檜佐木副隊長様/新規３２・裏有

副隊長様……(悲しげに貴方を見)


どうしたら、信じられますか？どうしたら…安心できる？
…私はここにいます。生きてるのにっ…

……どこまで強い催眠なのよ…(憎々しげに呟くと、決心したように貴方と視線を合わせ、白伏を使い)

仕事に支障がなきゃ悪事とはいわねぇんだよ。
可愛いもんだろ？

あー、成程。
（ポンと手を打って納得し）

わかりゃいいんだよ。
んじゃ、灰皿よろしく。
今度ウチで作った取って置きのヤツやるから。
被検体って言うオプション付きで。

（修兵の肩に手を回し楽しそうに）
あーそうそう。
俺さ、初めてキスしちまった。

修兵：は〜？一体何言ってんだよ。
テメーのファーストキスなんて遥か昔だろーが。

そうなんだけどな･･･野郎とすんのはいくら俺でも初めてってわけ。

修兵：は！？なんで野郎と･･･つーか誰だよ？

（今までで一番楽しそうな笑みを浮かべ）
ん〜〜お前♪

仕事…って事は、局員になってからですか；
私はてっきり院生の頃の話だと…


……自分で言ったものの、ここまですんなり納得されるのも辛いなぁ；(肩を落としたまま溜め息をつき)


取って置き？しかも被検体？タバコで？

……っくく(笑いを必死に耐えながら副隊長の反応を窺い)

院生のころなんてちゃんと成績とっとかねぇと後々大変だろーが。
院生のころ優等生として過ごしてたから何やってもバレねぇんだろ？
あの人がするわけないって感じで。

いや〜、話を振った俺が逆に悪く感じたな。

タバコじゃねぇよ。
さっき差し入れ寄越せって言っただろーが。
だから技局らしいものあげようかと思って。
製作者は俺だから安心しろ。

修兵：（引きつった表情になり）
･････マジ･･･かよ････

しょうがねぇだろ。
それしか方法が無かったんだから。
記憶がねぇならもう一回やっとくか？
濃厚なヤツ。

修兵：遠慮するに決まってんだろーが！！

んじゃ、口直しだな。
ほらよ。
（タバコを一本修兵の口に入れライターで火をつけ）
どーせ久しぶりだろ。

……腹黒い；

ああ!!手土産ですか(先ほどの会話を思い出し)
って、制作者が阿近さんなら絶対安心できないじゃないですか；しかもさっき被検者とか言ってたし…；


ブハッ…くっくくく(必死に押し殺そうとしつつも我慢できずに笑い声がこぼれ)

あ……やっぱりタバコ吸われるんですね。(タバコをくわえている様子を見て呟き)

･･･計画性があると言ってくれ。

なんで俺だと信用できないんだよ？
ちょーっと意識が飛ぶ予定のやつとかあるんだけど。
なんなら隊長が作ったヤツでも良いんだぜ？

修兵：貴夜･･･てめぇ何笑ってんだよ！？

修兵：確かに･･･久しぶりだな。
でも････
（タバコを左手で持ち右腕で貴女の腰を抱くと深く口付け）
口直しはこっちで良い。

おー、熱いこと。
妬けるねぇ。
（ニヤニヤと笑い）

・・・じゃあ、真っ黒な計画性がありますね（にっこりと笑いながら言い）

や、その・・・ねぇ？；
信用できないなんてわけではないんですが・・・その、阿近さん御自ら作って頂くなんて恐れ多いもので；（へらりと愛想笑いをして逃げようとし）
え、遠慮します！！隊長様が作ったものって、そこらの劇物よりも危ないじゃないですか？！；


や、だって・・・くくっ・・・副隊長様の反応があまりにも・・・っ（お腹を抱えて声にならない笑いをしつつ言い）


んぅっ・・・・っ？！///（一瞬呆けたように貴方を見たが、状況を理解すると両手で力いっぱい貴方の体を押しやり）
な、にっ・・・何するんですか突然？！！しかも人前でっ！///（腕で口元を覆い、真っ赤な顔をして怒鳴り）

真っ黒だなんて人聞きの悪ぃ･･･
なんて頭が良いんだとか褒め言葉はねぇのかよ？

当たり前だろーが。
隊長のなんてそこらへんの猛毒よりも性質が悪いぜ？
飲ませたら面白そうだけど。

修兵：（何事も無かったかのように微笑み）
何って･･･口直し兼意地悪？

人前じゃなかったら良いのか？
あ、コイツ（阿近）は人としてカウントしなくて良いから。

じゃあ・・・なんて狡賢いんでしょう！さすが阿近さん♪

そんな危険物を飲ませようとしないで下さいよ；
しかも面白そうって・・・；

う・・・
や、でも意地悪って何でですか？！私何もやってないですよ！；（微笑まれて一瞬文句を言うのに躊躇するが、我に返って必死に抗議し）

そんな事言ってません！！
ってか、阿近さんだって一応人・・・た、たとえ人じゃなくて鬼でも、一応極々人に近い生き物なんですから！！

阿近：･･･お前、本気でそれを褒め言葉だと思ってんなら霊術院からやり直せ。

阿近：仕方ねぇだろ。実験すんのも仕事のうちなんだから。
一種の職業病ってヤツ？
（ケラケラと愉快そうに笑い）

嘘付け。
さっき俺のこと面白がって笑ってただろーが。

阿近：････オイ。
全然フォローになってねぇじゃねぇか。
つーか、お前の方が言ってることひどいっての。