―紅海―

え……いや、必要というか…そういう事は考えなくていい。義務的になるのは嫌だからな…
(思わぬ申し出に目を瞬せて相手を見やるが、そういう事でするのは嫌だからと視線を逸らして)
…だから嫌だったんだ…
(興味津々といった様子に雰囲気が変わった相手を見れば、やはり食い付いてきたと僅かに表情を引きつかせつつ一歩引いて)

…それなら…その…定期的に必要ということか？
(それで調子が良くなるということは、逆に溜め込めば調子が悪くなるのではという考えに行き着いて。それはそれで困るし、ならばやはりと行き着く答えを声を控えめに問うて。)
ふむ。それは興味深いな。是非とも見てみたいものだ。
(ここまでくれば騙されるわけがなく、良いことを知ったとばかりに目を輝かせながら楽しそうに笑みを浮かべて。)

…そういうものらしい…俺も最近知ったが。
(相手をずっと見ていたが解らない様子に、直接的な言葉は避けたいが他に伝わる言葉は無いかと模索しながら見ていると、赤くなるのを見て判明したと解り安堵から息を吐いて)
……そんな事もあるような無いような…？
(どうやら誤魔化されなかったようで、気が緩んでいる事を後悔しつつ思い至らないように見ていれば言い当てられ、また随分と雑な言葉で濁して)

アレ？悪魔にとって……、……そ、ういう、ものなのか？(抽象的な言い回しと、悪魔であることが関係すること、それが己に関係あるという何かがあるのだろうかと、彼の言葉から関連できることを導きだそうとするも、結果、なにも思い浮かばず。これはこれでモヤモヤするとばかりに眉を潜めたが、ふっと何かに気づいたようで頬を真っ赤にすればはじめて知った事実にどう反応すべきかも分からず恥ずかしさに俯いて。)
髪が…？の、の…の？
(かなり歯切れの悪い区切りかたをされれば相も変わらず復唱し。そこから導き出せそうな言葉をと同じ言葉を何度も繰り返していたが、彼の髪をじっと見つめて。)
…のびる？

………いや……なんと言うか…アレすると、悪魔には活力になるらしいな…
(思案する仕草を一瞥すると、言い淀みながら何と言ったら伝わるか言葉を探しながら視線もさ迷わせてポツポツと告げると伝わったかと相手を見て)
場所が場所だけに定期的な調整が必要なんだが…それはもう慣れたけど、髪がの…いや、色々あるんだ。
(異次元からの干渉で不具合が生じやすいので調整が必要なのは仕方なく、流石にそれも手慣れてきたが、それよりも封印を解くと髪が伸びるのが面倒と言おうとした所で言葉を止め、相手に知られたくない事なのか誤魔化して)

私の？…………身に覚えがない…。私は何もしていないのだが？
(己のお陰だと聞けば、色々と心当たりがないか思案するが全くもって覚えがなく。腕を組めば首を捻って不思議そうに相手を見やって。)
デメリット…そんなものが？
(先ほどまでの内容以外にも理由があることを言葉からよみとれば、世界を創造するということはそれほどまでに、己の想像を上回る苦があるのだろうかと問いかけて。)

【こちらこそ、よろしくお願いします！】