―紅海―

そこは夕暮れでも無いのに真紅に染まる海
様々な物が流れ着き、守るように水属性の強い魔物や怨霊が現われる
セリシアーシャ
(どうやら聞こえていなかったことに目を瞬かせれば、ゆっくりとした足取りで近くまで歩み寄れば己は彼の足元に膝をついて見上げる形をとって。)
……Was yea ra afezeria elle irs melenas yor.
Was yea ra ene jouee infel oz yor.
(あるフレーズを紡げば、穏やかな風が生まれ彼の髪を揺らそうとして。)

【ありがとうございます!よろしくお願いします♪】
ファル・イデア・フォン・グレン
(気配と魔力を抑え、更に精神も落ち着かせようと抑え込むようにしていたせいか、集中にも似た意識下で相手の事にも気付かず、そのままの体勢で微動だにせず紅海の水平線をぼんやり眺めたまま)

【こんばんは〜。はい、歓迎します^^宜しくお願いしますね】
セリシアーシャ
入室
(髪をひとつに結わえ、その身に赤いラインが入ったダークグレーのローブワンピースを纏い。腰にはひとふりの剣を帯剣し、編み上げタイプのダークブラウンのロングブーツを履いた出で立ちでサク、と浜辺の砂を踏みながら歩いていれば月を見上げ。)
そう長いはできそうにない…か?
(だいぶ夜も更けているため、あまり長時間、帝都から離れるのは立場上良くないかとの思案を呟いたところで、視界の端に何かしら色を認識した気がしてそちらへと振り向いて。)
……ファル?

【こんばんはー。お相手よろしいでしょうか…?】
ファル・イデア・フォン・グレン
入室
(闇からからスッと現れた姿は黒のジーンズにオフホワイトのVネックTシャツ、その上からフードの付いた七分袖の黒いハーフコート。海辺近くまで歩いてくれば、砂浜からむき出しになった岩に腰かけて頬杖をつき)
…んー…
(どうにも精神が落ち着かないと溜め息混じりに呻き、魔物を呼び寄せないよう極限まで気配と魔力を抑えると海風に髪を靡かせながら紅い海を眺めて)
セリシアーシャ
退室
(碧色の輝きの全てが消える頃、再び辺りには風が吹き始めており、それを確認すれば口元に笑みを浮かべて。)
さて、そろそろ戻らねば。…朝の公務に間に合わなくなっては困る。
(誰に言うでもなく告げれば身を翻して帝都に向かって浜辺を歩いて…。)
セリシアーシャ
Rrha quel wa melenas phiz jass her en sphilar anw yor,irs melenas mea.
(碧色の風が振動とともに音色を奏で始めれば女の紡ぐ旋律と混じりあい。ともすれば柔和な動作で左手の平を胸元に上げると碧色の風が小さな球体となり掌におさまれば風もそれだけに留まって女の周りにだけ緩やかや風が流れており。)
…良い風だ。ありがとう、力を貸してもらったぞ。
(ふう、と息を吐き出せば球状の風は霧散して辺りには碧色の明かりだけがチラチラと輝くのみ。伝えた言葉はこの女が操る風の精霊たちに向けたものだがその姿が現れることはなく、まるで独り言のように大気に溶けて。)