―紅海―

そこは夕暮れでも無いのに真紅に染まる海
様々な物が流れ着き、守るように水属性の強い魔物や怨霊が現われる
ファル・イデア・フォン・グレン
あぁ、褒めてる。それは確かだ
(何となくでも伝わったなら良いと、頷きつつ肯定して。そして次ぐ言葉には相手へと視線を移し、腰に手をあてて)
まぁな、これくらい出来なきゃ帝国なんて創れねぇよ。それに、お前とも出会えてなかったか
(どこか誇らしげに答えるも、そういえばと相手を帝国に引き入れた時の事も思い出して呟いて)
セリシアーシャ
ふむ。……誉め言葉、と思うことにしよう。
(彼を思うことが否定的ではなく、むしろい方向にとられればそれならとあんどして。)
そう、なのか?そんなことが解るのだな。(己には解らぬことまで彼にはしっかりと理解されており。)
ファル・イデア・フォン・グレン
純粋、なのか?まぁ、俺もどう説明したらいいのか解らない…でも、お前に敵う気がしないんだよな
(伝わらない事に言葉を変えてみるも形容し難いもので、最終的には極論らしいものを可笑しそうに笑いながら述べて)
性別か…そういうものなのか?
(理解できないようで腕を組んで見せるが、不意に思い出したように水平線の向こう側へ視線を向けると目を細めて遥か遠くを見つめて)
……ん、やっぱり。このままだと神界に近付くな…少し聖属の影響はあるだろうが、すぐ離れるし大した問題は無いだろ。
セリシアーシャ
してみたいかも
直っすぐ…。よく、分からぬ。
(自らの想いを形容する言葉にいったいなにがどう違うか分からずに。)
ふふふ、特に煩わしいと思ったことはないのだが…やはり性別の違いからくるものなのだろうか?
(触れれば、その髪はするりと手からすりぬけて。それを見れば満足げに微笑んで。)
ファル・イデア・フォン・グレン
……いや、思うよ。俺に出来ることなら、何でもやろうと思う。ただ、お前のは真っ直ぐな気がする
(思う事は同じだが感覚的な事で言葉にするのは難しいが、相手を見つめたまま思った事を口にして。そして髪に触る手を拒まず、掴んでいた髪を後ろへと追いやって)
そうか?首まわりがウザったくて困るんだが…よく平気だよな…
(首の後ろに手を入れて髪を払いつつ漏らすと、長髪の女性はなぜ平気なのかと目の前にいる長髪の相手の髪を見やり)
セリシアーシャ
もし逆の立場だったとして…ファルは私のようには思わないのか?
(アバウト過ぎる言葉には同じ想いにはならないのかと問うて。普段の長さを考えると、確かに随分と長くなり。その髪に触れるべくゆっくりと手を伸ばし。)
ファルはあまり好かぬだろうが、…意外に長髪も良く似合っているな?