1 ビーチ

ワールドトリガー3

 「沢村さーん」
 沢村響子が重いダンボール箱を持っているとき、あのときのごとく迅が話しかけてきた。
 「!」
 熊谷友子同様、迅のセクハラ被害にあっている沢村はまたお尻でも触られるかと身を硬くした。
 「甘栗、食う?」
 いつものぼんち揚げの要領で訊いて来た。
 「確かに甘栗は私の大好物だけど任務最優先だから」
 忍田本部長への恋心も任務のために周囲にはひた隠しにしている沢村。
 「んー、んじゃ食わせてやるよ」
 迅は沢村の両手がふさがっていることをいいことに沢村の口に次々と甘栗を押し込んでいった。 
 吐き出せないよう、飲み込むまで口を押さえておいた。
 抵抗できない沢村は黙って食わされ続けるしかなかった。
 やがて
 ギュルルルル・・・。
 「うっ・・・」
 実際栗を食いすぎると下痢や便秘になることがあるらしい。
 「ち、ちょっとトイレいくからこれもっててくれない?」
 沢村が頼んだ。
 「んー、もれそうなんだったら抑えていてやるよ」
 という名目で沢村の尻を押さえた。
 「ん・・・・んあっ・・・」
 沢村の歩幅が短くなって足が震え、内股になった。
 なでなで。
 「んあっ、やめてっ!」
 噴火寸前の活火山をなでられ、たまらず叫んだ。
 やがて・・・。
 ビチュッ。
 びちゅびちゅびちゅ・・・。

 「沢村さん、ばっちり撮らせてもらったぜ」
 「ま、間違っても忍田本部長にだけは見せないで。お願い!」
 「じゃあ触らせてもらうぜ」
 「ううっ・・・」
 写真で脅迫され、お尻を撫で回されながら
 「で、どうして忍田本部長なんだい?」
 と訊かれた。
 「ううっ・・・」
[作者、登場人物、概要]
迅、沢村