男性 35歳 埼玉

(続)高速の路肩にて

重苦しい空気のまま、車はSAに到着した。隣の隆がおそるおそる良枝に「着替え持ってる?」と聞いた。彼女はゆっくりと首を振った。もはや答える気力もなかった。ほかの男子たちも悪いと思いつつトイレに急いだ。やはり彼らも切迫してたのだ。やがて車は動き出した。当然まだ渋滞は相変わらずだが、皮肉にも10分もすると車は動き出した。良枝は「…遅いよ…」と心の中でつぶやいた。

結局予定より2時間ほど遅れて一行は宿に到着した。当然良枝のジーンズはまだ濡れたままだ。無意識に上着を脱いで腰に巻いた。少しはごまかせたが、気休めである。なんとかやり過ごして部屋に入った。当然女一人なので一人部屋である。おもむろにオシッコで濡れたパンティーとジーンズを脱いだ。あらためて見ると凄い染みだ。彼女は辛い現実を突き付けられた。とにかく体洗いたい、そう思った良枝は着替えて浴場に向かう事にした。時折オシッコの臭いがした。「バレないかな?」と気が気でなかった。なんとか脱衣所に着いた良枝は脱ぐやいなや小走りで浴場の洗い場へ。体を洗い始め、少しは安心した。元々彼女は温泉は好きで、今回も楽しみにしていた。しかし今回は気が重い…。当たり前だが、体はきれいになった。しかし、お漏らしの事実は消えなかった。湯舟につかりながらも、しばらくは心ここにあらずだった。


部屋に戻った良枝は、濡れたジーンズを見ながらため息をついた。考えた末、「とにかく洗ってからアイロンを借りよう。臭いは無理かな…」と結論づけた。そんな折ノックがした。隆だった。「あの…これからスケート行くけど…どうする?」と聞いてきた。「ごめんなさい、そんな気分じゃ…それにこれ何とかしなきゃ」とジーンズに目をやりながら答えた。「じゃ俺もいるよ」良枝は有り難く思いつつ、つい「お願いだから一人にしてっ」と叫んでしまった。我に返り「ごめんなさい…」その言葉の途中で隆が抱きついてきた。「良枝ちゃん…好きだよ」彼女は戸惑いながらも「隆君…私も…」そのまま二人は服を脱ぎ、営みが始まった。

どれくらい経っただろうか?実は良枝はまた膀胱が重くなっていた。そういえばあの失禁以来トイレに行ってない。このセックスのせいでもあるだろう。ふと隆が再び始めた。「ああっ、気持ちいいけど…そこは刺激しないで…」やがてフィニッシュ、何とか良枝はこらえた。いい雰囲気だが、もう我慢出来なかった。「ごめんなさい、気持ち良すぎて…またオシッコしたくなっちゃった…トイレ行っていい?」立ち上がろうとしたら隆はそっと部屋の浴場へ連れて行った。「隆君?」「あの…ここでしてくれない?」さすがにちょっと引いた。ためらいながらも少し高い位置に座った。もう覚悟を決めた。しかし…膀胱はパンパンなのに…出ない。あの時とは全く逆だ。してはいけない所で出して、今はいつでも出せるのに出ない。「ほら、我慢しなくていいんだよ」とアソコを刺激し始めた。「ああっ、ダメっ、ああああっ」ついにオシッコがほとばしり出た。本日2度目。だが隆はそこに顔をうずめた。「ちょっと隆君、汚いよ…」それでも隆はお構いなし。ふと良枝は(もしかして隆君、こういう趣味あるの?)と思った。幸せな半面、今後もこんなプレイを…。どっちつかずの複雑な気持ちのまま、良枝の股間からは琥珀色のオシッコが出続けていた。

おわり
[作者、登場人物、概要]
作者ダイスケ、登場人物良枝、隆、失禁後着いた宿での出来事