座ろうとし)
スノー
…?(こちらを見て不思議そうにする白露に、なんだろうと思い首を傾げて)
あ、ごめん…、イヤよね…。ん?…うん…。(その言葉と顔を背けたのにはいけなかったのかと思って申し訳なさそうに謝り反省し、最後の言葉に不思議そうに頷いて席を探すのを見て自分も探し)
観やすい場所…真ん中?
白露
…ん?(少し元気のない返事に首を傾げ相手を見るが、幸せそうにしているのに更に不思議に思い)
こんな所で…言うなよ……俺も、あ…とで言う。(不意を付いた告白に驚き顔を赤くして、それを気付かれぬように顔を背ければ自分も愛してると返そうとするが思いっきり誤魔化し、場内に入ると空いてる席を探し始め)