―紅海―

そこは夕暮れでも無いのに真紅に染まる海
様々な物が流れ着き、守るように水属性の強い魔物や怨霊が現われる
エスペラント
ククッ…それは、そうだな?(相手の発言には一理あると肯定して水の中に手を入れると鳥肌がたつくらいに力が抜けかけて思わず足に力を入れ踏ん張るも、傍らから聞こえてきた言葉には苦い顔を向け)なっ……どんだけサドなんだ、お前は…。あの時も、わざわざ顔を向けさせて…やっぱり変なのに引っかかったか…。何だよ…桜みたいな変な意味はないぞ(愚痴やぼやきに近い表現で不満げに告げては過去のことも取り出して、そう言う意味で後悔したと言わんばかりにげっそりと肩を竦ませ、意味深に聞こえる言葉には相手と違うことを主張して砂を掬いあげ)どんぐらいあれば良いんだ…まぁ、適当に。
闇夜桜
ま。そんな個性的な私を連れている貴方も結構な物好きですよ
(後に予定を立てるくらいならばすぐに済む用件であると想定し、波打ち際でしゃがめば頬杖をついて。水に足をつけ心底嫌そうにする表情を傍らで眺めていれば)
貴方が苦しむ表情って何だかそそられるんですよねぇ…おや?責任とはまた…
(染々かつ盛大にとんでもない発言を呟けば、頑張れと人事な応援を送り。決定が下れば嬉しそうに頷き)
エスペラント
ああ、悪い悪い。個性的、な?(再度確認する言葉は棒読みでそのまま繰り返し、海に足をつけると寒くはないもの体を走るような嫌な感覚にゾクゾクと震わせて)やっぱり体に悪いぜ……。あ、ああ…一応だ、一応。あ、お子様だとか言うなよ…?は…そんなこと言ってねえし!桜が悪いんだからな…責任とらせるだけだ。じゃあ、決まりな…(至極当然な返事であるものどこかホッとした表情をしつつ、徐々にだるくなる体に刺激的な言葉を耳にすると思わず力が入り否定して墓穴を掘ると誤魔化すように作業に取りかかろうとしゃがみ込み)
闇夜桜
ちょっと個性的、と言って頂きたいですね
(「変質者」をかなりぼかした言い回しに変え、前言撤回されたのにはクックッと肩を僅か震わせ。目的のものは本当に海にあるのかと驚きつつも相手の後をゆっくりとした歩調で追い)
魔物だけねぇ…了解。元より、そのつもりだったんですけれど。…何?そんなに私と一夜を過ごしたかった、と。暇で無ければ此処に居ないわけですし…構いませんよ?
(相手の条件は恋人として当然だろうと了解しており。泊まりに関して述べるのを良いように解釈してしまえば了承して)
エスペラント
あ〜…変質者だったもんなぁ。まぁ、桜らしいが(悪意なくさらりと相手の印象だった言葉を口にしては肩を落として笑い、告がれたことに対しては思わず反論し)やっぱり撤回。まぁ…そうだよな。生の血のが美味いだろうし、しょっちゅう会えねえもんな〜。でも、魔物だけだぞ?それ以外にしたら、もう飲ませてやらねえからな。はは、まぁな…冗談なら良いかと?(分かっていた言葉を告げられると肩を落として頷いてから一言だけして欲しくない我が儘を口にしてそっぽ向き、続いてニヤリと不敵な笑みを浮かべ。素に戻ると海に向かって歩きだし)ああ…海の砂とってこいってさ〜…って、恋に効くって今更な…。まぁ、ちゃっちゃと終わらせて…桜を部屋に呼ぼうかと?ずっと誘ってんのに泊まりきてくれねえしよぉ…あ、でも用事あんならまた今度で。さて、やりますか
闇夜桜
いやぁ…長年こんなだと一般的な挨拶とやらがわからなくなって来まして
(後頭部に手をやり相手に対する挨拶はこれが普通になりつつある事を告白すれば、悪怯れる様子もなく「あはは」と今度は軽快な笑いを上げ)
素直で宜しい。…ああ、お気持ちは嬉しいのですが…吸血に関しては目を瞑って頂かないと…貴方の負担にもなってしまいますから。
ふふ、随分と大胆な事を言いますねぇ?
(深く頷き、誉めているのか茶化しているのかわからない返答をし。何れは伝えねばとしていた言葉を思い出したと手のひらをポンと叩き、相手を気遣って。腕を捲る様子を見ていれば、詳しく目的は分からず尋ね)
ところで…今日はお仕事か何かですか?…あ、恋に利くおまじないとか…