1 ビーチ
男性 28歳 大阪

ルパン三世ファーストコンタクト

 「こいつを奪うためにブラッドに近づいたのか?」
 「単純な男」
 ニューヨークの波止場。
 ルパン三世が愛用拳銃ワルサーP38の銃口を峰不二子に向ける。
 「あなたに女が撃てるの?」
 不二子は両手を腰のそれぞれ左右に当て、立っている。
 しばし時が流れた。
 (ここからオリジナルと異なります)
 「ほらね、撃てないじゃない。ほほほほほ!」
 不二子が笑い出した。
 が、
 バーン
 ルパンは撃った。
 スポン!
 不二子の口に何か入った。
 「下剤。それも虎用。」
 ルパンのテレビシリーズの「神様がくれた札束」で次元大介が銭形に使用したようなもの。
 グぎゅるるるるるる。
 「…う…」
 不二子の腹が鳴り出す。
 「おれにとっちゃ商売敵だがね…」
 ルパンが歩み寄る。
 不二子は気丈にもいまだに手を腰にあてたまま。
 「こいつぁやつの遺品だ」
 クラム・オブ・ヘルメスを手渡す。
 (わからん人、解説めんどくさいから本作見て。頼む!)
 「あ、そうそう」
 コブラに乗り込みつつ、
 「不二子、だったな。やつらが追ってる、悪いこたあいわねえ。早く逃げたほうがいいぜ」
 といってエンジンを二、三回ふかした後で走り去った。
 後にはクラム・オブ・ヘルメスを手にした不二子が残された。
 ピーピーピーピー。
 「ううっ」
 腹を鳴らしてうめきながら。
[作者、登場人物、概要]
ルパン三世、峰不二子 二次作品