1 ファル・イデア・フォン・グレン

アパート『306号室』6

古びた煉瓦造りの三階建てアパート・1LDK。
その三階の奥に位置する306号室に自室を持つ。
部屋はとくに広い訳では無いが、最低限の家具しか置かれておらず広く感じさせる。

リビングには黒い革製のソファーとローテーブル、木材で大きめの本棚一つと小さな引き出しが多くあるチェストが並んで二つ。
寝室には衣類収納ラック。セミダブルの黒いベッド、木材の一本足テーブルに椅子とクローゼットがある。
バルコニーにも白いテーブルと椅子の一式が置かれている。

■郵便物受付可■
15 ファル・イデア
【入退室】
(前に手紙が届いていたので立ち寄ってみれば、扉を開けてみるとやはり思っていた相手から手紙が届いており。一度中へと入って扉を閉めれば扉に寄り掛かり、封筒から便箋を出せば読み始めて。知らず知らずの内に口許に淡く笑みを浮かべつつ読んでいると、甘えさせて貰うかもしれない、その時は宜しくという一文に少し目を丸くした後にクスリと溢し)
……手紙だと素直だな……しかも乙女っぽいというか…。
(本人に言えば否定されそうだが、文章だと慎ましやかで乙女チック。少し雰囲気が違う気がして知らない面を見れたと思えば、便箋をカーディガンのポケットへと仕舞い扉を開けて部屋を後にし)
14 セリシアーシャ
【入退室】

(白い五分袖の白いレースのワンピースに桜色から緋色へと鮮やかなグラデーションの施されたストールを肩に羽織り。髪はハーフアップにすると宝石の散りばめられた髪留めで留めて。白いミュールのヒールを控えめに鳴らすと、ポストの前で立ち止まりそっと薄紅の封筒にCのイニシャルの書かれたシールで軽く封をした手紙を差し込んで。入ったのを確認すると、身を翻してアパートを後にして。)

『ファルへ

お返事、ありがとうございます。

手元に残り、見返すこともできるので、一度やってみたかったのです。
たまには、良いものでしょう?
蝋封というのも風情がありますね。

称揚ありがとうございます。
帝都もある程度の賑を見せました。このまま、以前の華やかさを取り戻し皆の力で栄えていくことでしょう。

勿論、あの場所が気に入ったというのもありますが、もうひとつ、ファルと行けるのが楽しみです。お互いなんの柵もなくゆっくり出来る方が良い。
だから、というのもあります。
そのクラールハイトへの日取りですが、では、6日に。
私もその辺ならば日常を過ごせるようになるかと思います。勿論、ファルの誕生祝いとして。

…とは言え、折角なら少しは甘えさせて貰うかもしれません。
その時はよろしくお願いします。

では、ファルも忙しいと思いますが、あまり根を詰めすぎないように。
自愛してください。

  セリシアーシャ』

【お返事ありがとうございます!
手紙は一度送ってみたかったので、喜んでもらえて良かったです。
ファルくんからの手紙も、新鮮です。簡潔な文章ですが、愛がこもっててニヤニヤが止まりません(≧∇≦)
セリも手紙に書いておりますが日にちは6日で、時間は22時からお願いします〜。敬語しか浮かばないことに違和感を感じつつ、結局また敬語です。なぜーー!?
蝋封を気に入ったらしく、そのうちセリも真似しそうな上、ちゃっかり甘える宣言しつつ慰労旅行は阻止しようとしております(笑)】
13 ファル・イデア
【退室/PL入退室】

(天井を見つめたまま暫く物思いに耽っていれば、不意に少し息苦しくなり胸元に手を置いて深く呼吸をし)
………っ………力を、使いすぎたな…。
(ふぅ…と息をゆっくり吐けば一度目を閉じ、息を吸うと同時に目を開けて徐に身を起こす。僅か怠そうに、膝に手をついて立ち上がればチェストから手帳を取り出してポケットに入れると来たとき同様、緩慢な足取りで部屋から出て行き)
12 ファル・イデア
【入室/PL退室】
(黒のジーンズに黒でVネックの襟に赤いラインの入ったTシャツ、その上からグレーのフード付きロングカーディガンを羽織った姿。緩慢な足取りで久し振りに来てみれば、扉を開けた所でポストに手紙が入っている事に気付いてそれを手に取り。ここに来る者は限られる上に封筒の色からして一人に予想をつけ、どうして手紙をと思いつつソファーへと腰を落ち着かせ)
………くくっ…何で敬語……堅苦しいな…。
(手紙を読み始めれば冒頭の時点で思わず笑みが零れ、手紙以外でも新鮮な語句に可笑しくも彼女らしいと思い表情を和らげて。その先は真剣な眼差しで読み進め、読み終えれば丁寧に畳み直して封筒へと戻す。ここには便箋など無いし予定を確認してから返事は後で返すとして、空間転移で手紙を手元から消すとソファへと寝転び)
………討伐に後処理か……
(公爵である二人に帝都の事は任せ、己は己でその件で他の者には出来ない事に労力を費やしていた。その後には反動で、体調を崩して寝込んでいたりもしたが…。それももう解決へと向い、再び帝都に賑やかさが戻り平穏が訪れるであろう。良かったと安堵しながらも以後も被害などの対応もあり、暫くは仕事が山積みだと天井を見つめ思考を巡らせ)
11 セリシアーシャ
【入退室】

(帝都の巡回の合間だろうか、軍服を身に纏い腰には剣を。髪は結い上げ、風になびかせながら歩んできて。手に持っていた封筒は薄紅桜のような色味をしている。書かれた文字は達筆だが、見やすい字ではあるだろう。それを投函するとふ、と息を吐きだし数秒の後身を翻して立ち去って…。)

『ファルへ。

ごきげんよう、ファル。
こうして手紙を書くのは書き置き以来で、とても新鮮に感じています。

最近は帝都も件の騒動で緊迫していますが、そろそろ落ち着きそうな気配を見せています。その後の処理もあるので、私自身は暫く慌ただしいかもしれませんが…。

週末、有志で募った小隊とともに討伐へ向かいます。
そこで全ての者たちを捕らえる予定ですので、恐らく来月には帝都にも平穏が戻り、私自身も一段落すると思います。

少し早いですが、落ち着いた時間を過ごせたらと思うので、来月のファルの誕生祝いを含め、良ければ一緒にクラールハイトへ行けたらと思います。
都合が付きそうならば、日にちなど教えて貰えると嬉しいです。

    セリシアーシャ』

【初!お手紙投函させていただきます。以前書き置きはさせてもらった事があるのですが、手紙となると、どれだけ直そうとしても敬語になりました…。
セリの限界を垣間見ましたが、要件は来月にクラールハイトへのお旅行行きませんかということです(笑)分かりづらい文面で申し訳ありません(>_<)】
10 ファル・イデア
【退室】

その世界を統べる者としての威厳…それこそ組織として成り行く為に必要なんだろ?
(魔王のやり方を見てきた己にはそう見えていたと、見解を告げるも落胆する相手を見ればどうにかしてやりたいとは思うものの、己では変えてあげられないし君主クラスでなければ無理だろうと)
あ…それくらい持つ。俺は手ぶらなんだし…
(離れたや否や袋を持って出ていく姿に声を掛けながらチェストに掛けていたローブを取って羽織り、外に出れば鍵をかけて相手の手荷物を代わろうと説得を試みつつ、送るべく共に邸へと向かって)

【はい、後日ご連絡いたします+ではでは、おやすみなさいませ。良い夢を…】